Mind Leaf

~ マインド リーフ ~

    

木内鶴彦講演会 その5 6月8日の講演会  

2008-05-14 02:14:20 | アクティビティー

 

NGO GREEN GAIA代表  木内鶴彦氏講演会


NGO GREEN GAIAは、ヒトが自然環境のバランスを調整し、生命体を存続させる役割を担っているという視点から、自然と共に生きる循環型の社会作りを研究・実験することを目的としたNGOです。第一回公開研修会として、代表木内鶴彦氏の講演会を開催します。


 
   木内 鶴彦  Kiuchi Tsuruhiko
彗星捜索家。幼少より星や宇宙の神秘に興味を抱く。
航空自衛隊に入隊するが生死をさまよう病気をきっかけとして退官。
長野県へ戻り天体観測を続け、数年間のうちに彗星を4個発見した。
92年に再発見したスウィフト・タットル彗星は、2126年に地球に衝突する
可能性があるとして映画『ディープインパクト』のモデルにもなった。
08年現在、全国で講演会・観望会を行い、天文や環境問題、
特に光害とそこから派生する自然環境破壊を強く訴える。
地球誕生時の水をイメージして作った『太古の水』の開発、
太陽光を使ったゴミ処理装置『炭素化炉』の発明等でも知られている。
2007年4月にNGO GREEN GAIA を 設立、現在代表を務める。


日 時:6月8日(日) 13 : 30 ~ (13 : 00 開場)
場 所:貸会議室 フォーラムミカサ 8Fホール
千代田区神田美土代町3-1 三笠ビル 
TEL 03-3291-1395   http://www.fm-tohnet.com/
参加費:会員(G.GAIAの会員NGOに所属する方) 1,000円 
一般   2,000円
申込み / 問合せ:NGO GREEN GAIA 事務局

e-mail  ngo_green_gaia@yahoo.co.jp FAX  03-5932-8817 


木内鶴彦講演会その4 ダビンチの夢とサイエンスの夢

2008-05-14 02:10:46 | アクティビティー

 

 木内さんの技術を聞いて、それがもし実現するのであれば、何とも素晴しいと思うが、しかし、何よりも大切なのは、その発想の原点なのではないかと思う。この人の根本思想はご自身でも語られているが「循環思想」である。

 循環型社会の事が21世紀になってから特に言われるようになってきたが、その循環とは、僕的に言えば「繋がり」という事になるだろうか。結局今の近代社会の閉塞感を生み出している根本の一つは文明にあるのだと思うし、その文明を作り出している人の思想、すなわちパラダイムこそが問われているわけである。
また今の文明は、サイエンスによって支えられてもいる。しかし、サイエンスとは何か?

 このことを触れると、実はレオナルド・ダビンチに行き着く。なぜかと言えば、そもそもレオナルド・ダビンチから自然科学は始まっているからである。現代社会は、彼が思い描いた世界が芽となって、大樹に成長したと言っても、ある側面では間違いではないのだと言う。つまりダビンチは、自然と言うものを客観的に観察し、分析し(・・・例えば、人体解剖を行い教会の怒りを買いながら・・・) 自然や人間の中に法則性を発見し利用するということを、有史以来の世界の中で、最初に提案した哲学者だったのである。例えば、車などの機械化もその一つである。・・・しかし、残念ながら、(少なくとも僕自身が感じるところでは)ダビンチの理想とはかけ離れてしまったのが今のサイエンス(あるいはそれを活用する我々人間)なのではないのだろうか。

 ・・・何故ならダビンチは、様々な自然科学的な思想体系を提案しながら、その最高峰に「芸術」を位置付けていていたからである。そう考えると、彼の最高傑作のひとつである「モナリザの神秘の微笑」こそが、サイエンスを統合する要だったともいえるのだ。ダビンチ自身は秘密結社の長だったのであり、マグダラのマリア派の教えを受け継ぐもの、すなわち西洋の密教にも通じていたし(反教会主義)、モナリザはマグダラのマリアそのものだ言う人もいる。つまりその中性的な微笑みは、男女統合の密教思想、宇宙の真理そのものとも言えるのである・・・。

 結局は今日のサイエンスというものが、ダビンチが理想としたであろう人間そのものが宇宙と結びついて行くような密教的パラダイムに根ざしたものではなく、我々ヒトが自然や宇宙との繋がり(関係性)をある意味断絶してしまったかのような、人間のご都合主義のパラダイムの上に成り立っているように思えて来るのである。モナリザの夢は未だ実現しない彼岸の夢であるのかもしれない・・・ ← 飛躍しすぎか?いやいや、それをエンデは人の疎外と言ったのではなかっただろうか・・・。

