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バーボングラス片手のロックな毎日

バルセロナを悩ます観光客

2015-07-15 04:13:10 | Talk is Cheap
暑い。7月になった途端、いきなり蒸し暑くなった。
ファッション業界や家電業界は「待ってました」だろうけど、蒸し暑いのは苦手だな。
まぁ外で働く仕事じゃないから、まだマシだけどさ。

ヨーロッパでも猛暑で、連日40度くらいらしい。
いくら日本の夏が暑くても、40度越えはそうそうない。干上がるって表現が一番合いそうだ。現地は大変だろうな、クーラーとかエアコンが無い家庭も多いらしいしね。

さてその猛暑が続くヨーロッパ。スペインも例外無く猛暑らしい。
このスペインの第二の都市、バルセロナが今エラい事になってる。160万人の住民都市に年間2700万人の観光客が訪れるらしい。

1992年のバルセロナオロンピック以降、アントニ・ガウディのサクラダファミリア見学をはじめ観光客が急増、今やロンドン、パリに続く、世界三位の観光客が訪れる市になったらしい。
地元経済にとって観光収入は極めて重要。だが、地中海の象徴的な港町が、つまらないテーマパークと化してしまう。このままだと、完全に観光地に特化してしまったイタリアのベネチア(Venice)のようになってしまうと危機感を募らせてる。
観光客のマナーや、行動にも問題あるらしい。地元人は観光客は迷惑としか思ってないみたい。

今や日本人より中国・韓国人で溢れかえってる大阪ミナミ(心斎橋、難波周辺)。
あまりのアジア人観光客の多さに、地元の人は買い物や飲食さえできず、あまりの人の多さにうんざりして避けてしまってる。
大阪市や大阪府、政府は「アジア系観光客のおかげで地元活性化」とか「アジア系観光客の経済効果は何億円」とか言ってるが、このままだといつか絶対衰退すると思う。心斎橋商店街やアメ村で買い物するのは、田舎者かアジア系観光客だけになってしまってる。

京都だってそうだ。世界の「又、訪れたい都市ランキング」とか「行ってみたい都市ランキング」で常に上位に入る京都。でも、今の京都は昔の風情ある京都を知ってるものからしてみれば、溢れかえる観光客のせいで歩きづらく、観光客目当ての店が乱立してる。もはや風情も情緒もどっかに消え失せてる。
鴨川をどりを観た事ある地元の若者や、老舗料亭や川床なんかで食事をした事のある若者はいったい何人いるんだろうね?

観光客が増えるのはいい事なのかもしれないが、一番問題なのはマナーや、商店の質の悪化だ。
日本には日本のマナーや行儀、作法、ルールが存在するんだから、遠慮せずに観光客にも強制すべきだ。
店もあえて観光客用に案内文POP作ったり、商品ラインナップ変えたりせずに対応すべきだと思う。

先日鳥取の漁村に多数の中国人観光客が訪れ、パニックになったらしい。

観光客が観たいのは、それこそ「ありのままの」の都市や建造物、文化であって、あえて観光客用に作り替える必要は無いと思うんだが。

バルセロナが懸念してるのは、増え続ける観光客によって、町の文化や景観が崩壊していくのを考慮してるんだろう。
日本も早めに手を打たないと、取り返しのつかない状態になるかもしれないよ。
世界遺産登録=観光客が増えるって喜んでる場合か?
英語はともかく、街にハングル語や中国語の案内板が増えていく。
天王寺もミナミもキタも観光客に侵略されてる。京都は勿論、奈良も神戸も同じようなもんだ。

なんとかしなくちゃ、日本もベネチアみたいになっちゃうよ。



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