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遺留捜査 僕に3分だけ時間を下さい

2018-07-14 03:45:26 | MUSIC/TV/MOVIE
3分といえばカップヌードルとウルトラマン。
「僕に3分だけ時間を下さい」というキメ台詞が使われてるドラマがある。

上川隆也主演の遺留捜査。
今クールでシリーズ5に突入した人気の警察ドラマだ。

上川隆也演じる警部補が、ドラマラストで使う台詞。
「僕に3分だけ時間を下さい」
と犯人や遺族に言い、遺留品を元に汲み取った犯行に至った細かな動機や被害者の最期の思いを伝える。

このドラマが面白いのよ。
太陽にほえろ、西部警察、あぶない刑事のようにカーチェイスや銃撃戦の警察ドラマは、昨今のコンプライアンスかなんかですっかり影を潜めた。
古畑任三郎や相棒からかな?心理や頭脳で犯人を追い詰めるものばかりになった。
で、ほとんど警察ドラマは見なくなってたんだけど、最近「あれ?結構面白いぞ」って見だしてる。

遺留捜査は毎回同じパターンだ。
上川隆也が現場に残された遺留品の中から、気になるものを見つけ興味を持つ。
他の刑事たちや上司は興味がなく「そんなものにかまってどうする」と毎回言われる。
そして自分勝手に行動し、周りに呆れられながらも遺留品からの操作で犯人の手がかりを掴み、最後はこの決めゼリフというドラマ。

シリーズものなのに所属の変更や出演レギュラーメンバーの入れ替わりが多いドラマ。

第一シリーズでは警視庁刑事部が舞台で、貫地谷しほり、佐野史郎、大杉漣などが出てたが、第二シリーズでは出てこない(大杉漣は第二シリーズ1話目にも登場)

第二シリーズでは警視庁月島中央警察署が舞台で三宅裕司、斉藤由貴、八嶋智人、田中哲司などが登場

第三シリーズも同じく警視庁月島中央警察署が舞台で署長の三宅裕司と課長の斉藤由貴は続投。八嶋智人は1話目に登場するが警視庁捜査第1課に応援に行くという形でその後は出てこない。その代わり西村雅彦が警視庁刑事部捜査第一課から来る(最終話で月島中央警察署に左遷)

第四シリースでは所属が京都府警にいきなり変わる。(SP版4でちょこっと描かれる)
捜査一課特別捜査対策室が舞台でメンバーは室長の段田安則、戸田恵子、栗山千明、永井大など

そして今回の第五シリーズも同じく京都府警捜査一課特別捜査対策室が舞台。室長の段田安則以外の戸田恵子、栗山千明、永井大などは続投。梶原善が新たに加わる。

まるでモーニング娘。のように、シーズンごと、スペシャル版、見るたびにメンバーが変わる。
唯一ずーっと出てるのは主役の上川隆也と科学捜査研究所(通称科捜研)の甲本雅裕のみ。警視庁と京都府警との人事交流で府警の科捜研に赴任したって設定。

でもこのドラマ、どのシリーズもどんなメンバーでも面白いのよ。
被害者の遺留品から探っていくストーリーは、まるで自分が捜査して事件を解明していくような感じ。
ゲスト(犯人役や関係者役)も毎回豪華で、第五シリーズ1話目は柄本明、平泉成、松下由樹、中村俊介が登場。

そして毎回ドラマラストで出てくる「僕に3分だけ時間を下さい」。
水戸黄門の印籠や、東山の金さんの桜吹雪と同じく偉大なるワンパターン。
これがなければこのドラマの面白さは半減してしまうのではないかな。

ちなみにウルトラマンが地球で戦えるのは3分ではない。
当時の子供達が誰もが知ってるこの設定、実は番組内ではそんな設定はされて無い。
カラータイマーが点滅しそれが赤になったらヤバイという石坂浩二のナレーション、怪獣と戦うシーンは番組の放映時間から考えてだいたい3分くらいがいいんじゃないかって制作の思惑、なぜかそれが勝手に解釈され子供向けのウルトラマン冊子(怪獣大百科とかそんなんね)で記載されて広まったこと。

だから実際は、ウルトラマンが怪獣と戦うシーンは3分以上の方が多い。
そしてこの遺留捜査でも、ほとんどは3分では終わらない。



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