 とにかく我々はこの地球と言う大地や宇宙を分析し、理性的に理解することは出来ても、感性として感じ取ったりすることは遠ざけてしまった。それは、意識が自然や宇宙と同調しなくなってしまったと言うことでもあるのだろう。

 さて、木内氏の講演会について長々と書いてしまった・・・僕自身は彼の人格も詳しく知らないし、その発明とその活動にはまだどこまでのものかは実物を見ていないので何とも言えない面もあるが、共感出来たところがあったので、自分の出来る範囲でサポートできたらと素朴に思ったのだった。

 


木内鶴彦講演会 その3 原子力の夢のまた夢

2008-05-14 02:08:57 | アクティビティー

 

 写真:原子力発電所 高速増殖炉 もんじゅ

 さて、ここまで書いて、これから何を書いてよいか、自分の中で収拾がつかないでいる。というのも、言いたいことがいろいろと出てきてしまうからだ。ただ、一点だけにフォーカスしてこの場に書きたいと思う。それはやはり環境問題についてである。

 環境問題に取り組み始めると、必ずぶち当たるのは、この世の中の利益構造だろうと思う。(その利益とは、単なるお金の利益だけでなく、もう少し広範な利己的な満足という意味もこめている・・・もちろん究極には戦争もそうだ。)自分自身も多少はその種の壁に突き当たった経験もあるし、自分が係わった人たちの中でも幾つか話は聞いたことがある。

 ・・・この話は1997年の頃だと思ったが、当時係わりを持っていた海洋レジャー企画の関係で、イルカの事でも有名な海洋工事の会社社長のS氏とその社員と一緒に関連業界の海外視察へ行ったことがあったのだが、その時のことである。それはアメリカ・テキサスで開かれた石油関連企業の業界ショーだったが、その内容は驚くべきものばかりだった。石油掘削に関すること、海洋牧場など海洋開発に係わること、深海艇や様々な海洋開発の為の技術・・・その中に何と、放射能汚染事故(原子力による)による対処方法や、石油タンカーの座礁などに伴う海洋汚染の対処法を研究している機関まであったのである。


 何故このことを書くのかと言えば、実はその視察の暫く後に、新潟沖の日本海でロシアの老朽化した石油タンカーが座礁して、原油が海に漏れ始めるという事故が起きたのだった(覚えている人も多いだろう)。 その海洋工事の社長のS氏は、新潟に行き市長に掛け合い、3日で石油を処理できるノウハウがあると提言をしたが、答えはノーだった(その会社はかなりの実績を持っている会社である)。方法としては海中から船体に穴を開け、石油を抜き取ってしまうのである。そうすれば、もう海に石油は流れないし、船体の処理も簡単に出来るのだ。しかし市長や関係者の答えはかたくなにノーだったそうだ。理由は、推測するに、その工事?を落札するのは地元の業者でなければならなかったかららしいのである。結局、実施されたことと言えば一月以上かけて海岸からタンカーまで道路が作られ船の上から原油を抜くという驚くべき方法がとられたのだった。その費用はどのくらいだっただろうか?またその為に原油は海にまみれ、多くの生物が死に、のべ数万人のボランティアが海の原油の処理に当たった・・・・。


 原子力発電にしても同じような構造になっているのではないかと思えてくる。・・・
その昔、僕自身、ある関係で半永久機関と言われる高速増殖炉(核弾頭の使用出来るプルトニウムが発生する)に研修を兼ねて見学に行ったことがある。原子炉の炉心室に入る扉は二重になっていて、そのひとつの扉の厚さはほぼ1メートルほどあったように記憶している。原子炉の中に入り、炉心の真上に立つと(もちろんその時は発電はしていない)ある種全く異質な世界に入り込むような不思議な感覚がした。(水素エンジンなんてのも体験すると同じような感覚になるのかもしれない)本当に科学の粋というのは、凄いものを作り出すのだということが実感は出来た・・・。

 しかし、原子力に関してそもそも考えられないのは、放射能廃棄物の処理方法である。単にドラム缶に詰めてコンクリートで周囲を固めて海の中に捨てる?(貯蔵する)のである。その理由は、今の技術では処理できないので、将来的に処理できる技術が確立するまで待つ?(放棄する)という事なのだ。読売新聞を以前読んでいて、新聞のどこに良識があるのだろうか?と毎度の事ながら改めて疑ってしまったのだが、(日本は世界で唯一記者クラブと言うのがあってメディアに流れる情報は政府管轄で管理されていると指摘する人もいるがそれも頷ける・・・) 論調としてこのコンクリート詰めの処理法に対して何事も疑問も呈せず、この確立した素晴しい技術をどんどん推進して行こう的なベクトルで世の中を扇動しているのは、とても客観性のある報道とは思えなかった。それに滑車をかけるように、二酸化炭素による温暖化抑制という観点で今原子力発電自体、世界中でまた注目を浴び始めている。

