goo blog サービス終了のお知らせ 

つばめプロのブログ

映像制作会社つばめプロのメンバーが、日々の出来事や自然への思いなどをつづります。

山奥での撮影

2021-01-16 20:19:10 | Weblog
 今日はとても暖かく、午後1時に温度計が20℃になっていました。これから夜半にかけて急に冷え込むようですが、1月の半ばで20℃は記憶にありません。冬は、関東地方はクリアな晴れの日が多く、空気が凛としていて気持ちがいいです。私は、(日本の)暑さが苦手なので、冬は寒く、いつも通りに春が来て欲しいと思います。

 昨年の夏、山奥で撮影していたことを、何度かブログにも書きました。場所は、群馬の山奥でした。沢沿いの奥まった場所にメインの撮影場所がありました。そこは急斜面の谷あいで、太陽の光はあまり入らず、真夏でも朝は肌寒さすら感じる場所でした。それでも撮影地まで重いカメラを背負って往復すると、汗だくになり、一日シャツが最低3枚は必要でした。あれからもう半年がたちましたが、まるで昨日のことのように思えます。これから何回か、昨年の撮影のことなどを綴ってみたいと思います。

 

 

 ●上記に関連した番組のご案内です
 「どーも、NHK」 NHK総合1・東京 1月17日(日)午前11:20~
  「ダーウィンが来た!」の舞台裏なども紹介される予定です。











 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どうぞ良いお年を!

2020-12-31 15:03:50 | Weblog
 今年もいよいよあとわずかになりました。今年は、過去に経験したことのない大変な年になりましたが、来年は平常に戻れるようにと、願ってやみません。
 今年も様々な経験をさせて頂きました。皆様どうもありがとうございました。
 それでは、皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。








 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘇る多摩川の自然

2020-12-19 22:58:52 | Weblog
 昨年秋の台風の増水で大きく環境を変えた多摩川ですが、半年後の春から初夏にかけて自然が一気に回復し、今まで見たこともないくらい草が繁茂したのには本当に驚かされました。川の表面から地下にかけて相当量の土砂が流されたはずなのに、自然の回復力は本当にすごいですね。また、変わった環境にいち早く利用適応する生きものたちもすごい。特に私が見続けている多摩川トライアングルでは、オオヨシキリが昨年の倍以上の密度で繁殖していました。環境に適応するものが生き残っていくとしたダーウィンの進化論さながらの、生きものたちの逞しさを実感したこの夏の多摩川でした。

 ●制作に携わった番組のご案内です。
 NHK「ワイルドライフ」知られざる東京の大自然 密着1年 多摩川トライアングル
 12月21日(月)BSプレミアム 夜8時~

 
 今年の夏の後半はとても暑く、多摩川の河原を歩いていると、暑さでフラフラ。ロケに来てくれていたカメラマンさんが手元の温度計を見て「今、40℃を越えました」とつぶやいたのが強く印象に残っています。

 

 この冬の「多摩川トライアングル」です。











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山を下りる時

2020-11-28 21:07:32 | Weblog
 長かった撮影もようやく終え、山を下りる時が来ました。撮影地までの木々や岩や川の流れが瞼に焼き付いています。途中、危険な個所もあり、気が抜けない山道でした。重いカメラを背負い、行きは「今日もいいのを撮影するぞ!」と希望に溢れ、撮影出来た時は足取りも軽いのですが、ほとんどは「今日も撮れなかった・・・」で重い足取り。いつも決まった場所で立ち止まり、一休みしながら移ろいゆく風景を眺めました。毎日通っていた思い出深い山を下りるのは、とても寂しい気がしますが、無事に下山の時を迎えられたのは、山の神様のおかげです。また、この山に戻って来られることを、願ってやみません。

 先日、星空のタイムラプスの撮影に出かけた帰り道、ニホンカモシカに出会いました。山道際の草を食べていたので、車の中からフロントガラス越しにスマホでパチリ。食事の邪魔になるといけないのでそっと車を走らせ、その場を離れました。

 

 









 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「羽休譚(うきゅうたん)」ユカワアツコ個展

2020-11-16 21:18:02 | Weblog
 撮影に向かう途中、花屋さんに立ち寄りました。絵本の制作をご一緒している画家さんの個展です。以下は、花屋さんの主人との会話。
 「お花を贈りたいのでお願いします。どんなお花かはお任せします」「はいよ、それで用途は?」「もうすぐ個展が開かれるので、その会場にです」「ほお、どんな個展?」「鳥たちを描いた個展です」「日本画?洋画?」「日本画です」(と言って、個展の案内の葉書を見せる)「お任せでいいんだな」「はい、すべてお任せします」「ようし、この個展に合うものをつくってあげる」「ありがとうございます!」「なんでうちの店に来た?」「いや~、電話した時のご主人の感じが(ぶっきらぼう調で)よかったので・・・」「オレ感じよくないでしょ。まあいいや、とにかく任せな」「よろしくお願いします」。
 それから20分後、主人からの電話。「あ~、先ほどの花屋の主人だけど、申し訳ないけど、今、お店にオレが作ってみたいものに見合う花が無い」「えっ?」「その個展いつから?」「明日からですが・・・」「明日か。もし、明後日着でもいいなら明日の朝、花市場に行き、オレの意のままの花をさがす。今日、オレの意にそぐわない花で作って明日着か、どっちにする?」「・・・(かなり唐突な2択・笑 5,6秒考えて)ご主人の意のままのお花でお願いします。明後日着でいいです」「分かった。ありがとう」「楽しみにしています!」
 どんな花なのかなあ、と想像するだけで楽しい、とても清々しくなった花屋のご主人とのやりとりでした。

 ☆鳥画家・ユカワアツコさんの個展です。
  「羽休譚(うきゅうたん)」2020.11.14~2020.11.23  MAGARIYA GALLERYまがり家ギャラリー
   千葉県印旛郡酒々井町馬橋106 Tel:043-496-1001

 鳥たちがつかの間羽を休める、そんな一瞬を切り取った描き下ろし作品を「羽休譚(うきゅうたん)」と銘打って紹介する作品展。時を重ねた木肌に、ユカワアツコさんならではの視点で、生き生きとした鳥たちの姿が描かれています。








 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

撮影の合間

2020-11-07 17:25:09 | Weblog
 まだ暗闇の午前4時、静かに宿を出て、車を走らすと、近くの河原のキャンプサイトにテントが張られていることがあります。入り口にはランプの灯りが柔らかな光を放っている。近年はテントを張ってキャンプをする人が増えましたね。山の朝は氷点下にもなる寒さだけど、ダウンのシュラフに潜り込んで眠るのは心地よいものです。

 朝早く起きて、宿のキッチンを借りて朝食を作り、フィールドに着き、ブラインドに潜り込み、カメラを構えると、もう7時。今一度カメラや諸々を入念にチェックして、これでいつでも撮影OK!となったところで、お湯を沸かします。今撮影中のブラインドはとても広く、中でお湯が沸かせます。20gの固形燃料で250ccのお湯が沸くので、朝はお味噌汁とお茶、お昼はカップラーメンにコーヒー、という超贅沢な食事をしています。山の中のブラインドの中はしんしんと冷えるので、暖かい食事は本当にありがたいです。もちろん撮影の合間なので、ほんの短時間ですが、ちょっとしたキャンプ気分を味わっています。

 







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の装い

2020-10-31 21:51:27 | Weblog
 今朝の山の気温は3℃。下はオーバーズボンを重ね着し、上は厚手のダウンジャケットにセーターという装備でしたが、風が強くて厳しい寒さ。体感温度は0℃以下のような感じでした。

 まだ日の出前の山の道。シカ、タヌキ、ハクビシン、テンに出会いました。タヌキはふさふさの毛でしたし、テンは全身黄銅色の冬毛。動物たちもすっかり冬の装いに変わり、厳しい寒さに備えていました。

 







 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋景色

2020-10-26 20:16:20 | Weblog
 通い続けていた山もすっかり秋景色です。黄色く染まった広葉樹の葉が、風が吹くたびにハラハラと舞い落ちて行きます。暑い日々が長く続き、ようやく秋が来た、と思ったら、もう厳しい冷え込み。秋は一瞬のうちに駆け抜けて行くようです。

 一人、カメラを構えて、じっと生きものを待つブラインドの中、太陽が差し込むと、キラキラ光るものを発見。何と、備え付けの三脚を利用して、クモが巣を張っていたのです。こんなブラインドの中で獲物が捕れるのかなあ、と思っていましたが、翌日、小さな蚊のような虫が糸に絡まっていました。クモは慎重にゆっくりとゆっくりと獲物に近づき、猛然と糸を絡めていきます。「いやあ、よく捕らえたね。ここに網を張ったのは正解だったね。やるなあ!」と私。「いやあ、お褒めに預かり恐縮です。ここに張れば捕れると思ったんですよ」とクモ君。それ以降、カメラを三脚に添えて一息つくと、クモ君に「獲物は捕れた?」と語りかける私でした。

 

 

 

 久しぶりに晴れた山は、すっかり秋景色です。














 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新のトレイルカメラ

2020-09-20 23:17:19 | Weblog
 最近お知り合いになった猟師の方のご自宅に招かれ、色々とお話を聞く中で、話題に出たひとつがトレイルカメラのこと。トレイルカメラとはその名の如く(Trail=遊歩道、自然道)野外の道などに設置する自動撮影カメラのことです。その猟師さんがトレイルカメラを仕掛けたことがあると言うので撮れた画像を拝見して、ビックリ! 何とクマからシカからあらゆる動物が見事に映っています。さすがに猟師さんは生き物のことをよく知っていて、カメラを仕掛ける場所も実に的確です。猟師さんいわく「トレイルカメラには普段見たことのない生き物たちの本当の姿が映されていて、とても感激した」そうです。以前のトレイルカメラは故障が多く、信頼性がイマイチでしたが、最近は動作も安定し、4K対応などの高画質で性能の良いトレイルカメラも登場してきています。私たちと生き物の世界を繋ぐ新たな架け橋として、トレイルカメラはたくさんの可能性を持っている画期的なカメラだと思います。

 

 
 崖に設置したトレイルカメラ。2~3m離れれば、自然と同化してカメラの存在は全くわからない。



 野鳥の専門誌「BIRDER」(文一総合出版)の10月最新号にも「トレイルカメラの楽しみ方」と題して記事を書きました。トレイルカメラが捉えたクマタカの珍しい姿なども掲載しています。

 

 











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藤井聡太二冠の強さの秘密

2020-09-09 20:47:21 | Weblog
 藤井聡太棋聖が王位を獲得し、二冠になって三週間がたちますが、藤井聡太二冠を特集した雑誌がすごい売れ行きとか。私たちはしばらく山にこもっていて、コンビニはもちろん本屋さんもなく、電話も通じないことがあるので、そんなことも知らなかったのですが、その雑誌は読んでみたいと思います。
 その雑誌には当然藤井聡太二冠の幼い頃のエピソードも書かれていると思います。私が以前読んだある雑誌の記事には、藤井二冠は幼い頃からとにかく負けず嫌いで、将棋に負けると泣き続け、あまりに泣き続けるので周囲の人たちが困ってしまった、というエピソードが紹介されていました。将棋はじつは大変なゲームです。私が思う、将棋の最大の特徴は、対戦している相手に自分が負けたことを認め、自己申告するということです。負けたことを自分で意思表示する。これ、じつはスポーツでもゲームでもほとんど無いのです。「負けた」と言うことを認めて相手に伝えることがいかに困難か。例をあげると、今はスマホやパソコンのオンラインで相手を探し、簡単に将棋を指すことができますが、対戦中、自分が不利になると回線を切断してしまったり、どこかに逃げてしまったり(時間切れ)する人が普通にいるのです。将棋を指さない人には、たかがゲームなのに信じられないことでしょうが、これが現実です。いかに人が他人に負けを認めることが出来ないかの証です。
 私は、藤井聡太二冠の強さの秘密は、負けず嫌いにあると思います。藤井二冠の将棋の本質は、勝ちを目指しているのではなく、負けないことを目指しているのだと思います。負けなければ勝つのは当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんが、じつはこの考え方は、将棋のつくりに大きな違いがあるのです。
 そして、幼い頃から将棋を始めた藤井二冠には、この将棋というゲームが、藤井二冠の考えや発想にぴったりだったのでしょう。81マスの空間、将棋のそれぞれの駒、配置や働き。藤井二冠の将棋には、81マスを独特な感性で支配する羽生善治さんの将棋を彷彿させるものがあります。これからの藤井聡太二冠の更なる活躍が楽しみです。

 毎日山歩きをしていると、空の色や森の色のかすかな変化に気づきます。暑い夏はようやく峠を越え、奥山は静かに秋を迎えようとしています。

 









 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする