つばめプロのブログ

映像制作会社つばめプロのメンバーが、日々の出来事や自然への思いなどをつづります。

日本一の子育て上手

2010-06-28 22:27:12 | Weblog
 昨年、4羽のヒナを育て上げた大潟村のオオタカの夫婦。今年もまた4羽のヒナを見事に育てました。

 経済の成長とともに多くの人が伝書バトを飼い、それを獲物として繁栄をとげたオオタカ。しかし、経済の停滞が訪れ、良き時代はあっという間に過ぎ去り、今のオオタカは以前にもまして獲物不足に悩まされています。

 現代のオオタカは1羽か2羽のヒナを育てるのがやっと。3羽育てればとても優秀です。 その中で2年連続で4羽のヒナを育て上げた大潟村のオオタカ夫婦は超がつく子育て上手。おそらく日本一でしょう。

 そのオオタカ夫婦を支えているのが、大潟村の豊かな自然。今の季節、大潟村は巣立ちしたスズメやムクドリたちの若鳥たちで大賑わい。この村は、野鳥の密度もおそらく日本一でしょう。
 昨年、子育ての様子を撮影させてくれたオオタカの夫婦。今年も4羽もヒナを育て上げたのはとても嬉しい。来年もぜひたくさんヒナを育てて、ギネスブック級の記録をつくって頂戴。

 明日はいよいよW杯VSパラグアイ戦。16強でも十分ですが、明日も勝って日本のサッカーの新しい歴史をぜひつくって欲しいです。



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W杯決勝トーナメント進出!!

2010-06-25 19:48:58 | Weblog
 W杯1次予選VSデンマーク戦は3-1で日本の勝利。やりましたね!! 

 現代サッカーは個人技に組織力が加わって、チーム力の勝負です。サッカーとは「個人」ではなく「チーム」で戦うスポーツなんですよね。まずはもちろん個人の力が大事。それを証明してくれたのが、大会前のイングランド戦。ヨーロッパの強豪相手に、個々の選手の能力は決して劣っていないことがよくわかりました。

 あとはそれがいかに組織として機能するか、ですが、「現代サッカーはチーム力」を言い続けてきた岡田監督、このW杯で実を結びましたね。
 それを具現化した選手も立派! これからの決勝トーナメントもぜひ頑張ってください。

 試合が終わる頃にはすっかり朝。窓のカーテンを開けると換気口のねぐらに戻ってきたコウモリとばったり。一晩中、食べ物を探し、疲れていたのでしょう、私をまったく気にせずに換気口に潜り込み、カサカサやっていましたがすぐに静かに。
 最近、すっかり姿が少なくなったコウモリですが、秋田はまだまだ多い。夜も生きものたちは一生懸命活動しているのですね。

 ところで、コウモリと言えば、海外にはとてもユニークなコウモリもいるそうです。それがオーストラリアにすむハイガシラコウモリ。このコウモリは意外にもクマのぬいぐるみのような可愛い顔をしてるそうです。生態もとても面白いそうで、コウモリもじっくり見れば魅力的なんですよね。

 そんなコウモリの知られざる素顔を追った番組が、今度の日曜日に放送されます。
 NHK「ダーウィンが来た!生きもの新伝説 巨大コウモリ 真夏の試練」
 6月27日(日)19:30~総合

 詳しい番組内容や楽しい取材日記裏話は番組のホームページでご覧ください!







 
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洋平の家族

2010-06-24 21:26:22 | Weblog
 「おそらく巣の奥に産座があり、卵を産んでいるはず。そっと見て、様子を報告してごらん」。
 昨年、大潟村のTさんの田植えを手伝い、そのままチュウヒの観察も手伝ってくれた洋平。大学院に進み、忙しい中、今年もスズメの観察をお願いしました。

 「スズメの巣と卵、初めて見ました。巣の隙間に巣材がびっしり敷き詰めてあり、卵はこんな色してたんですね。神秘的でとても感動しました!」と洋平。スズメは見慣れていても、巣や卵はなかなか見ることが出来ません。でも、所詮はスズメです。となると、「すごい」と思うには、少しばかり感受性が必要のようです。

 彼の研究テーマは外来魚のブラックバスですが、自然を様々な視点から幅広く見ることも大事。ここ二年間、わずかですが、私は彼に自然へのアプローチの仕方を教えてきましたが、ナチュラリストとしてはまだまだ子スズメ。
 でも、スズメの巣や卵にとても感激したようですから、フィールドナチュラリストとして少しずつ歩み始めているようです。

