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実写化が大流行りだ3 映画編2 空母いぶき

2019-04-27 00:38:50 | BOOK/COMICS
漫画や小説が実写化されるとき、原作ファンは賛否両論。
「このキャスティングはないわぁ」とか「この話は是非入れてほしい」とかね。
挙句にはもし自分が監督で実写化するなら、この役はこの人で、この役はこの人がいいなって空想を膨らませる。

だから実際、原作越えっていう作品はそんなに多くない。原作を知らない視聴者には好評でも原作ファンの目は厳しいからね。だって基準が原作なんだもん。それをどうリアルに再現(実写化)したかって視点だからね。

そんな中でも「よくもまぁ、この作品を実写化しようとしたなぁ」ってものがある。

『JoJo(山崎賢人主演/原作荒木飛呂彦)』

『宇宙戦艦ヤマト(木村拓哉主演/原作松本零士)』

みたいに「アニメならまだしも実写か?」「無茶や」「やめとき」「絶対コケるで」ってのもある(小栗旬主演のルパン三世もこれに入る)。

原作の世界が壮大であればあるほど実写化は難しい。
でも中には
『るろうに剣心(佐藤健主演/原作和月伸宏)』

『銀魂(小栗旬主演/原作空知英秋)』

『21世紀少年(唐沢寿明主演/原作浦沢直樹)』

などのように「あてがき?」っていうくらいキャスティングも見事な実写化もある。
これらに共通してるのは「欲張らない」ってこと。
2時間くらいの映画で描けるのは原作の一部だ。だから欲張って色々盛り込んじゃうと「あのシーンをなぜ入れないんだ」とか「あのセリフがポイントなのに」なんて声や、「詰め込みすぎ」と不評になってしまうのよ。
だから、もう最初から『寅さん』のようにシリーズ化するくらいのノリで作る方がいいと思う。

さて、そんな中で5月24日に『空母いぶき』が公開される。

原作はかわぐちかいじ氏の漫画で、沖縄のある島が某共産大国に上陸され制圧されるのを助けるために自衛隊が出動する話だ。まぁこれをよく実写化できたなぁってくらいスケールの大きな話なんだが、それだけに期待してしまう。

キャストも超豪華。西島秀俊、佐々木蔵之介、佐藤浩市、本田翼、玉木宏、市原隼人・・・。

漫画の実写映画化は珍しくもないが、今回は映画のスピンオフをあえて漫画で描くという逆バージョンもされる。この『エピソード0』を、原作作家のかわぐちかいじ氏が描くというから面白い。


さらにビッグコミック誌の表紙には映画出演者が登場。
今回は玉木宏だ。


玉木宏は今クール、テレビ東京系で『スパイラル〜町工場の奇跡〜』に主演してる。この『スパイラル〜』は真山仁氏原作の小説『ハゲタカ4.5 スパイラル』を実写化したドラマで、ちょっと前に綾野剛が主演した連ドラ『ハゲタカ』シリーズのスピンオフだ。

『ハゲタカ』は鷲津(綾野剛)視点でのファンドの世界を描いた話だが、こちらは芝野(ハゲタカでは渡部篤郎が演じてた)が大手銀行を辞め企業再生人として奔走する話だ。

視聴率はあまり良くないらしいが、かなり面白いドラマなんだけどなぁ。このテレビ東京のBiz枠では、江口洋介主演の『ヘッドハンター』、中村トオル主演の『ラストチャンス(江上剛原作)』、唐沢寿明主演の『ハラスメントゲーム(井上由美子原作)』など、秀逸な実写化ドラマをやっている。

『空母いぶき』主演の西島秀俊も、今クール『きのう何食べた?』で主演してる。

よしながふみ氏原作漫画の実写化で、ゲイのカップルの同棲(?)や日常を描いた作品だ。よしながふみさんの漫画は、これまでにも『大奥』(二宮和也・柴咲コウ/堺雅人・多部未華子/菅野美穂)が実写映画化されてる。


話がだいぶ横道に逸れてしまったが、実写化でも面白い作品はいっぱいある。
『空母いぶき』もかなり期待できるんじゃないかな。楽しみだ。