つばめプロのブログ

映像制作会社つばめプロのメンバーが、日々の出来事や自然への思いなどをつづります。

タイの里山 スキハシコウ

2024-06-24 08:45:36 | Weblog
 タイの全土で猛威を振るう外来種のスクミリンゴガイ。日本でも確認されていて、関東地方の田んぼでも見ることができます。ジャンボタニシの異名を持つスクミリンゴガイ、大きいものでは7~8cmクラスで子どもの拳ほどの大きさです。さすがに日本ではまだそこまで大きいのは見たことがありませんが、田んぼの中にびっしりとスクミリンゴガイがいる光景は、ちょっと異様で不安を感じます。この先、温暖化が進み、稲作の時期がさらに伸びれば日本のスクミリンゴガイも巨大化するのかもしれません。そうなれば、当然それを食する生きものが登場しても不思議ではありません。いつの日か、日本の田んぼにスキハシコウが現れることがあるのかもしれません。

 ☆制作に携わった番組の放送のお知らせです
  NHK ワイルドライフ 選 「タイの里山 スキハシコウ 大集団の子育てを追う」 
      6月24日(月)午後7時30分~ BS

 
 田んぼで貝をさがすスキハシコウ(タイ中部)

 
 手作り感あふれる耕作機器

 
 スキミリンゴガイを捕まえたスキハシコウ








 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

多摩川水系 浅川

2024-04-26 22:23:04 | Weblog
 東京多摩川水系の浅川は東京と神奈川の県境の山々を源に、八王子市と日野市を流れ下り、多摩川に注ぐ川です。浅川の魅力は市街地を流れる川でありながら自然が豊かなこと。近隣からの湧水も多く、水がきれいで魚もたくさん鳥もたくさん。川の両側には遊歩道も整備され、晴れた日には遠くに富士山が望めます。市民の憩いの場所として親しまれている素敵な川です。

 ☆制作に携わった番組のお知らせです
  NHKさわやか自然百景「東京 多摩川水系 浅川」4月28日朝7時45分~総合(放送予定)

 
  静かに流れる浅川










 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウグイス 美声の真実

2024-04-22 20:37:31 | Weblog
 私は子どもの頃、ウグイスが大好きで、多摩川によくウグイスを見に自転車で出かけていました。でもそれはウグイスが山から里に下りてくる秋から冬にかけてのこと。繁殖期に多摩川でウグイスを見たことはありませんでした。それが、今は、多摩川の河川敷のあちらこちらで普通に鳴き声がします。しかし、鳴き声はするけど、ほとんど藪の中で暮らすウグイスは、観察も撮影も思うように進みませんでした。

 ☆制作に携わった番組のお知らせです。
  NHK「ダーウィンが来た! 街にも進出! ウグイス美声の真実」 4月28日(日)夜7時30分~総合(放送予定)

 
  多摩川で見つけたウグイスの巣

 鳴き声はするけど、本当に多摩川で繁殖をしているのだろうか。考えても仕方ないので、実行あるのみ。藪をかきわけかきわけ・・・やっとウグイスの巣を見つけた時は「これ、本当にウグイスの巣?」としばし見つめてしまったのを覚えています。








 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イタチの子育て大追跡!

2024-04-12 22:26:01 | Weblog
 早いもので、多摩川を舞台にイタチを追い始めて今年で5年になります。イタチは、とても愛嬌のある可愛らしい顔立ちで、私の大好きな生きものなのですが、滅多に姿を現さず、現れても動きは素早く、行動は謎に包まれています。だからこそ、しっかりとイタチの行動を把握して暮らしぶりを見つめてみることは、共に生きる私たちにとっても意味のあることと思い、フィールドワークを欠かさず、一歩一歩粘り強く挑戦してきました。そして、今回、ようやくイタチの子育ての様子の一部を垣間見ることが出来ました。でも、それには私一人の力では到底辿り着くことが出来ず、多くの方々に助けられながらなんとかカメラに収めることが出来た、というのが現実です。現場で、たくさん教えて頂き、また、惜しみない協力をして下さいました皆様に感謝いたしますとともに、元気にたくましく子育てを行っていた母さんイタチに心から感謝したいと思います。

 ☆制作に携わった番組放送のお知らせです。
  NHK「ダーウィンが来た! 多摩川のアイドル イタチ子育て大追跡!」 4月14日(日)午後7時30分~総合1(放送予定)


 
  巣ではお腹を空かせた子どもたちが待っています。果敢に水中に潜り、魚を捕るイタチ。
  毎日、本当に頑張っていた偉大な母さんイタチ、撮影させてくれてどうもありがとう!!















