見学を終え、今度はカネホン採石場で行っているピザ焼き体験をしました。
ここで採れた大谷石を使ったピザ窯で、用意されたピザを焼きます。焼き方を説明してもらい、いざ挑戦!自分のピザは自分で焼かないと昼食にありつけません。何とかみんな焼き上げることができました!

ちなみにこの大谷石で作った石窯は、約700㎏あり、輸送費・設置費・マキ代含め今35万円で販売しているそう。見ていると欲しくなってしまいますが、現実的になかなか難しいなあ・・・
焼きあがったピザがこちら。

うまく焼けました。
→みんなでおいしいおいしいと言いながら食べました!
カネホン採石場ではこのほか、モノづくり体験として大谷石を削って小物を作ったり、ジップラインで採掘現場の上を滑ったり、宝探しをするコーナーも用意してありました。今回参加できなかった方もぜひ一度行ってみてはいかが?
これはカネホン採石場のパンフと、クイズに正解してもらったカード。

おなかを満たして、今度は大谷資料館に行く3人と、大谷平和観音に行く4人に分かれて行動。筆者は資料館のほうに行きました。
大谷資料館は、栃木に住んで40年近いのですが一度も行ったことが無く、行ってみたいと思っていた場所です。
地下に降りていくとどんどん寒くなり、慌てて上着を着ました。この日の杭内の温度は8℃! (年間を通してほぼ一定で、8℃前後だそうです)


これは何度か撮影したけど全然うまく撮れなかった場所。見上げるとものすごく高いところに青い空間が見えたのですが・・・
とにかく広さと、深さに驚嘆しました。
説明版を見ると、観光ルートは、採掘場のごく一部であることがわかり、ますますびっくりでした。地下約2万平方m(140mX150m)、深さは約30mあり、最深部は約60mもあるそう。機械掘りの跡より、手掘りの跡のほうが圧倒的に多くその膨大な量に圧倒されます。
大谷石は、比較的柔らかく加工がしやすい、耐火性に優れている、多孔質で調温・調湿効果がある、吸水性が高いという特徴があります。
建材として、外壁などに使われたり、七輪や石窯を作ったり、インテリア用品として使われたりしています。内壁に使うと、消臭効果で部屋のにおいがしなくなるメリットも。
旧帝国ホテルの建設(内外装)に使われたのは有名ですね。宇都宮市内では、松が峰教会。東武宇都宮線の南宇都宮駅もあります。
一般住宅の石塀によく使われていましたが、東日本大震災でかなり倒れてしまい、最近は見かけなくなりました。
調湿・調温・消臭効果があるので、内壁に使ってみるといいなと思います。
一方、大谷平和観音を見に行った人たちは、展望台からの眺めを楽しんだようでした。


この平和観音は、大谷寺のHPによると、「太平洋戦争の戦死戦没者の供養と、世界平和を祈って彫刻された、高さ27メートル(88尺8寸8分)の観音像。昭和23年より、当時の大谷観光協会と地元の熱心な後援のもと、東京芸術大学教授・飛田朝次郎氏が制作を手がけ、大谷の石工達が彫刻しました。6年の歳月をかけ、昭和29年に完成し、昭和31年には、日光輪王寺門跡・菅原大僧正により開眼供養が行われました」とのことです。
現在は大谷公園の中の施設として、宇都宮市の公園管理課が管理しています。
(大谷寺にある「大谷観音」とは別の観音様です)
こちらに行かなかった筆者は、いつか自力で行ってみようと思いました。