つばめプロのブログ

映像制作会社つばめプロのメンバーが、日々の出来事や自然への思いなどをつづります。

匠(たくみ)の技を駆使して生きるエナガ

2018-03-17 21:58:48 | Weblog
 つばめプロが制作に携わった初めての番組は、NHKの「生きもの地球紀行 武蔵野台地の四季」(1999)です。静止画で活躍していた3人のカメラマンが武蔵野の雑木林を舞台に、鳥や虫や花や雑木林の四季を追った作品で、今でもシーンのほとんどを覚えているくらいの思い入れのある作品です。その中で、アオゲラの子育ての背景に農家のご夫婦が農作業をされているのが、O夫妻。あれからずっと親交があり、今回もエナガの撮影では大変お世話になりました。自然が結んでくれた縁(えにし)が、今もずっと続いているなんて、嬉しいですよね。私たちの活動は、地元の方々のご理解やご協力があってこそ。これからもたくさんの縁を大切にしていきたいと思います。

 ところで、エナガの繁殖ですが、まだまだ寒さ厳しい2月頃からはじまります。いったいなぜエナガは子育てを急ぐのでしょう? それに早くから子育てをはじめても、そもそもヒナに与える食べものがあるのでしょうか? 雑木林に虫が溢れるのは5月の新緑の季節です。今回、エナガを追い続けて、意外な事実が判明しました。なんとエナガのヒナが生れる頃に、雑木林にはある生きものがたくさんいるのです。しかもエナガはその生きものを見つけ出すスペシャリストだったのです。そして、その「獲物」を見つけ出すのにあの長い尾羽が役に立っていたなんて! 生きものたちの世界は、本当に不思議で素晴らしいですね!!


 ☆制作に携わった番組のお知らせです。
  NHK「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説 匠(たくみ)の技で生きる! 里山のもふもふ鳥エナガ」
  3月18日(日)午後7時30分~総合(放送予定)

 

 カラ類の混群などと一緒にいることが多いエナガ。エナガが発するエマージェンシーコール(危険を知らせる鳴き声)によって他の鳥たちも危険を察知します。また、ヘビなどの敵とタカなどの敵では、エマージェンシーコールも全然違う。か弱いエナガはあらゆる技を駆使して生き抜いていたんですね!









 
コメント
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