仮面の毒吐

自己侮蔑という男子の病気には、 賢い女に愛されるのがもっとも確実な療法である。 ニーチェ

ホンモノを見た。

2010-08-03 00:10:06 | 日記
 昨日、朝にいつもの病院へ行ったんです。
診察を受けて、薬の処方箋をいただきました(いつもお世話になってます)。
診察料の計算と支払いは大病院ですので患者が多く時間がかかります。
なので先に院外の薬局で薬をいただきました(ここでも結構待ちます)。
再び病院内に戻ってそろそろ診察料も計算できて順番が回って来るころかなと、
私は会計マシーンの方へ向かいました。
ココまでは、通院を始めて勝手がわかってからのお決まりのコースです。
早く終わったら、鉄道乗りつぶしに鞍馬へ行くことにしていたくらいです。

 いつもと違っていたのは、行く先から聞こえる甲高い女性の罵声と
会計の順番待ちの列、その傍らの床に
罵声の主である30代前半くらいの細みの女性が寝そべり足をバタつかせ、
夫と母と思われる二人に説得を受けていた光景でした。
すぐ近くに病院の警備員が所在無さげに立っていました。
 
「ウルサイ!」「おまえアホか!」「イヤや!!」
「そんなんで有名になりたいんやろ!!」(母、困惑)「もうええて!!」「離婚するわ!」etc.

 文句だけを拾えばよくある家族のいざこざ、と言えなくもないですが、
前述の状況から目の前の出来事が尋常ではないのは明白です。
私を含めみなどうしていいかわからず見てみぬ振りをするばかり。
男性看護師が現れ手を引っ張るが女性は寝そべったまま。
それを諭す夫と母(続き柄は、あくまで推測)。
程なく自分の会計は終わり、病院を後にしました。
事の顛末は一部の者にしかわからないでしょう。
その女性はやはり統・・・いや、邪推はしますまい。
 
 自分が抱える鬱屈とした気分はどこかへ置き去りにされ、
別のもやもやとした気持ちが頭の中に立ち込めました。
外はうだるような暑さで容赦なかったです。
それでも私は予定を変えることなく鞍馬へ向かうことにしました。


写真と本文は関係ありません。