GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

ジジイが嫌いだ タクシーver.

2016-11-15 17:50:13 | Talk is Cheap
やっぱりジジイは嫌いだ。
おっさんとジジイの境界線がどこなのか相変わらずわからんが、俺にとっちゃどちらも同じだ。
年金もらってるか定年退職してるかとかは問題ではない。普通ならおっさんと呼べる中年も、やってること、言ってることはジジイ=老人だったりする。

ここ最近また車のアクセルとブレーキ踏み間違えたとか、ボーっとしてたとか、コンビニや商店に突っ込んだり、通学学童に突っ込んだり、病院の駐車場で暴走したりってジジイやおっさんの車事故がまた増えた。若いつもり、まだまだ大丈夫って過信してるジジイが多すぎるんだな。

中には、洒落た着こなしや立ち振る舞いするお年寄りもいる。これらはジジイでもおっさんでもない。これらの人は老紳士と呼びたいね。
別に仕立ての背広や外套を着てなくてもいい。着物にステッキとかじゃなくてもいい。ステテコにダボシャツでもいいのよ。イキ(粋)な振る舞いをするのならね。
蕎麦屋で板わさと日本酒飲んで、最後に盛りを頼んでさっさと帰る。お釣りは若い人のお茶代になんてのはいねぇなぁ。池波正太郎の小説の中だけだな。旅館で女将や仲居さんにさりげなくチップを渡すジジイでさえ絶滅危惧種だろ。文句ばっかり。イキどころかヤボなジジイばかり。
分別わからないガキに一本気合の入った説教をするジジイもいなくなった。道徳を教えるどころか、孫の好き放題な振る舞いを好々爺のように見て見ぬ振りしてるジジイばっかり。おもちゃを買ってあげて、一時だけでも気に入られたいって方を選ぶ。叱る時は叱る。怒る時は怒る。褒める時は褒める。いつもは厳しい事言ってるじいさんが、たまにお駄賃や買食いさせてくれたりするってのは、もはや昭和の時代に置き去られたのかねぇ。

もはや老害。初老とか老紳士じゃなく、ただの老人としか言えないジジイとかおっさんとかばっかり増えた。
自分勝手でわがままでダサくて臭いそうでセンスのない奴ばかり。
これじゃぁ若い奴らの手本にもなりゃしねぇ。こんなおっさんやジジイにはなりたくないって痛切に思う、反面教師ばっかり。

今回の入院で、この先の高齢化社会って本当に大丈夫なのか?ってつくづく不安になってしまった。
病院なんだから高齢者が多いのは仕方がないよ。ボケ始めた人もいりゃ、体の自由が利かなくなった人もいる。そんな人は全然いいのよ、俺のテリトリーに入ってこないし。夜中にわめこうが、ふらふら歩いてようが、仕方ねぇなぁ、大丈夫か?って思えるもの。
だけどよ、俺が言いたいのはまだボケてもいないし、身の回りのことは自分でできるジジイやおっさん。
あいつらはダメだわ。
奥さんがマメに見舞いに来てくれてたり、身の回りのものの用意してくれてるのに、感謝もねぎらいのかけらもないのよね。看護師さんに対しても、なぜそこまで偉そうに言えるの?ってくらい偉そうな物言い。そのくせ医師などに対してはへつらうような言い方してるし。相手を見て態度を変えるから余計むかつく。

奥さんに色々してもらっても、当然と思ってるのかね。なんか偉そう。会社ではそこそこの地位にいたかもしれないが、今はただの老人なんだろ?今まで食わせてやったんだからとか思い上がってるのか?俺は今まで家族のために働いてボロボロになったから入院したんだ、なんて恩着せがましい事思ってるのかな?
今まで家でそんな命令口調で言ってたり、してもらって当然としてたんだろうけど、この先熟年離婚でもされたらどうするんだろう。或る日突然奥さんが倒れたらどうするんだろう。次の日から餓死するぞ。どうせ家のどこに何があるかなんて絶対知らないだろうしね。

そういや、宇都宮の公園で自爆して炎上死した80くらいのジジイがいたなぁ。
確か、家でDVふるってて、離婚されて、慰謝料に家を処分せなあかんのやけど、腹いせに家に火をつけて、車も燃やして、それでも一人で死にたくないからって手製爆弾で 関係ない人まで巻き添えにして死んだ。
こんなジジイに同情も何もセェヘン。死ぬ時くらいは綺麗に逝けばいいのにな。
怖いのはこんなジジイの予備軍とも思えるようなジジイ・おっさんがウヨウヨいること。

さて、本題はここから。
今日、退院できて家に帰るのに駅前からタクシーを使った。
普段なら歩いても帰れる距離なんだが、片手はギブスだし、思ったより荷物が多かった(重かった)のでね。
運転手はおっさんというかジジイ。嫌な予感はしたんだ。タクシーに乗り込む際に、
「近場で悪りぃけど」
と断り、さらに
「ちょっと左手がこれなもんで、もたついてごめん」
って、言ってるのに無言。
右肩に背負ったカバンを先に入れつつ、えっちらおっちら難儀して乗り込んでる俺を、タクの運転手のジジイは手伝うどころか、はよ乗れって感じのため息。
ようやく乗り込んだ俺が行き先告げてるのに、こいつは俺が羽織ってるブルゾンの袖(ギブスのせいで袖は通してないで羽織った状態)がドア近辺にあるからか
「もっとちゃんと乗らないとドア閉められへん」
って。
あれれ、今の俺に対してそんなこと言う?冷たいなぁ。
「袖、大丈夫?」とか、「大変だねぇ」とか言うならともかく、「乗るならちゃんと乗れ」って。

まぁいいや、なんとか右手で左袖を引き寄せたら、いきなりドア閉め走り出したタクシー。行き先もう一度告げたらそのジジイの運転手「ほんま近いなぁ」って。なんなん?最初に言ったやん。梅田とか大阪駅なら悪いねって遠慮する距離だが、地元のローカル駅でそない長距離の客はいないやろて。だいたい、バブルの頃じゃあるまいし、近距離客嫌がってどないするねん。N.Y.ならワンブロックでも喜んで載せてくれるぞ。

まぁここまではよくあることだ、カリカリしても仕方がない。しかし、そのあとの運転手のセリフは信じられない言葉。
「遊んでて折ったん?」
なんで遊んでてとか決めつけんねん。学生ならともかく、この歳で何して遊んでたら骨折るっちゅうねん。
こんなやつとしゃべってたら頭腐るわ。返答するのもバカらしくなって無言。
そしたら信号変わった途端急発進、鋭角左折、指示器なし車線変更。おいこら、俺一応怪我人やねんけどなぁ。気分で運転すんな。
もうええわ、どうせすぐ着く。もうちょっとの辛抱や。

で、家の前に着いて、
「820円」
あれ?駅からやったらワンメーター(2km以内)で帰れたはずやねんけどなぁ。メーターいじくってるな、こりゃ。まぁええわ。片手で財布から5000円札を出す。
またもや面倒臭そうに
「細かいのないの?」
って。
あったら出すっちゅうねん。自宅から駅まで乗ったんやったらまだわかるが、駅前から自宅やぞ。する意味あるか?いちいちむかつくおっさんやのぉ。
面倒臭そうにトレーに置かれたお釣りを撮る間も無くいきなりドア開けられる。
もちろん降りるのも手伝うわけじゃない。
はよ降りろって急かされてるようで、お釣りはそのままカバンにほりこみ、なんとか降りる。
降りた瞬間にドアは閉められ、急発進でいなくなった。

あいつ言ったか?「ありがとう」って。

ジジイは嫌いだ。




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