GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

プロレス黄金狂時代

2018-04-24 06:05:51 | Talk is Cheap
もうかなり古い話になるが、深夜にプロレス番組が放送されてた。
チャ〜ラララちゃららららんのテーマ曲。毎週楽しみに見てたなぁ。
放送翌日の休み時間は大変。あちこちでコブラツイストやドロップキックが炸裂。真面目な学生が餌食になってたなぁ。今ならいじめ問題に進展しそうだ。

ジャイアント馬場とアントニオ猪木。もっと古い世代だと力道山なんだろうけど、俺たちにとってはこの二人がプロレス黄金世代。
ジャンボ鶴田、藤波辰巳、長州力、ラッシャー木村、上田馬之助、天龍源一郎、アニマル浜口(浜口京子のお父さん)など日本勢より海外の選手が好きだったなぁ。

タイガー・ジェット・シン。今となっては彼が本当にインド人だったのか、なぜサーベルを持っていたのかよくわからんが、悪役(ヒール)として「いかにも」って風貌だった。
その相方がまた何かよくわからん呪術師、アブドーラ・ザ・ブッチャー。凶悪なんだけど愛嬌ある風情で人気があったなぁ。毎回フォークとか額に攻撃されて流血してた。今なら放送コード自主規制だな。

デリー&ドリーファンク兄弟。正統派ストロングスタイルで、キン肉マンのテリーはたぶんここからインスパイアされてると思う。タイガーマスクと空手バカ一代という二大格闘技漫画(アニメ)で育った俺たちにとって、キン肉マンっていう漫画はそれを受け継ぐ漫画だった。ロビンマスクとウォーズマンが好きだったな。でもジャンプ特有の「敵だったやつが味方になり、さらなる敵に立ち向かう」ってやつで、最初は非情な悪役だったラーメンマンや、バッファローマンがどんどんいいやつになって最後は何が何やら。北斗の拳が始まって淘汰されちゃった。

ミル・マスカラス。千の顔を持つ男って異名で、毎回マスクデザインが違った。曲芸師のような変幻自在空中殺法が、タイガーマスクを見て育った俺たちにはジャストフィット。そのあとタイガーマスク(佐山サトルだったけ)ってのが実際にリングに上がるまで、メキシコプロレス(ルチャリブレ)の魔力に唖然としてたなぁ。
デストロイヤーはビル・イーディー(マスク・ド・スーパースター)と組んで人気があったね。和田アキ子と一緒にバラエティでてtラリしてた。彼の得意技は四の字固め。これのせいでどれだけ学校で放送翌日に真面目な学生が餌食になったことか。

アンドレ・ザ・ジャイアント。でかいんだこれがまた。ブルーザー・ブロディとちょっとかぶってる。バスを鎖で引っ張るパフォーマンスしてたな。あれはどっちだ?未だに漫画なんかでヤクザの用心棒で体のでかいやつはこの二人のどちらかがイメージで描かれる。アンドレはキラー・カーンにニー・ドロップされて骨折してた。以外とひ弱?キラー・カーンはモロ日本人なのにモンゴル人って触れ込みで、必殺技がモンゴリアン・チョップだった。トルコ風呂とかのネーミングが許されてた時代だからOKだったんだろうな。っていうより今が煩さすぎるんだけどね。

フリッツ・フォン・エリック。鉄の爪っていうアイアンクローが得意技。今考えたら厨二病みたいなネーミングの技だけど痛そうだった。
ルー・テーズ。鉄人とか言われてた。今ならどこかの人権団体が騒ぎそうなネーミングの原爆固め(ジャーマン・スープレックスホールド)が得意技。

スタン・ハンセン。彼の武器はウエスタン・ラリアット。これのおかげで殴らなくても蹴らなくても相手を倒せるってことを知ってしまった非力なヤンキーは、やたら首を狙いに来た。(ほとんどブロックされてしまうのだがね)当時辞去王してた古舘伊知郎に「ブレーキの壊れたダンプカー」って表現されてたが、これってシャブを打って刃物を持った元ヤクザみたいなもんで怖いよね。

ハルク・ホーガン。ハンセンの相棒として日本上陸。アックス・ボンバーが決め技。ウエスタン・ラリアットとの違いがよくわからんが、右手と左手の違いか?右手人差し指を高々と上げ「イチバァーン!」って叫ぶ姿が決めポーズ。おかげでアメリカでは未だ「一番」って言葉が「寿司=SUSHI」や「蕎麦=SOBA」と同じく通用するらしい。でも一番ってプリントされてるTシャツを着れるのは日本人にはいないと思う。ロッキー3にも出てたな。超人ハルクとの関連性はよくわからない。

他にも色々いたが、面白かったなぁ。
PRIDEやK-1のようにセメント、マジで戦うのも面白いんだけどプロレスの面白さとは違う。八百長だろうが筋書きがあろうが、なんたってそれぞれに必殺技にネーミングがある。漫画だよこれって。リングにかけろのギャラクティカファントムとかブーメンランフックとか、北斗の拳の北斗有情拳とか南斗水鳥拳とか、キャプテン翼のタイガーシュートとかね。仮面ライダーのライダーキックや、ウルトラマンのスペシウム光線とかセブンのアイスラッガー、マジンガーZのブレスとファイヤーとかで育った世代にはたまらんのよ。
前述のエリックのアイアンクロー、ゴッチの原爆固め、デストロイヤーの4の地固め、アントニオ猪木の卍固め(オクトパス・ホールド)、ジャイアント馬場の16文キック、他にも蠍固めとか毒霧とかフライングクロスチョップとか、本当に効果があるのかよくワカらんが炸裂すると手に汗握って応援してたな。

タイガーマスク(プロレス)、空手バカ一代(空手)、キックの鬼(キックボクシング)、柔道一直線(柔道)あしたのジョー(ボクシング)などで育った世代にとってはプロレスはその世界を実現してくれる世界。
その後ボクシング漫画は、がんばれ元気、リングにかけろ、神様はサウスポー、B.B.、はじめの一歩などに継承され、柔道や空手はコータローまかりとおるYAWARA、そばっかす!など、そして総合格闘技は修羅の門などに継承されていく。それぞれのキャラクターに決め技・必殺技があればあるほど盛り上がるのは、やはりプロレスの影響かもしれない。

全日本プロレスと新日本プロレス。組織の違いとか確執なんてどうでもよかった。面白ければそれでいい。八百長だとか筋書きがあるとか言われてたけど、そんなの興行である以上当たり前だ。毎回ガチンコで戦ってたら体が持たないよ。そう考えると大相撲なんかはハードだなぁ。幕内なら15日間毎日だもんな。
マーシャルアーツとかK-1とか異種格闘技戦も面白いんだけど、どれが最強かっていうのは本来表舞台ではできないだろう。修羅の門じゃあるまいし。修羅の刻のように時代の陰で行われるか、それこそ刃牙やケンガンアシュラのように地下格闘技でやるしかないだろうさ。

ジャイアント馬場さんの奥さん元子さんが14日にお亡くなりになられたそうです。
ご冥福をお祈りいたします。

関根勤さんが以前「みなさんが知ってる馬場さんは、僕がモノマネした馬場さんのイメージ」って言ってたね。
プロレスは今後どうなるんだろう。今ではすっかりTVではやらなくなったけど、久々に興行観戦しに行こうかな。



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