”よもだ”の日々

”よもだ”は伊予の方言でええかげんと言うことですが結構真面目です。家のPCは調子が悪く土、日、祭日はお休みしています。

一番茶

2005-04-30 11:50:42 | 子規の四季
一番茶二番茶既につみにけり
一番目二番目既に嫁ぎけり 獺五六

八十八夜は5月2日。
いいお茶には水が大事である。

写真は昨日の柳原泉の水面。
結構気に入っている。

柳原泉は藩の命で200年前に掘り当てたが、
水量が少なくあまり見向きもされなかった。
旱魃の時には大いに役に立ったそうで、
しかし、重信の村民は大事にしたそうである。
この泉は、ほとんど人が手を加えていない、
自然のままであるのが好ましい。

午後からは、お墓参り。
玉砂利を買って敷き詰める予定だ。
これで草引きが楽になるだろう。


何の梦見る草の蝶

2005-04-29 15:28:11 | 子規の四季

さかさまに何の梦(ゆめ)見る草の蝶
泉湧くほとりで蜻蛉梦心地 八一十菊三

ゴールデンウィーク1日目。
町内の泉を巡るつもりだったが、1つしか捜せなかった。
アップしたのは柳原泉でここから下流にあるはずだが、
おそらく重信川から離れたところにあるんだろう。
涌き水は透明度が高くきれいだった。
ここには以前よく来たことがあり、
オハグロトンボがよく羽を休めていた。


青麦に

2005-04-28 12:56:18 | 子規の四季
青麦に山も見えさる地形かな
青麦や空は霞みて皿ヶ嶺 獺五六

ここ2、3日、日中は夏のようだ。
青麦がすくすくと伸びている。
麦秋になり、刈り取って、藁を焼く。
毎年見る光景だが、桜の季節と同じような
季節感が味わえる。
我が家の建築に土地を探した時、
この青麦に魅せられたのも一つの要因だった。
北側の農地はずっとこのままであって欲しい。

このあと、水田に水を引き田植えだ。
こんな風景を見ていると日本は農業国だなと思う。
どこにでもあった風景が少なくなっていくのは
寂しいことだ。

花菫

2005-04-27 18:40:55 | 子規の四季
女にも生れて見たし花菫
男なら生れて見たし甲虫 獺五六

菫(スミレ)は女性に例えれば美しいが、
男に例えられる花って何だろう。
桜かな。
花そのものではなくて散り際だけだが。
花が女性なら男は昆虫でしょう。
ということで、百獣の王はライオン、
百虫の王というのは聞いたことがないが、
昆虫ではカブト虫ということにあいなりました。
自分で選んでおきながら今日のマネ句は苦労した。


蓮花草

2005-04-26 12:22:50 | 子規の四季
蓮花草我も一度は小供なり

我が家の西側にもレンゲ畑があるが、
ほんの一部だけで、菜の花畑ほど目立たない。
西予市宇和町には見事なレンゲ畑があるそうだ。
全部の水田がレンゲ畑だとすごいやろうな。
愛媛県では一番のお米処だから。

以前は緑肥植物として肥料のかわりに植えていたらしいが、
今は手軽な化学肥料を使うのでレンゲはあまり植えていない。
自然に近い農業は美しいうえに、環境にも優しい。


蓮花草我は今でも子供なり 獺五六
子規はずっと子供のような心を
持ち続けていたんだろうな。

うたゝ寐

2005-04-25 13:22:33 | 子規の四季
うたゝ寐に風引く春の夕哉
うたゝ寐は身体に毒と春の風
うたゝ寐や頬にくっきり畳の目 獺五六


なぜか春はうたゝ寐をしやすい。
気持ちはいいのだけれど、風邪にご用心。
特に夕方はまだ冷えることがある。
歳をとると、テレビを見ながら寝てしまうことが多い。
それで、ビデオでも録画しているのだが、
録画したものもまた見ながら寝ている。
ようするに、寝てしまうようなつまらない番組だということか。

昨日も日中はTシャツで過ごせたが、
夕方は長袖のデニムシャツを着た。
野球の観戦中はお尻が痛くて、
うたゝ寝はしなかったが、
腕や顔は日焼けをした。
テレビと違って見るのに気合いが入っている。

蝶飛んで

2005-04-24 18:24:18 | 子規の四季
蝶飛んでゆすらの花のこぼれけり

蜂飛んでムスカリの花戯れん 獺五六
蝶は水を飲む時、よく群れをなす。
水は直接飲むのではなく
土や枯れ木に浸った水を飲む。
ミネラルや栄養分が混じっているからだ。
蝶の知恵。
一羽がいい場所を見つけると次々とやってくる。
縄張り争いなどしないで、もくもくと水を飲む。
蝶の世界は平和なのか?
少なくとも肉食でない昆虫は平和であると思う。

プロ野球デーゲームを見てきた。
ヤクルト古田選手の2000本安打をきっかけに
3点を勝ち越しそのまま逃げ切った。
昨日はカープが勝ったからええとしよう。
自転車で往復したので今日は十分運動した。


写真の蝶はミヤマカラス。

優しい時間-その2

2005-04-23 13:05:51 | ひとりごと
以前、寺尾聡について書いたから、
今度は私の好きな女優について書いてみよう。
寺尾聡と”優しい時間”で共演していた
余貴美子である。
1956年5月12日生。
しなやかな、女性という表現がピッタリかな。
派手さはないが、何ともいえない雰囲気がある。
本人曰く、お掃除のおばちゃんに混じっていたら、
全然分からんように見えるらしい。
どんな役でもすんなり苦労なくとやっているように
見えるところが素晴らしい。
肩の力が抜けているというのか、
きっと心に邪心のようなものがないんだろう。
役者といっても、結局はその人の生きざまが
滲んでくるのではなかろうか。
どんな歳のとりかたをするのか愉しみな女性である。

今日の橋は御幸橋。
神社の前にかかっている。

日の影や陽炎映る障子窓

家の上には

2005-04-22 12:26:49 | ひとりごと
家の上に雲雀鳴きけり町はづれ
家の上に雄猫喚(わめ)き恋い病 獺五六

我が家の上にはソーラーパネルが乗っています。
公称の発電力は4Kw。
曇りや雨だともっと落ちる。
だから、雨が続くとうらめしい。

ということで、今日、明日は河辺村の屋根付き橋。
これは、三嶋橋といいます。
遠くに洗濯物を干してあるのが
いかにも生活のにおいを感じさせる。
以前、マジソン郡の橋という映画があってから、
ちょっと話題になった河辺村。
坂本竜馬の脱藩の道でも有名である。

ところで、米国の屋根付き橋は屋根だけでなく壁もある。
もちろん、幅も広いし車も通ることができる。
日本人には小さな屋根付き橋のほうが似合っている。

遍路と梨の花

2005-04-21 12:21:38 | 子規の四季
徒歩で行く大師詣や梨の花
大師詣と梨の花、そこには何も関連は
ないのだけれど、結びつけられる。
今日の子規の句をみて、やっと分かったような気がする。
大師詣やが主題となり、梨の花で季節を表現する。
徒歩で行くがあって情景が絵になっている。
自分のはいつも説明的過ぎるし、面白味がない。
以下の二句は以前に作ったものだが季語がない。
もう少し工夫してみよう。


逆遍路お太師さまとすれ違い
はっとする女遍路に光る汗  八一十


風清か遍路娘の流す汗 八一十

夜目、遠目、傘の内ではないけれど、
笠の中に見える遍路娘の顔は輝いて見える。
じっとかいた汗も美しい。
清々しい色気を感じる。