TU-879Sは現在、私の部屋ではメインのアンプとして活躍していますが、本格的な真空管アンプを作ってみたいという欲求が日に日に大きくなっていました。
TU-879Sも確かにいいアンプです。ほとんどのパーツは基盤に取り付ける形で、良くできたマニュアルのおかげもあり、初心者でも半田ごてを握ったことがあれば、細かいことを気にせずに組み立てられて、全く調整せずにちゃんと音が出るようになる。こんなすごいことはない。
しかし、もう少し真空管アンプらしいものを作ってみたくなりました。そう、あの空中配線が必要なヤツです。さすがに回路を引いたり、パーツを自分で買い集めたりまではできないので、今回もキットです。まぁ、いろいろとネットを探したんですが予算的に厳しい。軽く10万超えのものがほとんどです。
あと、エレキットのTU-8233は今回除外です。TU-879Sと同じで「基盤にパーツを付ける」方式だからです。それにちょっと高いし。5万円以上はちょっと出せない。そうなると、ほとんど選択肢はなくなってきます。
リーズナブルなものでは春日無線さんのキットはすごく安いんですが、安いものは見た目も安っぽい。やっぱり見栄えは大事です。真空管アンプなんですから。(藁)
で、いろいろと探したあげく、「ザ・キット屋」さんにたどり着きました。
こちらの「SV-mini88」は定評があるらしいのですが、使用する真空管がKT-88なので、却下。
TU-879Sには現在、JJのKT-88を挿してあるので、変わり映えがしないのでつまらない。
SV-mini88では、KT-88をビーム管接続、UL接続、3極管接続と、選択できるとのことで、きっと音は全然違う、いい音が出るようですが、やっぱり、もっと変化が欲しい。見た目で(藁。
ここでしばらくの思案。2ヶ月ほど悩んでしまった。
去年の暮れにポータブル用密閉型ヘッドホンのMDR-1Rの黒を買いました。
はじめて、秋淀で試聴したときは低音ボワボワの全く好みじゃないというか悪い音と感じて、購入をパスしてたんですが、寒くなってきたら耳当て代わりに外で使うヘッドホンが欲しくなってくるとまた気になり出しました。そうこうするうちにどんどん手頃な値段へと下がっていくじゃないですか。で、ボーナスが出たときに買っちゃいました。
箱から出して、PHA-1につないで聞いたら、やっぱり低音ボワボワ。やっぱり、選択は誤ったか…。数日はちょっと落ち込みましたねぇ。
ところがですよ。
数日使っているうち、ある日の勤め帰りにふと気がつくと低音がいい塩梅に聞こえるじゃぁありませんか。いわゆる耳エージングですかねぇ。キット、耳が慣れたんでしょう。藁)
ま、とにかくそれ以来、気に入ってます。
さて、先日、ちょっと別の用事でオヤイデで2芯シールド線を買いました。よく調べもしないで、「大体、こんな太さので」みたいな、いい加減な注文をしたらこれを勧められました。
HPC-22W。
結構、高かったような気がしましたが、そこはそれいい加減な人間ですから。
「じゃ、それで。」ってノリで。
ところが、諸般の事情で当初の目的では使用せず、ほったらかしに。
で、ある日ふと気がついたんです。「MDR-1Rって、リケーブルできる」って。
できるとわかるとやりたくなる性分。
早速、オヤイデさんへ行って、P-3.5 SRHPとP-3.5GLのステレオミニジャックを購入。
HPC-22Wの長さを考えました。どうせなら市販されていない長さでということで、1.5mの長さに。この長さはPHA-1を鞄に入れて、電車の網棚においてもヘッドホンが付けられるかもしれない長さ。というコンセプト。恥ずかしくてやらないと思うけど。藁)
1万円也。これを購入した秋葉ガード下にあるお店のおじさん、ユニークです。
どこかのHPでも書かれていましたが、真空管を買うとお菓子をくれるんです。
しかも、「ほい、持ってって」ってショーケースの上にあられやのど飴、ミニケーキのようなものなどなど何個も出すんです。で、そこから好きなのを選んで持っていってという意味かと思って、ひとつ選んで「どーも」っていったら、「全部持ってって。そのつもりで出してんだから。」ですって。
全部もらって帰ってきましたよ。藁)
早速、交換です。
ところが、「ええっ-」です。
なんと、TU-879に挿すと、この表示が後ろを向いちゃうんですよ。
意味ないじゃん。
あ、本末転倒か。音が変わるのを期待しての交換でした。
で、気を取り直してスイッチを入れてみます。
おぉ!!野太い力強い音です。換えて良かった。
しかし、今度はスピーカーが負けてる気がしてきました。
どうしましょう?