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士山麓 山中湖

2024-02-15 21:44:08 | Weblog
 山中湖は富士五湖の中で一番大きく、一番富士山に近い湖です。山中湖の湖畔には父が勤めていた会社の保養施設があり、幼い頃から毎年のように訪れていました。湖畔の森ではよく昆虫採集で飛び回っていたのが記憶に残っています。富士山麓は今も野鳥の宝庫で、たくさんの野鳥が見られます。山中湖の向こうにそびえ立つ富士山の景色は、いつ見ても雄大で美しく、惚れ惚れしちゃいます。

★制作に携わった番組のお知らせです。
  NHKさわやか自然百景「富士山麓 山中湖」 2月18日(日)朝7時45分~総合(放送予定)

  










 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自然豊かな戸隠高原

2024-02-09 21:18:27 | Weblog
 長野県の戸隠高原にある戸隠キャンプ場は、広い敷地の中に炊事場やトイレが完備され、牧場も隣にあり、安心して自然を満喫できる素敵なキャンプ場です。私も何度かキャンプをしたことがありますが、何不自由なく快適に過ごせました。バンガローもたくさんあり、テントを張らなくてもキャンプできますので、家族連れにもおススメです。戸隠高原は長野市内から車で30分ほどで行くことが出来、自然豊かで素晴らしい高原です。

 ☆制作に携わった番組のご案内です。
  NHK さわやか自然百景「戸隠高原 秋から冬」
   2月11日(日)朝7時45分~ 総合(放送予定)


  戸隠高原 鏡池

 訪れた季節は秋から冬でしたが、春から夏の季節も魅力に溢れている事でしょう。














コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイの変わったコウノトリ

2024-02-07 21:06:25 | Weblog
 私の取材のきっかけは、素朴な疑問から始まります。タイの田園地帯で見ることの多いスキハシコウはコウノトリの仲間ですが、コウノトリはくちばしが真っすぐなのに、スキハシコウはその名の通りくちばしに大きな隙間がある。なぜあんなにも隙間が空いているのかなあ、と単純素朴に思ったことがきっかけです。はじめは隙間が空いていると貝が採りやすいのかなあぐらいにしか思っていなかったのですが、撮影を進めていくうちにどうもそんな単純ではないことが分かってきました。私は今までスキハシコウが貝以外を食べているのを見たことがありません。ほとんど貝食専門のスキハシコウがタイでなぜ大繁殖大繁栄を遂げているのか、知れば知るほど驚きの連続で、自然の奥深さを目の当たりにした今回のタイでの撮影でした。

 ☆制作に携わった番組のご案内です。
   NHK「ダーウィンが来た! くちばしで大繁栄! タイの珍コウノトリ」 
   2月11日(日)午後7時30分~総合(放送予定)

 ところで、タイでは、どこに行っても朝早く起きると、外で鳥が鳴いています。バンコク市内のホテルに泊まっているときも朝は鳥たちの囀りが賑やかなのですが、それが地方に行くとさらに賑やかになるのです。鳥の名前は分からないのですが、日本では聞いたことがない南国風のあの独特の鳥たちの鳴き声を聞くと「ああ、ここはタイなんだ。鳥たちの鳴き声が身近にある国はいいなあ」と素朴なことですが、いつも思って日々を過ごしていました。

 
 常夏のタイ。日陰を作ってスキハシコウのコロニーの撮影

 
 スキハシコウの大好物スクミリンゴガイを楽しそうに田んぼで採る子どもたち。なかなか逞しいなあ!

 
 貝の料理を作っていただき、ご馳走になりました。歯ごたえがあり、美味しかったです

 
 様々な国の人たちと。タイでの楽しかったロケの一コマ。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイの里山 スキハシコウを追って

