つばめプロのブログ

映像制作会社つばめプロのメンバーが、日々の出来事や自然への思いなどをつづります。

エナガのくらし

2018-03-16 21:15:43 | Weblog
 ずいぶん長い間、更新できずに申し訳ありませんでした。このブログを楽しみにしていて下さる方もたくさんいらっしゃるのに、ごめんなさい。フィールドワークは、いつも欠かさず頑張っています。そんな様子も、もう少しご報告できるようにいたします。

 さて、今日と明日は、エナガのお話です。エナガは体長14cmで500円玉一個と同じくらいの重さの小鳥です。みなさんは見たことがありますか?
 エナガは、1980年代くらいまでは山の鳥と記憶しています。それが徐々に山を下り、今では平地で普通に見られるようになりました。いつもはほとんど群れで暮らしています。木から木へと「ジュリ、ジュリ」と鳴きながら忙しく飛び回っていますが、見つけることも難しくありません。なんと言っても特徴は、名前の通り長い尾羽です。エナガの名前もそこからきています。小顔でモフモフな可愛らしい鳥ですよね(笑)。

 そのエナガをじっくりと撮影する機会を得ました。撮影場所は、子どもの頃から遊び回った武蔵野の雑木林です。私のホームグラウンドのひとつとも言える里山の雑木林。しかし、エナガの撮影は困難を極めました。小さくて動きが早いのでなかなかカメラに捉えられないのです。はじめの一週間くらいはスタッフたちと「あっちに行った!」「いや、こっちです!」と追いかけていましたが、あまりにも撮影が進まなく、作戦を変更しました。それは待ち伏せ作戦。エナガの一日の行動パターンを調べて、エナガがよく立ち寄る木の前で待ち伏せするのです。その作戦は見事に成功! エナガの方から近づいてきてくれるのだから、エナガのくらしを存分に見ることができます。ただ、エナガの行動範囲はとても広く、私たちの目の前に来てくれるのはせいぜい一日に数回。撮影時間は数分で、待ち時間がほとんどのエナガの撮影。なんか深山幽谷で幻のタカを待つようなエナガの撮影でしたが、それだけに林の奥からエナガの声が聞こえてくると胸が躍り、気が引き締まった日々でした。

 エナガたちを待つ間は、地元の農家の人たちととりとめもないよもやま話。じつは、撮影も車の駐車も地元の方々には大変お世話になりました。いつものことなんですが、なにを撮影するにしても、地元の方々のご理解とご協力があってこそです。そのお話はまた明日。


 
 まだ林に雪が残る頃からエナガの繁殖は始まる

 
 芽吹き前の枝先に潜む虫を見つけ出し、上手に捕える。エナガの特徴である長い尾羽が抜群の飛行術に役立つ






 

 
コメント
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