Yassie Araiのメッセージ

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あらいやすまさ朝日記120602~ The Third(「第三者の審級」)ということについて

2012-06-02 05:07:21 | 朝日記

 

おはようございます。朝日記と絵を添えます。

今朝は 夏のあさらしく白く靄っています。

徒然こと
「審級」ということばを最近知りました。
これは法律用語で、裁判所間の関係の制度のことらしいです。「日本では三審級」という表現で、地方~高等~最高裁判所・・で、ああ、あれかあということになります。
*「第三者の審級」ということばが 大沢真幸さんの著書
「不可能性時代」(岩波新書)に出てきます。
これは 人と人との契約や約束事には、当事者間の取り決めだけでは 安堵できないから 第三者に立ち会ってもらう。
その第三者は公正であることが期待されるわけですが、それを 後ろだてるひと(第四者になってしまう)が必要になりあす。これをやっていると第n者までいってきりがなくなります。
そこで最後は ”天地天明の第∞者”を設定しておさめ、「第三者の審級」ということにします。
自分と他人に含まれない超越的な第三者です。その候補として(異論があるかもしれませんが)神、愛、貨幣などがあります。
昨今はそういう第三者が必要であるがそういうものを見つけるのがむずかしい時代であるというのが 大沢先生の話の中で出てきます。
原理主義と多文化主義との相克みたいなコンテクストの中の中心でした。
*自己紹介を兼ねて、手前としては まことにめずらしく「講演を聞く前に考えたこと」と題して、素書きメモに、名刺を貼り お渡しできました。
そしてあと、おなじコピーにアンケート感想を添え主催の橋爪先生に提出しました。
あとはミーハーに転じて 著者にサインをいただきました。
*ところで この「第三者の審級」の英訳をあえて訊ねると にっこりされ、「The Third」ですとお答えになりました。
そうですね、The Godとおなじカテゴリの用語になります。

The Thirdの候補を可能な限り上げ、徹底的に論ぜよ
という期末試験の問題になるかなと 目下思案中です。

孫子通信 4

訳(金子 治)

{形篇一の1 岩波文庫「孫子」p.26)
徒然ことおわり


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