GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

ヒステリックブルーのギターと華原朋美

2020-09-26 21:59:47 | MUSIC/TV/MOVIE

ヒステリックブルーのギタリストが捕まった。

ナオキ。

2004年に強制わいせつ罪で逮捕され、懲役14年の実刑。執行猶予なしの14年の実刑ってのはかなりの重い刑だが、つい最近(2016年)まで彼は刑務所で刑期を務めていた。

そしてこの9月、また強制わいせつ致死傷害で逮捕された。

懲りないやつ。と一言で言い切るのは簡単だが、彼もまた依存症なんだろう。

 

出所後、厚生施設にいたらしいが、性犯罪者のほとんどは再犯をするとまで言われてる。

偏見じゃないよ。実際海外では性犯罪者にはGPSをつけたり、なんか身体に埋め込んで行動を監視しようとする動きもあるくらいだ。(人権問題が絡んでさらにややこしくなるのだが)それくらい再犯率が高いのだ。

元TOKIO山口の飲酒運転での逮捕の報道では「他のメンバーに申し訳ないと思わなかったのか」とか「メンバーの声は届いてなかったのか」などと言われてるのだが、不思議なことに彼に対してはそんなことを誰も言わない。

 

っていうか報道も小さい。

もう最近の若者からしたら「誰それ?」ってなくらいだから仕方ないと言えば仕方ないけどね。

 

90年台後半、雨後のタケノコのごとく日本音楽界を席巻したグループブーム。

バンドブームの後でてきたJ-POPと呼ばれるその人たちのほとんどは、バンドなのかユニットなのかよくわからない構成だった。ボーカルとギターだけだったり、三人編成だったりバラバラ。

Do As Infinity、Every Little Thing、GARNET CROW、ZARD、mihimaru GT、day after Tomorrow・・・。ポルノグラフィティやB'z、Dreams Come Trueもそうだな。

ヒステリック・ブルーもドラム、ボーカル、ギターの変則構成のバンド(ユニット)。

サポートメンバーとしてあのBOOWYやブルーハーツのプロデューサーの佐久間さんがベーシストとして付いていた。(佐久間さんはギターやストリングスもこなすマルチプレーヤーでもある/元PLASTICS )

 

シングルCDを一枚だけ持ってる。

「なぜ...」

KInKi Kidsの堂本光一主演のテレビドラマ『P.S.元気です俊平』の主題歌だった。

柴門ふみさんの漫画は好きだが、『同・級・生』『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』など、実写化されトレンディドラマと世間で騒がれても見なかった俺が、なんでこのドラマだけは見てたかというと仲間由紀恵が出てたから。

まだ売れてない頃で、役は堂本光一が学生時代に憧れてた初恋の人。現在は書店の店員だが店長と不倫してる(って噂)という役。『TRICK』や『ごくせん』とは全然違う暗い役。

ドラマの内容はともかく、毎週クライマックスで流れるこのHysteric Blueの「なぜ...」がハマってねぇ。

まぁあの頃売れたドラマタイアップCDは、ほとんどこのケースだけどさ。

 

ナオキはこのHysteric Blueのギターだ。

これがJUDY AND MARRYのTAKUYAや、PERSONZの本田毅のようにすげぇかっこいいギターを弾くとか、B'zの松本孝弘のようにバカテクだとか、布袋やシャケ(木暮武彦/REDS)のようについ弾きたくなるようなフレーズを奏でてるとかなら良いのだけどね。

彼のギターは普通だ。

いや、下手とかではないよ。プロだし。良くも悪くも普通なのだ。

だいたい上手い下手で言ったらマーシー(ブルーハーツ〜クロマニヨンズ)なんかどうなる。でも彼のギターはかっこいい。

この普通の腕では、出所後にスタジオミュージシャンやれるほどでもないだろう。

印税も数曲のスマッシュヒットでは、それほど余裕のある生活はできないだろう。

かといって芸能界、音楽界に復帰するには歳をとりすぎてる。

ずーとバンドやセッション、音楽活動をやり続けて歳を重ねているならいざしらず、長い間、塀の中での生活からようやく解放された状態では、誰も呼んではくれないし、声もかけてくれないだろう。

 

クスリに走った芸能人やミュージシャンが、ほとぼりが冷めた頃にまた手を出してしまうのも、この、孤独感からの逃避だろう。

彼の場合はそれが女性相手に、強制わいせつという行為で出てしまったのだろうか。

心理カウンセラーとか、支援センターの人じゃないからよくわからん。(分かりたくもないけど)

それこそ「なぜ...」だ。(うまいこと言ったつもり)

 

世の中で一番怖いこと。

それは誰からも相手にされない、必要とされないこと。

自暴自棄になったり、絶望したり、逃避したり。

ミュージシャン、芸能人に限らず、世の中で嫌な事件が起こるたびにそう思う。

 

話はいきなり変わるが、華原朋美を誰か救ってあげてくれないか。

YouTubeが話題になってから見たけど、かなりやばい状態だぞ。

 

彼女も事務所(プロダクション尾木)の契約終了し、現在フリーランスで活動してる。

と言っても、彼女を呼ぶテレビ局もステージもない。

そもそも音楽活動してるのかさえ怪しい。そんな状態だからか、彼女はYouTubeチャンネルを開設した。

 

見てびっくり。

かなりヤバいぞ。

芸能人やミュージシャンが、人前にすっぴん(化粧してない状態)で出てくるなんてこと自体がかなりやばいのだが、言動、ろれつ、仕草、全てが危険信号点滅してる。

「どんどんどんどん口座から自分のお金が減っていく」(そりゃ事務所辞めて、歌手活動してなきゃそうなるわね)

で、「レジ打ちでもしようかな」「UberEATSやろうかな」とつぶやいたら、けしからん厨から「レジ打ちナメんな」とか「バカにしてんのか」って総攻撃される。

弱ってる人に鞭打つ行為を平気で今の人はできるんだね。(その意見が正しいかどうかは別問題)

彼女は健気に反省して「信頼取り戻せるように」とか鑑みてる。だけどそれが余計不安。これが本心から思ってたらかなりヤバいぞ。そう思い込もうとしてたらもっとヤバいのだ。洗脳とか自己催眠と一緒だ。大丈夫か。

 

そうかと思えば、ちょっと前の家政婦さんによる虐待がどーたらこーたらの問題のことを、いきなり泣きじゃくりながら高嶋ちさ子に謝罪する動画をUP。

もう壊れ始めてるよ。

誰か彼女を助けてあげてくれ。なるべく早く。

って俺が心配してもどうしようもないことだが・・・。

 

誰からも相手にされなくなる・・・。

ステージで脚光や歓声を浴びてた人ほど、その不安に苦しむのだろう。

このコロナ禍で、ますますそれが加速していくような気がする。



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