 そんな洋平を慈しみ、育て上げたお母様がオーストラリアに留学中の妹さんと共に大潟村に来訪。秋田県立大学のS准教授を交えてTさん宅で「田畑が育む野鳥の楽園」の英語バージョンを鑑賞することに。
 「この番組の撮影に洋平はとても貢献してくれましたよ」とお話すると「本当ですか」と嬉しそうなお母様。控えめな上品の中に楽しい冗談も交えるお母様の会話を聞き、そうか、この母あっての洋平か・・・と十分納得。
 洋平の山小屋のような下宿(今にも倒れそうな平屋。家賃が月2万円!)に数泊され「もうそろそろ限界です」と笑顔で顔を見合わせるお母様と妹さん。いい親孝行したなあ、洋平。

 母、妹、息子・・・家族。私もとても幸せを感じる、楽しい一夜でした。

 




 
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突然の豪雨

2010-06-23 20:19:42 | Weblog
 今日の大潟村は天気が目まぐるしく変わった一日でした。特にお昼頃の滝のような豪雨には 慌てました。その少し前にカメラをセットしておいたので、急ぎ回収に向かいましたが、道路が冠水し危険な状態。カメラに巻きつけておいた布一枚が雨からカメラを救ってくれました。

 夕方近く、八郎湖でミサゴがダイビング。水面から飛び上がると足に大きな魚を捕らえていました。30㎝はあろうかという大物です。巣にはお腹を空かせたヒナたちが待っているのでしょう。大きく輪を描いて上昇して男鹿方面にまっしぐらに飛び去って行きました。

 いよいよ明後日はW杯のデンマーク戦。勝つか引き分けでも決勝トーナメント進出ですが「どちらでも」というのが難しい。むしろ勝たねばダメ、というデンマークの方が目標が明確です。もちろん無失点ならば引き分けでオーケーなんですが、ここはスッキリ勝って予選を抜けてくれることを期待しましょう。


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アカゲラの悲劇

2010-06-20 20:38:59 | Weblog
 ロシアのユジノサハリンスクに暮らしていた時、何回か泥棒に入られました。ドイツ製のアラームや特注の熱感知センサーをつけたりしてみましたが、効果なし。ロシアの友人たちに相談したところ、口を揃えて「ノブ、狙われたらどんなことをしてもダメ」とつれない返事。確かに彼らの言う通り、狙う方と狙われる方の熱意が違い過ぎます。

 大潟村の村内に巣をつくり、私も春から大切に見守っていたアカゲラ。そろそろヒナが生まれる頃かな、と思っていた矢先、アカゲラの巣に異変が。何とムクドリに巣を狙われてしまったのです。

 アカゲラのメスは巣から出ようとせず、巣穴の入り口にとまり激しく威嚇するムクドリに防戦一方。オスも必死にムクドリを追い払いますが、時には4~5羽で巣を取り囲み、ムクドリたちは隙を狙います。

 結局、メスが巣穴を空けたわずかな時間にムクドリは巣材を運び込み、アカゲラの巣は乗っ取られました。気の強いムクドリに狙われたらまずダメ。巣穴に対する執着心は恐ろしいほどです。
 でも、これも自然の世界。ムクドリも子孫を残すために必死なんですね。
 近くでアカゲラの弱々しいドラミングがむなしく響いていました。

 大潟村のどこかで、このような命のドラマが、毎日繰り広げられています。



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北国の朝

2010-06-18 18:30:50 | Weblog
 第一回目の繁殖ではもっとも遅いスズメのヒナたちも大きく育ち、朝から元気いっぱいです。

 私の起床は3時半。スズメたちが起きる前に必ずやることがあるからですが、これをやらないと「ああ~、何てこと…」と嘆くことになります。大潟村にだってイタチやカラスなど危険な天敵がいますので、決して油断は出来ません。

 この時間、農道を走る車は私だけ。ところが広々した農道は動物や鳥たちの格好の活動場所。今朝はカルガモが道路の真ん中で休んでいて、そのあとキジの子供連れに会い、タヌキが二匹で横断し、極めつけはイタチの死骸をトビとノスリが奪い合っていました。

 北国の朝は4時には明るくなります。今のシーズンは早起きするに限りますね。
 大潟村の朝は命のドラマに溢れています。



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秋田も梅雨入り

2010-06-16 20:20:53 | Weblog
 ワールドカップ日本対カメルーンは1-0で日本の勝利! 大会前の練習試合で連敗して前評判は今イチでしたが、がぜん盛り上がってきましたね。やっぱり勝負事は勝たないとダメ。この勝利で予選突破も見えてきました。

 格上相手との一戦。先制し、最小得点を守りきれるか、というイングランド戦とそっくりな試合展開。サッカーでも野球でも強い相手にはこの勝ちパターンしかありません。色々試して一貫性がない、と批判されていた岡田監督ですが、本田のワントップはまさにこの狙い。岡田監督もしてやったりでしょう。

 私は宮城県古川のビジネスホテルのロビーの大画面テレビでこの試合を観戦していましたが、小さなロビーは大賑わい。お客さんもフロントの女性もマネージャーさんも一緒になってワイワイ応援していました。

