2025年4月29日(土)に、恒例のミニ旅行に行ってきました。
今回は7名(アド会員6名、会員外1名)と少なかったためいつものバスではなく、レンタカーを借りて行うことになりました。
まず最初は、LRTの試乗。市内に住んでいても乗ったことが無い人、市外で乗ったことが無い人がいたので宇都宮駅東口から清原地区市民センター前まで往復乗車してみました。静かで揺れも少なく快適に乗れました。
下の写真は以前撮ったものですが、LRTが東口駅を出たところです。

ちなみにLRTとは、『Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)』の略称で、各種交通との連携や低床式車両(LRV)の活用、軌道・停留場の改良による乗降の容易性などの面で優れた特徴がある次世代の交通システムのことで、栃木のLRTは「宇都宮ライトレール株式会社 」が2023年8月26日に運行を開始して全国的に話題になっています。
宇都宮駅東口から、芳賀町の高根沢工業団地の14.6kmを走ります。
2025年4月10日には累計乗車数が800万人を突破したそうで、この日もいつの間にか大勢の人が乗っていました。
宇都宮駅に戻りレンタカーに乗り込み、一路大谷地区へ。
カネホン採石場というところで、採石現場の見学です。
ほかの観光客も一緒に(県外客も複数)ガイドの説明を聞きました。


上のほうに茶色い土の層が見えていますが、土を掘っていって岩盤に当たると、そこから下に切り出していったそうです。
カネホン採石場は約150年の歴史があり、30mほど掘り進められ現在も採石中です。
大谷一帯での採掘は江戸中期から始まり、機械化される昭和35年ごろまでは手掘りで、18㎝X30㎝X90㎝ほどの大きさに切り出し、背負って運び出す当時の写真なども見せていただきました。重さは大きいもので80kgだったそうです。掘れば掘るほどお金になるとはいえ、1本切り出すのにつるはしを4000回も振るったというから重労働です。それを1日に10本ほど切り出し、1本ずつ運び出したというから、すごいの一言です。
(現在は30㎝X30㎝X90㎝の大きさに切り出し、120㎏近くあるそうです)

深いところには雨水などが溜まっていてポンプで汲みだしているとのこと。
ここに降りて行きました。大体30mほど下です。
見えづらいけど、水たまりの右下に足場が組まれているのが見えますか?そこでアーティストの米津玄師さんがPVの撮影に使ったそうです。(「馬と鹿」間奏、水の上に浮いているように見える部分。ちなみに曲の2番は大谷資料館の地下空間での撮影)

大谷石は約1,500~2,000万年前に火山から噴出した火山灰や軽石岩片が海底に蓄積し固まってできた凝灰岩で、大谷地区を中心に 東西約8km、南北約37kmに分布しているそうです。(採掘区域は3kmX6km)。固まるときに内部に取り込まれた木のかけらなどの不純物がやがて分解して空洞になり、これを「ミソ」と呼んでいます。ミソが少なくまた目が細かいものほど良質です。
掘る場所により石の色も変わるし、同じ色の石を並べていても年月により色が変わってくるというから面白い。
ちなみに栃木県庁舎の1階県民ロビーの壁面に大谷石が使われていますが、当初はほぼすべて同じ色に揃っていたのに、今ではバラバラな色に変わってますよと教えられたので、今度県庁に行ったときにじっくり見てみたいと思いました。
余談ですが、ガイドの説明中、搬送トラックが降りてきて、急なヘアピンカーブをどうするのかと思ったら、バックで降りて行ったのでびっくりしました。しばらくして小さな採石を積んで、また途中からバックで登って行きましたが、結構急坂で粉々に砕けた石で滑りやすいところをいとも簡単に行ったのでさすがプロ!と思いました。
(写真を撮っても進行方向がわからないのでボツ。下は作業中の様子)