2023-12-03 19:42:18 | Weblog
 写真家の中川雄三さんを動画の世界に誘ったのは私です。すでに中川さんは動物写真家として活躍されていて、同じ「アニマ世代」(動物雑誌アニマで育った)のカメラマンとして面識はあり、私は中川さんのフィールドワークに重きを置くその姿勢に惹かれ、ある時「動画をやってみませんか」とお誘いしてみたのです。でも中川さんには「静止画と動画の二つは出来ないから」と断られてしまいます。そんなある日、私は面白いカメラの存在を中川さんに話します。そのカメラとは「GoPro(ゴープロ)」という超小型カメラの事で、この小さなカメラなら生き物たちも警戒が少ないし、技術の進歩でいずれは動画と静止画の区別も無くなる、水中でも使えて、他の放送用カメラと較べてそんなに高価ではない、そんなことを話しました。実は、中川さんもこのカメラにはちょっと興味があったらしく、私が彼の背中を押すかたちで、ついに動画にも挑戦してくれることになったのです。
 中川さんと、ゴープロとの相性は、抜群でした。彼の豊富な知識と経験と探求心が、このカメラの特性を最大限に引き出すことになったのです。いつのまにか、私たちのカメラワークは、ENG放送機器系と35mm系カメラと中川さんのゴープロウエアラブル系という3系統に分化し、それぞれの特徴を生かした画づくりに励むようになったのです。わずかな期間でゴープロを自分のものにした中川さんは、それから「オレはゴープロマイスターになる!」と言って、次から次へと素晴らしい映像を私たちに見せてくれたのでした。

 〇制作に携わった番組のご案内です。
  NHK ワイルドライフ 「タイの里山 スキハシコウ 大集団の子育てを追う」
     12月4日(月)午後7時30分~ BS-1&BS4K (放送予定) 


 中川さんとの思い出は尽きないので、ゴープロにまつわる思い出話をひとつ。奥多摩でタヌキを撮影していた時、ゴープロをタヌキに持ち去られた中川さんは、翌日、半日をかけて山の中を探し回り、ついにゴープロを発見。その後、タイでもスキハシコウの取材中、ミズオオトカゲに池の中にゴープロを持ち去られ、この時はさすがに中川さんもあきらめ顔。ところが、ドライバーのYさんが、村から一人の青年を連れてきて、その青年が水に潜り、探すこと15分、何とその青年の手の中には中川さんのゴープロが! 大喜びの中川さん。この時の話になると「ミズオオトカゲの歯形が付いているゴープロを持っているのはオレだけだよ」と誇らしげに語ってくれるのでした。


 
 タイの北部ルーイで小型の内視鏡カメラを使いトッケイヤモリの撮影をする中川さん

 
 タイの東部ヤソトーンで、露店を訪ねる中川さん。

 
 ゴープロをセットする中川さん。群馬県上野村。

 
 中川さんは多趣味で、木彫りも上手だった。数ある木彫りの名作の中で、私が唯一彼におねだりして頂いたものが、この木彫りのツバメの巣とヒナたち。今も毎日、玄関で私の送り迎えをしてくれる。「今日もフィールドワークしっかりね。オレの分まで楽しんできてよ!!」
 「了解です!! 行ってきます」 いつもこんな会話をしています。






 
 

 

 

 
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スキハシコウのくちばしの秘密

2023-12-02 21:47:38 | Weblog
 タイの中部から北部にかけては、田園地帯が多く見られます。そこで一番目につくのがスキハシコウ。食べ物のほとんどが貝という不思議な鳥です。スキハシコウのくちばしは、大きく長く、そしてくちばしの間に大きな隙間があるのが特徴です。なぜ、こんなにも大きな隙間があるのでしょう? このくちばしと主食の貝とはどのような関係があるのでしょう? 私の、スキハシコウとの長い旅は、こんな疑問から始まりました。


 スキハシコウのコロニー

 スキハシコウが貝を捕って食べているシーンを撮りたい。いざチャレンジしてみると、その映像は簡単には撮れないことが分かりました。意外にもスキハシコウは田んぼでは警戒心が強く、なかなか近づけないのです。それならば「まずはカメラだけを置いてチャレンジしてみようよ」と取材チームのカメラマンの中川雄三さん。すぐに私は田んぼの持ち主を訪ね、了解を得て、田んぼの一角にカメラを置きっぱなしにして、撮影をこころみることにしました。そうして3日目にカメラに映っていた画像が、こちらです。

 








 

 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイの里山をたずねて

2023-11-30 21:42:13 | Weblog
 タイの里山は何度も訪ねていますが、気温が高いのに湿度が低いので、日陰に入るととても過ごしやすいです。湿度が高く蒸し蒸しする日本とは、暑さの度合いが違います。日本の暑さにはもう懲り懲りなので、今の東京の寒さも何ともないですが、寒さが厳しくなると、タイの暑さが恋しくなります(友人からのLINEで今日のバンコクは31度だそうです)。

 数か月にわたりタイの里山を取材撮影しましたが、バンコクから北へ2時間ほどのロッブリー(Lop Buri)の街では中心部にサル(カニクイザル)がたくさんいて、驚きました。タイの人々の自然観にも触れ、心の広さや深さを実感し、羨ましく思いました。

 

 

 












 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする