”よもだ”の日々

”よもだ”は伊予の方言でええかげんと言うことですが結構真面目です。家のPCは調子が悪く土、日、祭日はお休みしています。

菊提げて

2005-10-31 12:35:21 | お酒
菊提げて雑魚提げて村へ帰る人


酒提げて肴も提げてへ友来る  獺五六

家のPCが調子が悪いため土日は
ブログ日記よもだの日々をお休みさせてもらっている。
誰も困らないからいいと思うので
このままPCをいじらないでおこう。

昨日、山歩きをして貴重な湿原を見ることが出来た。
ワサビの葉を収穫して三杯酢で漬けてみた。
酒提げてつまみも提げて友のところへ遊びに行こうかな。

寺は黄檗

2005-10-28 12:21:03 | 子規の四季
山本や寺は黄檗杉は秋

川上や寺は無くとも仏あり  獺五六

日本三禅宗(臨済・曹洞・黄檗)の一つ、
隠元、木庵、即非禅師など中国の名僧を原点とする黄檗宗

お寺ではありません、滑川渓谷の塩嶽です。
塩嶽は滑川渓谷の入口にあります。
民間信仰の一つでしょう。
自然の造型の美に対して昔の人は礼讃し、神仏を
そこに見たのでしょう。
塩ヶ森という山もあってなにかしら関係があるのかも。


やまもとや てらはおうばく すぎはあき

螽老い行く

2005-10-27 12:27:43 | 子規の四季
刈株に螽老い行く日数かな

刈株を焦して黒し麦畑  獺五六

うちの近くの水田では稲刈りの後は
必ず藁や刈株を焼いて肥料にする。
そこが麦畑になるのだが、今は真っ黒だ。
イナゴは水田にいる害虫であるが稲が刈り取られると
エサがなくなって弱るのだろう。

小説”坊ちゃん”によれば夏目漱石はイナゴとバッタが
区別出来なかったようだが、関東ではイナゴとバッタを
区別しないのだろうか?
主人公が「バッタを入れたのは誰だ?」と息巻くのに対して、
学生が「それはイナゴぞなもし」と応酬する場面があります。
なるほど、図鑑をみてもイナゴとバッタの区別は難しい。
イナゴは成虫で冬を過ごすがバッタは幼虫で越すらしい。
かりかぶに いなごおいゆく ひかずかな

今朝の秋

2005-10-26 12:05:25 | よもだ
今朝の秋腫物はものゝこそはゆき

嬉しさよかさぶたこそばき今朝の秋 獺五六

朝起きて喉がちょっと痛いなと思うくらい
肌寒い日が続きます。
もう、初冬と言っていいくらいかも知れません。

デモノ腫物ところ嫌わずで顔にできたり
お尻にできたりでお尻の場合は座ると相当に痛い。
こそばゆくなったらもう治りかけているという印なので
少し嬉しくなる。

七釜の滝の別の顔です。
たあさんはこのような一瞬が好きだということでした。

芋アリ豆アリ

2005-10-25 12:43:38 | お酒
芋アリ豆アリ女房ニ酒ヲネダリケリ


芋ヲ喰ハヌ枝豆好ノ上戸カナ    子規

前回10月3日に紹介した句では
芋は酒飲み(上戸)が好きでない
食物ということであったが、
この句では芋と豆を肴に酒を飲むらしい。
好みは色々だからそういう人もいるだろう。

今日の句は字余りが甚だしい。
八、八、五である。
芋をなくして豆アリテとしたらええのにと
思うのは凡才ゆえでしょう。

柿の木

2005-10-24 12:00:31 | 子規の四季
柿の木にとりかこまれたる温泉哉

秋晴や仰ぎ見る滝尊けり 菊三

土曜、日曜日にちょこっと滝巡りを
した。
先週に行った御来光の滝のような迫力はなかったが
滑川渓谷の前の滝、奥の滝もいい雰囲気であった。
もっと水量のあるころにまた行ってみたい。
久万高原町の遅越の滝も便利なトンネルが出来たため
お手軽に行ける。
今度は雪景色を撮ってみたい。
NDフィルターを持って。

草の露こぼれて

2005-10-23 12:19:34 | お散歩
草の露こぼれてへりもせざりけり

七ッ釜数えたわけではないけれど 菊三


午後から晴れてきそうだったので
久万高原町の遅越の滝へいってみた。

上林トンネルを抜けて家から40分で到着。
5分程坂道を上ると三段の滝がある。
なかなか姿がいい。
雪の積った頃にまた来てみよう。

夕月に露ふりかける

2005-10-22 16:21:47 | お散歩
夕月に露ふりかける尾花哉

雨上り青空高く水しぶく   マック兵衛

尾花が夕月に露をふりかけるとは
只の描写ではないな。
今日は曇り空だったが滝を撮る練習に川内町の滑川渓谷へ
散歩にいった。
奥の滝までいったのは25年ぶりか。

途中、二度滑ったがこれは靴のせいであることが分かった。
今度、山へいくまでには買っておかないと危ないな。

星一ツ飛んで

2005-10-21 12:16:44 | 子規の四季
星一ツ飛んで音あり露の原

はじけ散る水と光のハーモニー 菊三


東の夜空に大きな月が上りその右手に
オレンジ色の星が煌めいている。
最近は流れ星を見るようなことがなくなった。
ぼんやりと空を眺めるということをしていないから。

御来光の滝の虹を見て詠んだ句です。
南アフリカのビクトリアの滝では満月の夜に
月の光に照らされて虹が出来るそうである。
死ぬまでにしたいこと行きたいところが一杯ある。

芋の葉に

2005-10-20 12:17:37 | 子規の四季
芋の葉に月のころがる夜露哉

秋深し朱き木の実のはじけたる 菊三

月のころがる夜露哉なんて凄い表現力だ。
本当は秋が深いのかどうか分からないけれど
語呂がいいので秋深しと詠んでみた。
この赤い実が落ちているのは皿ヶ嶺で良く見かけたけれど
枝についているのは初めてだった。
赤よりも朱色に近い色である。
ツリバナの実ということらしい。