続き
休んで吐く休んでは吐くの繰り返し。六回目から何度吐いたか数えていない。もう胃の中もすっからかんだろう、と思ってもすぐに催すのだ。空腹の刺激と嘔吐の不愉快さで心も憔悴する。せめて水分でも、と口に含んだ水もそのまま戻してしまう絶望感たるや、大げさでなく、死の直前の苦しみにも似ているのではないか。
もう何も口にできない、水でさえも。そう覚悟を決めて絶食をする。空腹が胃を襲っても意に介さない。しばらくすると浅い眠りに入るが、胃の不快感が強烈に訪れ目を覚ますこと数回。深夜1時から4時まで繰り返す。
ようやく胃の中がすっかり空になったのか、6時まで寝入ることができた。しかし食欲はまだもどらない。おそるおそる水をごくわずか口に含み、すこしづつ胃の中へ送り込む。時間がたっても吐き気がしない。やっと、苦しみから解放されるのだ。朝日がやけにまぶしく感じた。
<了>
休んで吐く休んでは吐くの繰り返し。六回目から何度吐いたか数えていない。もう胃の中もすっからかんだろう、と思ってもすぐに催すのだ。空腹の刺激と嘔吐の不愉快さで心も憔悴する。せめて水分でも、と口に含んだ水もそのまま戻してしまう絶望感たるや、大げさでなく、死の直前の苦しみにも似ているのではないか。
もう何も口にできない、水でさえも。そう覚悟を決めて絶食をする。空腹が胃を襲っても意に介さない。しばらくすると浅い眠りに入るが、胃の不快感が強烈に訪れ目を覚ますこと数回。深夜1時から4時まで繰り返す。
ようやく胃の中がすっかり空になったのか、6時まで寝入ることができた。しかし食欲はまだもどらない。おそるおそる水をごくわずか口に含み、すこしづつ胃の中へ送り込む。時間がたっても吐き気がしない。やっと、苦しみから解放されるのだ。朝日がやけにまぶしく感じた。
<了>
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