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バーボングラス片手のロックな毎日

シリアへの空爆の正当化に疑問

2015-11-21 02:13:15 | Talk is Cheap
今月13日にフランスの中心地パリで起きたイスラム過激派によるテロ。
129人の死者、負傷者は多数。一般人が多数被害にあった無差別テロだ。
この事件を受けて、世界のあちこちでフランス支援、イスラム国のテロ批判が沸き上がる。
それはもっともだ。

世界各地の建造物がトリコロールカラーにライトアップされた。
フランス・パリの凱旋門、ドイツ・ベルリンのブランデンブルグ門、オーストラリア・シドニー市庁舎やオペラハウス、イギリス・ロンドンの大観覧車やタワーブリッジ、中国・上海のオリエンタルパールタワー、メキシコの独立記念塔、アメリカ・サンフランシスコ市庁舎、ベルギー・ブリュッセル市庁舎、ブラジル・リオデジャネイロの巨大キリスト像、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ・サラエボの市庁舎、スイス・ジュネーブの大噴水、インド・ムンバイの鉄道駅。
日本もスカイツリーや東京タワーが赤・白・青にライトアップされた。
 


でも、待てよ。テロに対しての非難はわかるが、そう簡単にフランスの言い分に賛同し、支援していいのか?
だいたいなんでisはパリでテロを敢行したんだ?isはフランス軍によるシリアの攻撃への報復だと声明出してる。
どちらに正義があるのか。遠くはなれた日本では判断しかねるぞ。
フランスは今回のテロ報復で速攻で翌日には戦闘機を12機飛ばしてシリア爆撃をした。

アメリカやイギリス、西側諸国がフランス支援するのはわかる。利権も絡んでるし、宗教戦争の一面もある。
今回は東側のロシアでさえフランス支援に回った。
17日にはフランスとロシアでIS打倒で、軍事・治安面で協力していくことを合意。
パリ連続襲撃とロシア旅客機爆破で両国が異例の連携に踏み切った背景はよくわからないが、両国軍の戦闘機は17日、ISの首都シリア北部のラッカを空爆した。



20日は西アフリカ・マリの首都バマコで、イスラム過激派の武装集団が高級ホテルを襲撃。宿泊客ら約170人を人質に立てこもった。
マリでは2012年に北部の分離独立を求める反政府武装組織が蜂起し、イスラム過激派も流入して戦闘が激化。
2013年に旧宗主国のフランスが軍事介入した場所だ。

そして今日、入ってきたニュース。
在英のシリア人権監視団は20日付の声明で、ロシア軍のシリア空爆での犠牲者数を発表した。
今年の9月30日以降、ロシア軍の攻撃による死者数は1331人。
403人が民間人で、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」など反体制派が547人。過激派組織「イスラム国」のメンバー381人。
民間人を403人も殺してたらこれはテロと変わらなくないか?



第二次世界大戦末期のアメリカによる広島長崎への原爆投下、東京や大阪へのB-52による焼夷弾などの爆撃。
ポツダム宣言を受け入れ、負けてしまったからあえて責任や批判をしないが、これらも民間人を巻き添えにした殺略行為だ。
中国が主張する日本軍により南京大虐殺はあり得ない捏造だが、戦争はいつだって民間人も巻き添えになる。

アメリカは既にシリア空爆で何人の命を奪った?
今回はテロだったけど、これはもはや戦争が始まってると言っても過言ではないだろう。

かといって、このご時世に「安保改正撤回」ってデモしてる能天気な奴らや、辺野古移転反対って座り込みしてる暇な老人に賛同する気はさらさらない。シリアからの難民を受け入れる体制もこの日本には無い。どうしていいか、どうしたらいいのか、実は俺はよくわからん。

今こそ、内閣、防衛庁、外務省など、会議や議論重ねて、今後の日本の方針を固めてくれ。
決して安直に答えを出さないでもいい。
昔みたいに曖昧などちらとも取れる声明で逃げてもいい。

自衛隊が武器を携帯して、邦人救出や各国の支援を出来るようになった今、安易にカードを切らないでね。

テロは許しがたき行為で、戦争は仕方ない結果かもしれないが、安易に各国の連携に賛同し参加の結論はできない。
これは今後の日本の方針が決まる重要な案件だ。
全体や他の関連を全く無視して一部分だけを騒ぎ立てるシールズとか、すぐ「戦争が出来る国になってしまった」って安倍政権を批判する共産党とか社民党とか、内容もよくわかってないのに安保反対デモのうかれた奴らとか、邪魔するな。
これからの世界情勢で、日本がどういうスタンス・立場で接した方がいいのか、ここが本当の外交の見せ所。

頼むぜ。
世界情勢に取り残されないのも一つの手段。対isに支援するのも手段。傍観を決めるの手段。一気に主導権を握るのも手段。曖昧に逃げるのも手段。

平和がいいに決まってるが、ここがいきなり正念場。
信じてるぜ。







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