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バーボングラス片手のロックな毎日

宮里藍が引退だと?

2017-05-26 21:03:52 | Talk is Cheap
宮里藍が引退を表明した。
今シーズン限りで引退するんだと。

最近プライベートでは全然ゴルフに行っていないのだが、なんかショックだ。
まだやれるだろう?何故?
最近、兄のツアーキャディしてたり、応援してたりしてたから「変だな」って思ってたけど、まさか引退表明するとはね。
まさか病気とかじゃないよね。

宮里藍は女子ゴルフ界の救世主と言っても過言じゃないだろう。
不動裕理が強かったあの時代、残念ながら女子ゴルフ人気は低迷してた。
2003年そこへ高校三年生のアマチュアゴルファーが日本女子プロツアーでいきなり優勝した。
そしてプロ入りして、2004年にはツアー5勝、賞金総額1億円突破!男子ツアーと違って女子ツアーは賞金が低いからこれはすごいことだ。(当時1億円突破は4人しかいなくて宮里が5人目だ)
ライバルの横峯さくらも2004年にプロになり、共に日本女子ゴルフの人気を一気に上げた。(横峯は一億円プレイヤ−6人目だ)

1996年にプロ転向していきなり2勝をあげたタイガーウッズ。彼は翌年にはマスターズを含む7勝を上げて世界ランク1位を取る。その後、全米オープン、全英オープン、全米プロなどメジャーグランドスラム達成。圧倒的な強さを誇る。
そんな若手がなかなか日本ではいなかったところに、女子でいきなり宮里藍が登場。
マスコミはこぞって彼女に飛びつき、盛り上げた。あの頃の他の女子プロはちょと複雑だっただろうなぁ。圧倒的な強さの不動裕理より、カメラも記者もギャラリーも、宮里藍や横峯さくらに行くんだものな。でも、それまでガラガラのレディストーナメントが、ギャラリーやメディアで埋まったのは、間違いなく彼女ら若手のおかげだ。

男子ゴルフで2008年に高校生の石川遼がプロ転向して出てくるまで女子プロブームは続いてたね。
ちょうど宮里藍が全米女子プロツアーに挑戦した時期だったから、ゴルフ界やメディアは16歳の石川遼に飛びついたね。今度はハニカミ王子(あの当時王子ってつけるのがブームだったね)だってね。
その石川遼はプロ転向した関西オープンやABCで優勝して2勝あげ、2009年は賞金王になった。
この時も片山晋呉やその他の男子プロは複雑だっただろうな。宮里藍のお兄ちゃんである聖志や優作も「あれ?」って思っただろう。その後、若手・天才ゴルファーの称号は池田勇太や松山英樹と受け継がれ、今はメディはそっちの方に夢中だ。メディアってなんか残酷なことを平気でする。

話を宮里藍に戻すと、彼女は日本ツアーで15勝、米ツアーで9勝をあげてる。
世界ランキングで1位にもなった。
今後、樋口久子、岡本綾子と並び称されてもおかしくないだろう。

彼女がどんな理由で引退するのかわからないが、是非またコースに戻ってきてほしいな。
青木功や尾崎将司がまだ現役でやってるんだもの、まだまだできるよ。
でも、プロの世界、ただできるよってレベルじゃ納得いかないんだろう。勝てる、戦えるってレベルじゃないとって自分を追い込むんだろう。
アスリートは大変だ。