 このビジネスホテル、東北道沿いのIC近くでできるだけ秋田に近く、福島からワールドカップ観戦までにチェックインが間に合う場所で、と予約したのですが、夜と朝の食事が付いて4700円!これは安いでしょう! しかも、従業員の人もお客さんもみんなアットホーム。聞けば長く滞在している方もおられるとかで、きっと居心地がいいのでしょう。いい宿が見つかり、ラッキーでした。

 今日の秋田は本格的な雨。ついに秋田も梅雨入りしたそうで、これからはこんな天気ばかり。一日中雨合羽が離せない日々が続きそうです。


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再び東北へ

2010-06-13 20:09:17 | Weblog
 なかなか巣立たなかったスズメのヒナたちは、今朝、無事に巣立っていきました。

 すぐさま二回目の子育ての準備をはじめる親鳥たち。まだヒナが巣立ちしたばかりだというのに、なぜ、すぐ次の子育てに入れるのでしょう?

 私は、そのキーワードは「砂浴び」にあり! と見ていますが、スズメの生態は謎に包まれ秘密だらけ。これほど身近な隣人でありながら、わからないことがたくさんです。 

 さて、明日からまた東北。途中、どうしても立ち寄り、撮影したいものがあり、そのためには夜中の2時には出発しなくてはならず、今夜は早く休みたいのですが、その前にぜひ見たい番組があります。

 「NHKスペシャル・最強FWエトーの秘密」。
 いよいよ明日はW杯対カメルーン戦。「アフリカのライオン」の異名を持つカメルーンとの対戦はとても楽しみですね。その主将がエースストライカーのサミュエル・エトー。彼の生い立ちや、カメルーンの街並みや人の暮らしなども紹介されることでしょう。

 明日はぜひ、素晴らしい試合を期待したいと思います。


 
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梅雨入り前の晴れ間

2010-06-12 22:34:42 | Weblog
 今日は梅雨入り前の貴重な晴れ間。湿度も低く、気持ちのいい一日です。

 運動公園の看板にあるスズメのヒナたちは、すっかり羽が生え揃い、いつ飛び立ってもいいのですが、なかなか巣立ちません。未知の世界に飛び出すのは、とても勇気のいることのようです。

 目の前のサッカー場では、数十名の子供たちが練習に励んでいます。みんな上手なので、ずいぶん粒揃いのチームだなあ、と思ったら、地域選抜のトレセンの合同練習会だそうです。どうりで上手いはずでした。

 お昼の12時を回っても巣立たないので「今日は巣立たないでよ」と願いを込めて機材を撤収。数キロ離れた野球グラウンドに移動して、今シーズン初のゲーム参加。
 ここはよくシニアのゲームを観戦しに通った総合グラウンド場。駐車場からグラウンドまでてくてく歩いたものでした。

 試合は6番DH(笑)。今年は全くバットを振ってないし、ボールも握っていないのに、三打席目にまぐれ当たりのレフトオーバー。「4つ4つ!(ホームラン)」の声に後押しされて2塁までがやっと(情けない!)。一応、取材が終わるまで無理出来ないしなあ~(言い訳)。

 夜はW杯の韓国VSギリシャ。史上最強の布陣と呼び声高い韓国。本当に強いですね。縦に早く、曲線的な柔軟性もある。モチベーションも高いし、フィジカルが強い!競り負けしません。初戦でギリシャを下し、16強や8強も夢ではなさそうです。


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嬉しい反響

2010-06-10 22:46:53 | Weblog
 スズメのヒナたちがあちらこちらで続々巣立っています。そのスズメたちを追って移動の日々。見ている数が多いからですが、それは贅沢な悩みでもあります。自然の世界ではなかなか無いことです。

 昨年のチュウヒの撮影では、毎朝「今日もヒナが無事でありますように!!」と祈っていました。もちろんスズメだって天敵に襲われることはありますが、チュウヒとは数が違います。
チュウヒは、たぶんイヌワシよりも生息数は少ないと思います。湿地という限られた環境にしか棲んでいませんから。

 そのチュウヒのために企画したツアーですが、同行された財団法人日本野鳥の会保護室のUさんから「ツアーは大好評でしたよ!」と嬉しいメールを頂戴しました。
 私は大潟村に滞在していましたので、皆さんを秋田駅や秋田空港までお見送り出来なかったし、その後も撮影に忙しく過ごしていたのですが、皆さんとても喜ばれていた、と聞き、良かったです。
 貴重なチュウヒを守る活動の小さな第一歩ですが、これからもチュウヒのために尽くしたいと思います。

 今日は運動公園の案内看板のすきまにあるスズメを撮影。10年以上も前の「野鳥記」の撮影舞台になったこの公園。巣をつくる場所がなく、看板や移動トイレの下などに巣をつくっていますが(画像)、元気に育った3羽のヒナは、明日朝巣立ちそうです。







 
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