Yassie Araiのメッセージ

ときどきの自分のエッセイを載せます

朝日記160912  限定的合理という概念についてと今日の絵

2016-09-12 16:34:46 | 社会システム科学

 

朝日記160912  限定的合理という概念についてと今日の絵

みなさん こんばんは。

(帽子を被る婦人)

徒然こと 1 人間の行動の可知化のこと

さきに マネージメントの劣化の可知化は可能かというのを書きました:

 「、マネージメントの劣化の不可知性について述べます。 これについては、思考の対象として 位置付けが必要に思っています。 

 目下、クリントとトランプの公開討論が近々ありますが、彼らの

論点は、政治というマネージメントの劣化を防ぐためのコンペともいえます。

質の本質を知ることは多分不可知です。なぜなら価値ですから。

しかし代理として、ある評価指数を設定することによって

間接的に 可知とする場を作りだしているのではないでしょうか。

制度などというのは、そもそもそういう価値の可知化と理解しています。」

 (箱根駒ヶ岳)

徒然こと 2 限定的合理のこと

日曜日の日経の書評欄に リチャード・セイラー(Richard Thayler) 「行動経済学の逆襲」が紹介されていました。評者は、根井雅弘(京大)氏です。その見出しが 「ヒューマン」エラー予測する学問 というので、ふと 人間行動の質を知ること(可知化)についての関連で目にとまりました。

経済学は、人間は完全な「合理的な経済人Homo economicus」とみて、制約条件下での目的最大化を目指す学問のようですが、実際の人間の行動を正確に記述されえいないとみます。これにはハーバート大学のハーバート・サイモンが「限定的合理性」(複雑な問題を説く人間の認知能力の限界)の概念を提唱しました。セイラーは、「限定的合理性」にもとづく人間行動を分析して、有名な著「Nudge(ナッジ)」で5つほど項目に分類しています。彼の主張は、単純で「ヒューマン」は予測可能なエラーをするので、エラーが発生する確率を減らすような政策(;マネージメント(荒井))を考案するというものです。応用範囲が広い重要な概念であります。

 そこでWikkipediaを中心に 「限定的合理性」→Bounded Rationalityを訪ね、さらにMITのArliel Rubinstein 教授の Model Bounded Rationaliyへとながめています。

ここでは、特にWikkipediaでの「Nudge」の項をみました。 ちなみにnudgeとは、隣に並ぶ仲間に肘で注意をうながして、エラーから救うといった意味です。Thaylerは、エラー(誤謬、直観、バイアス)を5つに分類して説明しています。これらが予測不可能なエラーを含むかどうかは、触れていませんが、人間行動でのinput/outputが記述追跡の不完全性(intractbility)を認めています。従ってBoundedということになります。単語をあげますと以下です。

①      Anchoring,  ②Availability heuristic, ③Representativeness heuristic, ④Status quo bias, そして⑤Herd mentality

①      と②と④は、人間の生活や社会的な経験からの判断のエラーです。③がランダムデータに対する、恣意的な思い込みのエラー ⑤が専門家などの意見に従うエラーです。

特に③のところで、青木さんのべき乗則分布が、マネージメント・エラーの可知化と意味していると理解しました。 

 (宮ノ下富士屋ホテル)

徒然こと 3 ユーヴァル・ハラーリYuval Harariの講義


哲人の友人のAさんから Yubal Harariという社会科学系の先生の講義YouTubeが

紹介されました。

ユーヴァル・ハラーリYuval Harariのネットでの講義4つの8割くらいを聞きました。

小生の名が Yassie Araiで、字面が似ていて 単純に感心をしました。

Biology Supported Liberalismからはじまり、まさに人類史を通観しようとしていて、退屈はしませんでした。しかし、項目の広がりに、やはり講談を聞いているような気楽さで接していました。

Keywordsをあげると、以下をとりました。

①      Liberalism,

②      In-dividualism, 

③      Multi-Brains-signal-online-clustering-share,

④      Evolution (Organic, Cyborg,  Purely engineering model) ,

⑤      Singurality

⑥      Consciousness 

⑦      Algorithm 

 

①      と②は、個人の存在がほんとに喪失するかは、私は否定的です。プラトンのアカデミアは、俊英たちがinvisible wireでつながって、議論し、思考を共有し、差別化して個の存在を確認し合ったと思います。学校の大切さは、いまでも、これからもここにあるとひとまず置いておきます。

 

⑧      Algorithmについては Harari氏は、どのように理解しているか疑問におもいます。 ⑥のConsciousが主導して、その願望を方法手順Algorithmで構成します。 課題を解きたいという意志意識であるConsciounessは、最終的には人間に留まると考えます。「最終的」は、いつも次の上の「最終的」へと移動し、機械のintention(もしあるなら)が先回りして、「最終的」の階段を引き上げていくとは考えません。

つぎに、③と④そして⑤で一つの特異点、ブラックホールのような混乱は多分あるでしょうと申し上げておきます。

 

若い人文系の学者が射程距離の大きい思考をして、堂々と発表しているのはやはり賞賛します。おなじYouTubeのページにMichio Kaku and Ray Kurzwelという名があり、日本人も頑張っていましたね。


Harariの講義は以下です。

Prof. Yuval Harari - The Rise of Data Religion

Yuval Noah Harari - A Brief History of Humankind 2016/01/0

Yuval Noah Harari on the myths we need to survive Filmed at the Royal Geographical Society on 23rd September 2015.

Yuval Harari: "Techno-Religions and Silicon
 

以上

 


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