7月21日 ガイアンの岩場、フローリアの小屋
シャモニーの郊外にガイアンの岩場がある。車道の脇からすぐ入れるのでクライマーの練習にはもってこいの場所である。彼はその40年前、今は撤去されたキャンプ場のテント場からここに来たそうだ。この時はフランス山岳学会が付けたルートグレードの印があって、確か5で断念した、となつかしそうに話す
見物のこの朝は、下は小学低学年の女の子から一人前にザイルをつけて上手に登っているではありませんか!中学生の教室が何組も岩場に取り付いてたり、幅広い世代がクライミングに取り組んでいる様子
ガイアンの岩場
さて今日はボソン氷河に上がるリフトの乗り場を探したが見当たらずシャモニーに戻ってくる
彼はまたブレヴァン展望台へ行ってみると上がっていった。実は昨日私はマルチパスを落としてしまったのだ、あと一日残っていたのに残念! 一日パスは52ユーロなので、下でホテルのサンドイッチを食べながら待つことに
宿泊のホテルは朝食付きで、三ツ星位で良いわね、と予約した部屋は真正面にモンブランが見えるベストロケーションの部屋、ここに5日間の滞在の最後の日である。と待つうちに夫は「プランプラ(1999m)から上のブレヴァン展望台は霧がかかってよく見えなかった」と下りてきた
20日、21日と徐々に天候が悪くなり一日の内でも霧がかかったり、雲があらわれたりめまぐるしく変化する
そんな訳でシャモニーで出会った日本人のN氏とビールを飲みながらの情報交換した「フローリアの小屋までのハイキングも良いですよ」を思い出してハイキングしたが、そこが何と急登だけの1時間、でも小屋に着いたときは秘密の花園に紛れ込んだような美しい花々が小屋を彩っている
フローリアの小屋への案内板 フローリアの小屋
メール・ド・グラス氷河、ドリュの聳えている対岸やモンタンベールの登山電車を樹間に見つけたり、一息つきながらビールを飲む
下山の後、今日はTさんのご自宅に夕食のお呼ばれでワイン、モンブランビールなど手土産に訪問する
Tさんのご主人はシャモニーの墓地に眠っている。シャモニーを愛し生涯をガイドとして過ごす中、アルピニストとしてヒマラヤ遠征中不慮の事故にてお亡くなりになった。
ぎょうざ、肉じゃが、サラダ、さやいんげんの和え物など日本食を用意して下さり、暮れなずむ白夜のシャモニーの最後の夜を過ごした
7月22日 再びブレヴァン展望台、帰国へ
明けて朝、又もやブレヴァン展望台(2525m)へ
(右の写真)シャモニーを離れる7月22日の明方のモンブラン(右端)&エギュイーデュ・ミディ(左方)
(左の写真)ブレヴァン展望台からのエギュイーデュ・ミディ(3842m)&モンブラン(4807m)山群
彼は三度目、私は二度目、この展望台から眺めるモンブラン山群の景色はスカッと晴れて美しい! 時々、雲がかかりさっと去るものの…
Tさんのお嬢さんがアルバイトしているチーズ店で選んで頂いた重たいチーズを抱えて、ジュネーブへバスで移動、帰国の途に着いた
モンブランに始まりモンブランで終わった旅は、来年のTさんとの再会に繋がっている
チーズは日本で買うとかなり高いらしい シャモニー土曜市場(7/21)のブルーベリーなど
40年前とはまた違った印象ですか?
健脚がうらやましいです。堪能しました。
40年前、20年前、そして今年と夫の青春はまだ続いていますが、私は40年前はまだシングルで茶道が面白くなった頃でしょうか。
20年前は「行ってらっしゃい」と見送り、モンブランをザイルパートナーと登って無事帰ってきたことでした。
モンブランは3842mの展望台まで上がれるので、機会がありましたらぜひお薦めのビューポイントです。
健脚でもないのですが、やはりケアが日常大事なことが膝を悪くしてから身にしみて分かりました。