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現場の人はいい人、経営陣はいい人が少ない

2013-06-05 22:14:22 | 無題
面接をすると現場の人とは話が合う。


私がポートフォリオを見せて、

どのようにデザインや仕事に取り組んできたかわかると、

好印象を抱いてくれるようだった。


事業撤退や経歴が気にならず、

私の話に耳を傾け、

ポートフォリオの文にも目を落としてじっくりみてくれるようになると、

そんな面接者だと、

話が盛り上がる。



「デザインが好きなんですね」

「デザインがすごく好きというのが伝わってきます」


そうして各案件についてエピソードを話すと時間がきて、もしくは過ぎて、

いい雰囲気で終わり、選考通過のお知らせが来る。



問題はその上司と面接になるときだ。

経営者だったり、デザインのことがわからない人、興味がない人が多い。

興味がない、わからないのに、分かった風を装おい、

こうすればデザイナーも年収1000万以上になって、ヘッドハンティングもされるとか、

そういう人はフリーで働いているとか、

募集しておきながら言い出すところだ。

そんな嫌味なことを言われて、そうですよねぇといって、

その人の元で働きたい人がどこにいるだろうか?

制作したものをまともに見もしないで。



その点は前の会社はうまくやっていた。

面接のときに、その人が工夫した点やその人なりに考えたことをよく聞いて、

それに対してはそれなりに敬意を払っていた。

そのとき私が見せたのは個人のお客さんのサイトだったが、

今は大手企業のプロモーションサイトを制作したという実績があり、

クライアントさんはそれにお金を出したのだ。

満足と感謝の声も頂いたのに、

事業撤退とか経歴だけで、

火箸でつつくような言動を受ける。


失礼なことを言っていると思っていないで発言してしまっている人の割合の方が高いみたいだけど。

ヒドい言動をしておきながら、

だからぜひ来てよみたいなことをいって、

本当に選考を通すから、恐ろしい。

きっと辞退者が多くて、

私のところまで回ってきてんじゃないかなと思ってしまう。


私は偉い立ち場の人ほど、

下のものをいつくしみ、気遣う心があると思う。

”私は優しい王様になる”

