つばめプロのブログ

映像制作会社つばめプロのメンバーが、日々の出来事や自然への思いなどをつづります。

かがくのとものとも

2021-07-09 18:59:33 | Weblog
 月刊かがくのとも8月号「キジのかぞく」には「かがくのとものとも」という付録も付いています。この中の作者のことばとして「キジの家族とともに」と題して、キジの家族と過ごした日々のことを書きました。こちらは、著者のフィールドワークのエピソードやこぼれ話のようなものです。その中で、お父さんキジがはじめて子どもたちとご対面するシーンのことを書きました。キジのオスは、巣の卵は絶対に抱きません。巣のありかは(なぜか)知っています。でも、巣にはほとんど近づきません。地味な羽色のメスとは似ても似つかぬ派手な色姿をしているオスが、もし卵を抱いていたら「ここに巣がありますよ」と天敵に教えているようなものだからです。ということは、生まれたヒナがはじめて目にするのは当然メスで、キジのヒナは、お父さんキジとどのようにご対面するのでしょう? これは、私にとって大きな謎でした。でも、それはまったくの杞憂でした。ふ化して2日目、歩いて巣を離れたヒナたちは初めて見るお父さんキジに何らためらうこともなく、すぐさま寄り添っていきました。自然は、本当にふしぎですね。




 ちなみに、人間の子どもはどうなんでしょう? 子育てはもう遠い過去のことで、忘れてしまいましたから、孫で観察することにしました。あるとき、生まれて8か月頃の孫と会った時、「母親にべったりで離れない」と聞いたので、「ちょっとお父さんが抱いてごらん」と言ってお父さんが抱いた瞬間、泣き始めた。「ほらね~」とお父さんは苦笑していましたが、お母さんは可愛くて可愛くて仕方がないでしょうね。それはともあれ、人間と少しも変わらない愛情あふれるキジの家族と過ごした時間は、かけがえのないものでした。












 

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