遊々庵

懐手で、風に任せてゆっくり歩いてみたい。残された時間を大切に。

重症の兆しかな

2024-08-19 11:49:34 | 日記
8月18日(日)雲は浮かんでるが、雨は望めそうにない。
猛暑のころに比べたらやや涼しいが、それでも蒸し暑く、ちょっと外で
動くと汗がだらだら出る。
昼前、彩雲が出ていたそうで、娘はスマホで撮ってきた。
     

読書が好きだから、アマゾンから欲しい本(主として小説文庫本)を取
り寄せている。時々、以前に読んでいた本をだぶって取り寄せ、後悔す
ることもたまにある。
つい先日、大好きな宇江佐真理さんの「大江戸怪綺談 ひとつ灯(とも)
せ」(文春文庫)が新しく出たので取り寄せた。宇江佐作品は80冊近く
読んだが、この「ひとつ灯せ」は未読と思って本が到着後に書棚を調べた
ら、ちゃんと8年前に買っていたではないか。今回のは「新装版」と、
表紙の絵も一新して再刊したらしい。
ダブって買ったが、宇江佐ファンとして、もう一度読み直すのもよかろう
と自分に言い聞かせて再読した。ところが驚いたことに、内容も全く覚え
ていなく、愕然。わずか8年前に読んだ本の内容をこんなにきれいに忘れ
去るとは。ショックだった。

「知の達人」の社会学者橋爪大三郎さんは「人間は忘れる動物。本を読
んだんだけど、中身を忘れた。これは正常です。悩まなくていい」とおっ
しゃっている。
でも橋爪さんの文章をよく読めば「中身を忘れても、読んだこと忘れなけ
れば」とも。私は読んだことも忘れていたから、始末に負えない。
ほら、よく言うじゃないか。「何を食べたかを思い出せなくても、食べた
ことも思い出せないのは重症だ」と。
この読書忘れは、重症の兆しかな。
  <ダブって買った「ひとつ灯せ」(左が新装版)>

コメント (2)
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