そう金色のガッシュベルが言っているのを思い出したように。




尊敬できる人の元で、側で、

私のデザインや仕事の取り組みをよくみて評価する点が1つでもあり、

期待してくれる人のもとで働きたい。



仕事の面も、人間面も勉強になって、

信頼がおけるからついて行きたいと思う。

20代までなら、それなら賃金が安くてもいい。


買い叩かれるのは嫌だ

2013-06-05 20:54:17 | 無題
転職をはじめて1ヶ月が経ってしまった。


退職したからは半年になる。



事業撤退が決まり、

その直後に本社へ戻されていった若い人は、

自分のやりたかったことを続けられ、

よりよい環境に転属された。


そして今、もう2つ関わったというアプリがリリースされた。

ちょっと有名になっているアプリだ。




さらに会社の制度を使って海外に研修中だ。


うらやましい。


高学歴でなく、大学で専攻した分野ではなく、

エンジニアとして活躍する。



女の子をターゲットにしたそのアプリは、

アイコンも画面もカワイイ。


ため息がでるほどうらやましい。


私も目の前にデザインするものがあれば、

作っていたいのに、

企画力がない私は、

作りたいものがなくて、

困っている。



アーティスト面が私にもあればよかっただろう。

自分の内から湧き出る"作りたいもの"をつくってすごすのは、

それはそれで楽しんだろうなぁ。


私はそういうのがない。

だれかが企画して、また誰かが作った製品やサービスのために、

目的が先に提示されていて、

はじめて私は、それを道しるべをとしてデザインに取り組むことができる。


まったくなにもない状態から、

なにかつくれと言われても、

別段つくりたいものもないし、

思い浮かんだとしても、

稚拙で、自分でも途中であきてしまって、

中途半端のものしかできあがらない。

できあがるどころか、

"ちょっとやってみたなにか"が生まれるだけだ。


そんなものをだれも評価はしない。

業界の人でなければ、

へぇ、おもしろいね。とかすごいねとかいうだろう。

けれど、業界の人に見せれば、

そんなものを作ってどうするの?という感じだろう。


たとえただ純粋にやってみたかっただけだとしても、

鼻で笑われるのがオチだ。


たとえばパララックス。

1人ですべての動きをつけれたら、

それは評価されるだろう。

けれど私はとりあえず、

それを自分でデザインしたものにカスタマイズしたかった、

触ってみたかっただけなのだ。


内容の文もなにを入れたらいいか迷ってしまう。


ポートフォリオサイトなんだから、

自分の経歴でも載せたら見栄えがするだろうが、

私の経歴はとても褒められたものではない。

だれにでも見られるネット上に載せるのはすごく気が引ける。

制作した案件が大手のものばかりなだけに、

よけい負い目を感じる。


私の作品を見て、私に好印象を抱いている人が少なからずいるだろう。

すごいデザイナーさんなんだなぁって。

でもどうだろう?