 それもまた矛盾だと思うし、こと電気の事に関しても、一方では節電すればこれだけ二酸化炭素が減少しますと、やたらに節電を訴えながら、夜にはジャンジャン電気を使えと言うのも矛盾だと思う。とにかく夜の電気はお得ですよというわけだ。そこには様々な面で二元性・二面性がある。便利であるということと、その上に立つ犠牲ということだ。これは車社会の事を考えていれば良い。車は便利だが、同時に人が沢山死んでいるのに、その事によって決して人は車を放棄しようとはしない・・・。この便利という言葉はいろいろな文脈に置き換えられるだろう。例えば、利益であり、あるいは権力であり、あるいは何らかの都合・エゴであり、人の性・本能そのものであるのかもしれない・・・。

 要するに・・・環境問題を考えていくと、一筋縄ではないことが分かる。だから、複雑な様相を呈してくる。例えば、二酸化炭素と地球温暖化の関連にしても、確かに100%そうなのかと言えばそうでもないらしい。しかし、南極の氷を調べてみると、数十万年前?からその氷に含まれる二酸化炭素含有の量と地球上の温度がリンクしている事は明らかであるという。アルゴアの「不都合な真実」もおかしい点があるという指摘があるようだが、しかし気候変動が起きていることは誰もが感じていることではないのだろうか?ただそれが二酸化炭素だけが理由かと言えば、必ずしもそうではない面もあるようである。例えば・・・我らの地球の属する銀河系内の電磁波の層の影響(フォトンベルト)もあるのではという話もある。これに関しては精神世界系の情報もいろいろと出回っているが、NASAも注目しているという話もあって、現にその影響下にある海王星などは、温度が異常に上昇しているのだとも言われている。つまり地球は2013年に本格的にその影響下に入って来るが、その余波を受けて温暖化になっているのだと言う見方もある・・・(2013年問題・・・ただしこの話は最近はサイエンティストのみならず、ニューエージトリッパーでも否定している人もいるようだ。)

 しかし仮に二酸化炭素が温暖化の原因のすべてではないにしても、地球環境に取り組むことはすでに必要なことであることは間違いないことである。(未だに環境問題こそがすべて嘘と言っている人もいるが、僕はそうした人たちと一緒に心中したくはないし・・・笑)

 とにかく、環境の事を考えるだけで、いろいろな社会のまた人間そのもの抱える矛盾が重なっている事に気づいていく。結局は、端的に言ってしまえば、近代の社会構造の限界が来ているということなのだろうと思う。もちろん昨今、そうした方向を是正しようと、木内氏に限らず様々なレベルで宇宙や自然との繋がりを回復する為の動きもある事は事実である・・・。

 

 


木内鶴彦講演会 その2 原子力発電の嘘と夜のイルミネーション

2008-05-14 01:58:07 | アクティビティー

 

 写真:夜の地球
   特に日本は真昼のように明るいのに比べて、南米は明かりがほとんどない。

 木内氏の講演によれば、今盛んに行われている夜の都市のライトアップには隠された意図があると言う。それは原子力発電と関連している・・・。

 原子力発電の仕組みはどうなっているのかと言えば、核融合によって発熱した熱で水を蒸気に変えタービンを回して発電するのだが、一度原子炉を稼動させると炉心棒を抜けないので、昼夜莫大な発熱を続ける事になる。つまりそれを夜だけ止めるというわけにはいかないのである。そこで夜中でも発電し続けている電気を消費してもらう為に、ビルやランドマークのライトアップを初め夜の活動が盛んに行われるようになったのだと言う。その結果、今では夜も煌々と明るい都市が生まれたのだ。そして、(世界中で)日本全体昼夜の区別がなくなってしまった・・・。

 その結果、植物が夜活動出来なくなった。今植物は明るい夜の中で何とか生き延びているが、もう疲れきっている。植物学会は2011年ごろから世界中の植物の死滅が始めると警告している。その理由は地球のアマゾンなどの破壊もあるが、世界が明るすぎて植物がもう耐えられなくなっている、と言うのだ。また温暖化の原因と言われるフロンガスが成層圏近くまで上昇するのに数十年掛かる事を考えると、今の温暖化の状況は数十年前のフロンガスが上昇した結果の影響に過ぎないのだと言う。ちなみに今のフロンの量は、数十年前の100倍である・・・従ってこのまま進むと、ますますオゾン層も危機に瀕し、温暖化が加速される・・・。そして東京にメタンが襲ってくる・・・。70年代から光化学スモッグが発生し始めたが、それらは空気より重いので地上の地面近くに溜まる事になった。二酸化炭素も同じで地上近くに溜まる。・・・さらにその二酸化炭素から発生したメタンは塊となって光化学スモッグのように移動して町を覆い、今後瞬間の窒息死の心配も出てくる・・・。

 ところで昨今二酸化炭素の問題は、グリーン経済の一環として太陽光発電も注目され、太陽光パネル発電で空気を綺麗にという方向に走っているが、実は太陽光パネル発電には大きなウソがあるという。(木内氏は京セラの太陽パネルの開発にもかかわっていたらしい・・・) 太陽光パネルは電子の流れによって発電するが、その際パネル自身も電気を必要とするので効率が悪く、またその制作に掛かるエネルギーやその寿命(約30年)と処分を考えると、発電には全く見合わないものであることがわかるのだという。ではどうしたら良いか?

