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バーボングラス片手のロックな毎日

ホームランが多い!第99回夏の甲子園

2017-08-20 23:55:06 | Talk is Cheap
99回目の甲子園・高校野球夏の大会。
高校野球の最高峰、連日熱戦が繰り広げられてる。

いやぁ、よく打つねぇ。
ホームランが今年の大会は多いね。

今日の準々決勝第一試合の東海大菅生-三本松の試合で3本(57,58,59号-すべて東海大菅生)出て歴代記録にあと1本。
続く第二試合の天理-明豊戦で、1回表の天理の攻撃で7番打者が歴代タイの60本目、さらに次の8番打者もソロホームランであっさり新記録の61本。さらにこの8番打者は6回にもホームラン(62号)を打った。まぁ天理だけじゃなく甲子園に出てくる強豪校のレギュラーは、他のチームなら4番打てるような人ばっかりだから、下位打線って言っても侮れない。明豊も最終回に意地を見せ、代打満塁本塁打(63号)が飛び出した。
第四試合の花咲徳栄-盛岡大付でも64本目が出た。

飛ぶボール使ってるんじゃないか?なんて邪な噂が流れてるが、それは下衆の勘ぐりというものだろう。
最近の高校生は体格もいいし、科学的や合理的なトレーニングして身体作ってるからだろう。一時期の根性論、スポ根だけじゃないだろう。食事とかもカロリーとか栄養とか考えられてるしね。

そして、コンパクトに当てていくミートバッティングではなく、振り抜くフルスィングしてるからだろう。
メジャーリーグベースボールが普通にテレビやネットで観れる時代だ。彼らに憧れる球児も多いだろう。いつかは俺もあそこに行くぞ!ってね。チームプレーも大事だが、やはりここ一番ではフルスィングだ。だから打球も早いし鋭い。

一昔の甲子園にはラッキーゾーンてのがあった。
そうでもしないと高校生レベルだと、あの広い甲子園ではホームランが出なかったからだ。
それがいつの間にか撤廃されて、今じゃホームランが多発してる。

一昔前の話ばかりして申し訳ないが、以前の高校野球はつまらなかったのよね。
打者がヒット打って(又は四死球で)1塁にいたら必ず次の打者は送りバント。
走者が三里にいて2アウトでなければスクイズ。
まぁそれも戦略だからいいんだけど、やっぱりちまちましてて「あぁ、打席の彼は本当は打ちたいんだろうな」なんて思ってた。

それが今じゃ、ヒットエンドラン狙いとか、フルスイングで勝負。
ホームランも出るけど、打球も鋭いのよ。プロの打撃みたいなヒットが毎試合出てる。

息の詰まるような両エースの好投による投手戦。
セーフティバントやバスター、盗塁でかき回す足を使った機動力の野球。
もちろんそれらも面白いんだが、やっぱりヒットやホームランが飛び交う試合は面白い。

高校時代の松井秀喜が明徳義塾戦で、5連続敬遠された時に大ブーイングになった。
観客はホームランを期待して観にきてたんだろう。
それはわかる。
今の清宮くんなんかの試合も、地区予選や練習試合でさえ報道陣がいっぱいで満員御礼になったりするのだから。

でもね、強打者に対してのファーボールや敬遠も立派な戦略だよ。
ルールブックに「一人の打者に対して複数の敬遠をしてはいけません」とか、「明らかに勝負を避けていると思われる時はペナルティを与えます」とか書いてあるのか?
しかも世間では「高校生らしくない」なんて騒いでた。
いやいや、彼は翌年には読売ジャイアンツに入って5番を打つ男だ。そのあとメジャーでもゴジラと呼ばれる男だ。
彼の方が高校生らしくないんだよ。
それとも何か?この時騒いでた奴らは、高校生時代に辰吉とか前田日明と喧嘩になったとして、武器を持ったら「高校生らしくない」って言うのだろうか。

「高校生らしくない」の高校生は、どんな基準で誰が決めてるのか、俺が学生の頃から不思議だった。
今の甲子園にはその高校生らしくないような怪物がゴロゴロいる。
ピッチャーで140km代の球を投げるのは当たり前の時代だ。
その球を平気で打ち返しヒットやホームランを打つのも当たり前の時代だ。
どいつもこいつも昔の基準で言ったら「高校生らしくない」だろうよ。

スタンドインのホームランが飛び交う今年の夏の甲子園。
あとは、準決勝と決勝戦だ。
熱い戦いが繰り広げられるんだろうな。
みんな頑張れ!



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