GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

テーマ曲

2018-05-08 05:54:18 | MUSIC/TV/MOVIE
三人の作曲家が立て続けにお亡くなりになられた。
しかもそれぞれ昭和を代表するドラマや番組の主題歌に携わった方達。

一人は井上尭之さん。
太陽にほえろのテーマや、傷だらけの天使のテーマを作り演奏されてた方。
一人は木下忠司さん。
水戸黄門のテーマ曲を作られた方。
そしてもう一人は東海林修さん。
笑点のテーマ曲のアレンジや、今や吹奏楽では欠かせないDisco Kidを作曲された方。

ドラマや映画の主題歌が好きだ。
ボーカルが入っているのもあるが、基本インストのオーケストラやビッグバンドの演奏ものが好きだ。ルパン三世のテーマ(大野克夫氏)もボーカルがないバージョンの方が好きだし、宇宙戦艦ヤマト(宮川泰)もささきいさおのボーカルが入ってないバージョンの方が好きだ。

ロッキー、スターウォーズ、風と共に去りぬ、ゴットファーザー、太陽がいっぱい、ゴジラ、バック・トゥ・ザ・フューチャー、パイレーツ・オブ・カリビアン・・・イントロが流れただけで、あぁあの映画の曲ねってなる。
QP三分間クッキングからNHK大河ドラマやサスペンスものまで、フレーズが流れるとちょっとウキウキしてしまう。耳に残るというより記憶に残ってしまってるんだね。

警察物は秀逸なのが多い。踊る大捜査線、相棒、古畑任三郎などいろいろあるが、その中でも秀逸なのが太陽にほえろ。
あのイントロからチャラッチャー・チャラララーと流れると何故か駆け出しそうになる。ドラマの中で使われた音楽も印象的で、追跡のテーマとかを聞くとガードレールを飛び越えたくなるし、尾行のテーマとかだと息を潜めてしまう。40代以上の世代は聞けばほとんどの人が知ってるはずだ。

この曲を作曲した井上尭之さんは、他にも萩原健一主演の傷だらけの天使のテーマ曲も手がけてる。
この曲を聴くと目がさめる。トマトやコンビーフをムシャムシャ食べ、ミルクをグビグビ飲みたくなる。もちろん新聞をナプキン代わりにしてね。ってこれまた40代以下の人には全くわからんネタで悪い。

スパイダース時代はリアルで知らないが(岸部一徳がバンドマンだったってイメージ無いでしょ)、沢田研二のバックで演奏してたのは多々見た。時の過ぎゆくままに、カサブランカ・ダンディ、TOKIOなどのバックバンドは井上貴之バンドだ。

木下忠司さんの水戸黄門のテーマ曲も誰もが知ってる曲よね。
銭形平次の曲と同じく時代劇の名曲だ(暴れん坊将軍のテーマもね)。
正確にはあゝ人生に涙ありってタイトルの曲で、杉良太郎や里見浩太朗など歴代の助さん・格さんが歌ってる。
実はこの曲は七五調なので、「じーんせい楽ありゃ苦もあるさぁ」のところを、どんぐりころころの歌詞を当てはめても歌えるという不思議(チェッカーズのギザギザハートの子守唄もこのメロディで歌える)。
2番の「後から来たのに追い越され、泣くのが嫌ならさぁ歩け」って歌詞が好き。3番は一転して「人生そんなに悪くないよ、何もしないで生きるよりなんか求めて生きようよ」って応援ソングになるんだけどね。

この曲のジャ、ジャジャジャ、ジャジャジャ、ジャジャジャって繰り返されるリフも印象的。ローリングストーンズの黒くぬれ(Paint It Black)を聞いた時、あ水戸黄門だ、って思ったもの。ちなみにラヴェルの名曲・ボレロがこのリフ(?)の代表曲だ。

東海林修さんは笑点のアレンジで有名だが、沢田研二の時の過ぎゆくままにのB面、旅立つ朝の編曲もなされてる。
そして全国の中高校の吹奏楽ではおなじみのDisco Kidを作曲された方だ。全国の学生ウィンドオーケストラの人なら思い出深い曲だと思う。

高校野球の聖地が甲子園なら吹奏楽の聖地は普門館(東京)だ。この普門館では毎年全日本吹奏楽コンクールの会場として使われてたが、東日本大震災の際に調べたら震度6以上で天井が崩落する恐れがあるとして使用中止になってた(今は名古屋国際会議場で開催)。この冬に解体するって言ってたからもう解体されたのかしら。

話が逸れちゃったが、昭和の番組テーマ曲を手がけた方達が立て続けにお亡くなりになられた。
奇妙なタイミングだが、昭和がまた一つ終わる気がする。
まぁ平成ももうすぐ終わるけどね。

ご冥福をお祈りします。


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