 そこで木内氏が考えたのが、長年星を観測していたのもあって、天体望遠鏡の原理のようにレンズの組合せによって太陽の光を集めて利用する事だった。実は光の利用は昔から行われていた。オリンピックの聖火は、何故神聖なのか?またどのように灯すのか?と言えば、ボール上に磨いた石で太陽の光を集めて、火を灯しているのである(凹レンズの原理)。だからこそ太陽の神アポロンの使いとなり、聖なる火とされるのだが、実はレンズの組合せでそのように太陽光を集めると、すべてを炭素化できるほどの熱が発生するという事なのだ。そこでその熱量をコントロールすればダイオキシンも出さない「理想的なゴミ処理施設」が出来るし、発生した炭素も多方面に活用できるのである。また、同じような原理で、「全くクリーンな太陽光発電」が出来ると言うこと。複雑なコントロールもいらないし、コストも安い。これが木内氏の国際特許で、すでに実験済みで実用化に向かっているということである。しかしこれは、今の現状の業界団体の利益に反することにもなり、そこが問題にもなるのである・・・。

 


木内鶴彦講演会 その1 はじめに

2008-05-14 01:44:04 | アクティビティー


 昨年フランスを訪ねた時に、何人かでニースからそれほど遠くない田舎の村に行ったのだが (何を隠そう、私はヨーロッパの田舎の村の大好きな、村フェチである・・・)、その時、その村のカフェで夕暮れ時お茶を飲みながら、この木内さんの事が話しに出たのだった。丁度その折、フランス人と結婚してモナコに住んでいる日本人女性がいて、彼女は相当木内さん信奉者らしく、是非日本で講演会に行って下さいと、盛んに言われたのである。(後で分かったのだが、実は彼女はそのNGOの運営メンバーだった) 僕はと言えば、半分上の空で、こともあろうにこんな事も彼女に言い放ってしまったのだった。
「昨今いろんな人がいるけど、ホントもウソも混在していて、結構みんな盲目的になってしまうではないですか。僕はある意味、科学的な論証とまでは行かないけど、そこに客観性がないと駄目だと最近思っているんですよ・・・」しかしそう言ったら、意外な答えが返ってきた。
「木内さんは、科学的です。」ときっぱり・・・。「ハレー彗星を独自理論で4つ発見した人です。」そう言われて、ちょっと興味を持ち始めた自分がいたのだった。それから一冊本を読んで、いろいろとわかった。太陽光発電事業にも係わっていた人らしい・・・なるほど・・・臨死体験をしている・・・・ほ~・・・・太陽光を使ったゴミ処理施設や新しい発電システムを考案している・・・へ~・・・(今年になって国際特許が認められた) 確かに面白い人らしい、ということで、3月に江ノ島で行われた講演会に出向いたのであった。参加者総勢3~40名ほどの集まりだった。

 その内容は大きく分けると次の4つがテーマだった。「原子力発電の嘘と夜のイルミネーション」、「太古の水」、「臨死体験」、「日本の神話の真実」・・・

 臨死体験と水の話の内容はリンクする。臨死体験の折、太古の昔の月の誕生を見たのだという。彗星が地球の引力につかまり大量の水を地球に降らせ、その時に地球に大規模な海が誕生したという事である。また月の誕生前の地球は気圧も高く、水そのものがより活性化されたものでその水の組成を再現したものが太古の水ということだ。講演会場でその水を飲んでみて、確かにある種の良さを感じたが、月の誕生の話はどうなのだろう?その話を否定をするつもりもないが、実は同じような体験をしている人が違う事を言っていたりする。例えば、メルキゼデクは、「フラワー・オブ・ライフ」の中で月の誕生を語っているが、それはこの話と似てはいるが非なる話である。この手の話は、(全く信じないわけではないが)まあひとつの物語的な話として聞いておくのが良いのではないだろうか?神話の話もそうである。真実は神のみぞ知るである。ただ、この手のどんな話でもその中に真実は隠れていると僕は思っているので、否定できることでもないだろう。ところで、「原子力発電の嘘と夜のイルミネーション」については、少し詳しく書いてみたい。(その2へ)

 木内鶴彦著「生き方は星空が教えてくれる」「空の記憶