遊々庵

懐手で、風に任せてゆっくり歩いてみたい。残された時間を大切に。

人間だもの

2024-06-14 10:51:50 | 日記
6月13日(金)朝のうちはどんよりしていたが、昼前になると雲が薄
れ、日差しが照ってきた。湿気を含んだ空気は、体に巻き付くようだ。

東京都知事選、立候補予定者は50人前後になるそうな。たった一つ
の席を巡って史上空前の激戦・・・と言いたいところだが、実質は現
職の小池さんと蓮舫さんの一騎打ちだろう。
今度の選挙で思うのは、民主主義国家というのはありがたい制度だ、
ということ。イラン大統領選挙では、候補者を事前に審査、政権に
批判的な人は届け出を拒まれ、戦う前に排除された。香港でもロシ
アでも、同じように政権に批判的な候補は立候補さえ認められない。
南米の国では候補者や運動員が反対派やギャングから狙い撃ちされ
て、何十人も死者が出ている。

日本では選挙権持つ者ならだれでも立候補でき、それを止めさせる
ことはない。先のつばさの党のように、明らかに選挙妨害に出た場
合は、法の手続きを経て拘束されるが、どんな奇抜・奇天烈な公約
を掲げても、反社会的でなければ許される。中には公平平等の民主
主義制度を悪乗りした候補も見受けられるが、手続さえ踏めば立
候補可能だ。まことにありがたい国ではある。

もう一つ興味ひく事実がある。どんな候補者でも、得票「ゼロ」と
いうのは、これまで私の知る限りない。誰かが(冷やかしもあろう
が)必ず1票を投じている。
「人間だから、いろいろ考え方・行動があるよ」と言えばそれまでだ
けど。雑多な候補者が乱立しても、なにがしかの支持を得て票が得ら
れるということは、人間社会の面白いところだねえ。
相田みつをさんの言葉を借りれば「にんげんだもの」。

野球が早く終わったので9時からのNHKEテレ「クラシックTV」を
はじめから楽しむ。
今夜は悲劇のヒロインを多く書いたプッチーニを取り上げていた。
ソプラノ歌手の高橋絵里さんが「蝶々夫人」から「ある晴れた日に」
を清塚信也さんのピアノ伴奏で情感たっぷりに絶唱、しびれた。
     🥎🥎🥎🥎       🥎🥎🥎🥎
阪神タイガース、交流戦でオリックスに連続ゼロ負けを喫していたが、
今夜やっと一矢を報いて5-0で勝った。
西勇輝が完封勝ち、しかも無四死球という快記録で、昨夜の屈辱を晴
らしてくれた。
明日からパリーグ首位を独走するソフトバンクと福岡で3連戦。交流
戦最後の山場。勝ち越して帰ってきてほしい。



コメント
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