現実は、面接ですぐ落ちてしまうんだ。


ネット上の応募からだと、

事業撤退という退職の理由を記載する欄はない。

会って、履歴書に目を落とし、

その記載を見つけた途端、

すごい勢いで私のすべて、言うこと成すこと考えすべてを、

否定してくる面接者もいる。

そんな人とはやっていけないから、

さっさと帰る。

呼んでおいて追い返されたときもある。

ひどい話だ。


それでもすこしずつ、面接のコツがつかめるようになった。

1次面接すら通らなかったのに、

少し通るようになった。


けれど面接が進んでいくうちに、

安く買い叩こうとする動きが見られる。

正社員を希望しているのに、契約社員でとか、

どうも私を結構気に入ってくれているみたいだなぁと思っていたら、

私に2次面接の連絡をする直前に

求人の値段を下げてきたところもあった。

1次面接で希望給与を聞かれて、

求人に載っている最低額からで結構ですと答えたからだ。

私は2次面接でやんわりと、応募したときの最低額を希望していることを伝えた。

求人の値段が下がったのは見てないフリ、伝えなかった。

他のもすごく気に入られて、選考を毎日のいきおいで進めて来たところもあった。

やる気があって、決められて範囲の仕事だけでなく幅広く積極的に関わっていきたい点や、

組織作りにかかわれたらという点をすごく評価してくれた企業だ。

だけど選考が進むにつれて、企業に不信感が湧いてきた。

「組織作りに関わる大事なコアメンバーを今探している、

あなたの積極性を買っている」

と繰り返すのだが、

そんなに大事だと強調し、たしかにそのような業務に関われるなら、

組織を左右する重要なメンバーということになるのに、

給与が業界内でもヒドく低い方なのだ。

面接が進んで代表と話すと、

うちは儲かっている、他者がバッティングしたくないというくらい強い

俺一人で1億稼げるけど、それじゃつまらないし、

影響力のある人間になりたいから組織としてやっている

―という割には。

そんなに儲かっているなら、もっと給与が高くてもいいんじゃないの?と思った。


デザイナーに対する評価制度について聞いたら、

副社長も社長も、その質問だけ苦笑いして、

ないんだよねぇ~つくって。と投げやりだった。


前の会社と似ているところが嫌だ。



前の会社は、他の職種は昇給や、昇格があっても、

デザイナーはほぼ給与があがらないという会社だった。

未経験者ばかりを雇い、

経験をつむと、1年くらいでみんなやめていった。

私が入社して3ヶ月目、

長年務めていた先輩が一気に抜けた。

会社に表彰されると、なぜかエンジニアもデザイナーも抜けていくのがおかしかった。

表彰されたら普通は、会社から期待されていると感じて、

もっと残って期待に応えたくなるものじゃないのかとか、

会社は引き止めようとしないのかとか不思議だった。


社内でまかなえないものは外注に出すはめになった。

それでも未経験者は採用しつづけるから、

社内には即戦力にならない人が勉強してすごしているという、

人件費は掛かっている状態だった。

私は急いで未経験の後輩に教えた。

もし私が病気をしたらと思うと、気が休まらない状態がいやだった。

教えれば、楽になるなぁと思って、教えた。

教育体制なんてない企業だった。

コーディングは見てくれができていればよくて、

なんならペラ1でもいいという考えだった。

美大のグラフィックデザイン科を卒業した人を雇えば、

見てくれはよいものができると思ったらしい。

でもwebはwebの特性があるし、

打ち合せにもなれていない後輩は、

力を発揮できていないようだった。


私も頼りにしたいた強力な先輩が突然いなくなって、

心細かった。

自分もまだデザインがすごくできるようになったとは言えない状態だった。

他のチームもそんな感じで、

中には未経験者ばかりのデザイナーチームもあった。


エンジニアも未経験者を雇うことが多かった。

バグの多いシステムを作っては、怒られるという繰り返しだ。

できるエンジニアはすぐ契約社員になったが、

他社では当たり前のことをやって表彰されたり、

他にも改善できることがあっても、

言わないでいるような状態だった。

全体的に給与が安いからか。

正社員になる制度が本社から出資してもらってる間はないという説明だったが、

果たして本当にそうなのか。

辞めていく人が口を揃えるのは、

給与が安すぎるから、ずっといても正社員にはなれないから、

上司とうまくやっていけないからなどだった。



それから間もなくして、業務撤退になった。

残った半分が元から行っている業務だ。

けれどそちらも今は厳しい状況らしい。

年内にすべて撤退する可能性もあるとか。


本社から発行される社内紙や、

本社の代表が雑誌のインタビューに答えている記事では、

これからはデザイナーの時代だとタイトルになるほど語っていた。

ヤフーのニュースにもなった。


けれどデザイナーに対する評価制度もなければ、

みすみすできるようになったデザイナーという人材を逃して惜しくないという状況。

デザイナーを安く買い叩けるという考え、

=wanabeを利用していく

考えは、とてもデザイナーを大切に思っているとは言えなかった。




デザイナーの評価をおろそかにすると、

事業がつぶれる可能性があるのだ。

デザイナーを抱えるのはお金が掛かる。

ソフト、フォント、ぺんたぶ、素材集などなど。

フォントの値段を知らないのだろうか?

毎年多額の費用がかかるのに。

営業はいい素材の写真は高額であるということもしらずにプランニングをたて、

クライアントにその分を請求せずに契約してしまった。

もっと儲けが出たのに、素材画像分は何十万はマイナスだ。



「制作会社に外注すると何回も戻してやっと求めているクオリティになる

クライアントのことを考えてない制作会社ばっかりだ。

だから社内でデザイナーを抱える、のちのちは制作会社を子会社化する」

「ポチポチやってデザインできる人はいくらでもいるのね。

だけど積極的に組織作りに関わろうって人がなかなかいないのよ~。」



積極的であり、マーケティングについても学んでいきたいという私に

来てほしくて言った言葉なんだろうけど、

私は内心、デザイナーのことをそんな風に見ているんだなと思って引いた。


組織作りに貢献してくれる大事な人物を探していて、

なかなか見つからないと言う割りには、

安い給与を求人に出している点が、

矛盾している。


それなら実績のある人、せめてマネージャーくらいはやって成功したような人物を、

もうちょっと高い金額を提示して雇った方が、

組織づくりのためにはいいと思う。

未経験者のやる気を買うのはわかるけど、

前の会社もそうで、その未経験者の吸収していきたい、

実績を残したいというやる気を原動力にしていたけれど、

やっぱり無理が生じてくる。


それにできなかったときは未経験だからしょうがないとするしかなく。

―前の会社は、しょうがないとしたけれど、

さてはて、その会社はできなかったときにどうするつもりだろうか?




前の会社と似てデザイナーに価値を見いだしていない点、

(「ポチポチやっているだけ」なんていうんだから前の会社よりヒドい。)

大事なメンバーを探しているといっている割には給与が安く提示されているという

つじつまのあわない点から、

拒絶反応が浮かんで、

今朝方はひさしぶりに、吐き気をもようした。


人事の人は夜また電話かメールで連絡すると、

前日と同じように結果を教える旨を伝えてきたが、

私が疑問に思ったことをぶつけた代表は3日以内にと答えていた。

そして面接が終わって2日が経っているが、

連絡は来ていない。


やはり、そこを突っ込まれたらマズいということか。


つじつまが合わなくても、

質問すらぶつけずに、黙って働く奴がほしいということか。


質問に答えて、それでも採用するならまだいい。

了解して入社するということなんだから。

だけど質問に答えて、採用を見送るか考えるような会社は、

社員を騙そうとする会社だ。

気持ち悪い。



もう安く買い叩かれるのは嫌だ。