GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

言論の自由を謳いながら

2017-05-01 03:53:17 | Talk is Cheap
最近世知辛いなぁ。
ちょっとジョークで言ったら叩かれる。
言葉の綾を拡大解釈で問題視する。
まるで誇大妄想の被害者意識、正義の代弁者気取り。

マスコミやメディアはことあるごとに「言論の自由」を謳い文句にして騒ぐけれどさ。
最近の言葉狩りのようなのはどうなのよ。
誰がなんと言おうと、お前らが言論の自由だというならそれも自由だろうさ。
それとも何か?お前らは自由だが政治家や芸能人は自由じゃないのか?どんな自由だそれって。

今村復興相が辞任した。
記者会見で「自主避難者の国としての援助は打ち切る」と言ったことに対し、悪意のある自称ジャーナリストとやらがしつこく「責任はどうなるんだ」みたいな感じで攻め立てる。自主避難は自主だろうさ。なんでいつまでも国が援助しなけりゃならないのさ。それ、税金だよ。
国は援助打ち切るが県や自治体としての援助は今後も続けると言ってるのにさ。
この自称ジャーナリストとやらのしつこい質問の方が問題だろうさ。

それだけだったらまだ辞任することもなかっただろうけど、今度はパーティで「まだ東北で、あっちの方だったから良かった。首都圏に近かったりすると、莫大(ばくだい)な、甚大な額になった」って言ってしまった。
これだって普段なら言葉の綾で済まされることだが、前回のこともあったからマスコミメディアは競って問題視。ついでに野党も便乗して追求。
「この言葉で東北の人がどんだけ傷つけられたか」だって。
バカじゃないのかね。どれだけ頭悪いんだ。

阪神大震災の時に「まだ午前5時台でよかった、もしこれが出勤時間の7時8時だったら・・・」なんてマスコミは報道してたのにさ。
じゃぁなぜあの時「5時台で被害にあった人がどれだけ傷ついた」って報道しなかったんだ。

最近俺は左腕を折ったのだが、その際にも「右腕じゃなくてよかったね」って言われた。それに対して「左腕に失礼だろ、謝れ」などと言ったらバカだろうさ。

今村(元)復興相が先述のパーティ及び記者会見の際、締めていたネクタイは「新世紀エヴェンゲリオン」のネクタイ。これは制作会社・ガイナックスの福島県にある子会社から贈られたもの。「福島の企業を応援するため」ってパフォーマンスなんだが、そのことなど一切メジャーのマスコミは報道していない。
唯一バイキングって番組で、坂上忍がこのことを取り上げてたけど、同番組で橋本マナミっていういまいちポジションがよくわからないタレントは「どん底に落ちろって!」「人の痛みが分からないんだったら、一回落ちてそれを感じてから人を助ける地位につかなければいけないのではないかな」なんてトンチンカンな発言してる。

以前も書いたが正義の代弁者(弱者の代弁者)のふりをするのはやめてほしいな。
ちょっとした言葉の綾をさも重大な失言のように取り上げて責め立てる。
会話や文章の一部だけをトッピングして、切り貼りして責め立てる。
これのどこが言論の自由なんだ?
そのうち政治家も芸能人も著名人もありきたりの定例文章しか述べなくなるぞ。

いつからこんな言葉狩りの時代になったんだろう。
倖田來未が「羊水腐る」ってラジオで言って問題になった時くらいからか。
あの時だって寄ってたかって倖田來未を責め上げてたけど、これって江戸言葉の「豆腐の角で頭打って死ね」とか、大阪の「口から手突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろうかい」とかと一緒のレベル。そんなに問題にすることかね。えっ?妊婦や不妊症で悩んでる人のことを考えろって?バカを言いなさんな。その人たちが文句を言うのなら別に止めないよ。ただ、言葉の綾もわからない野暮な人なんだなぁって思うだけだ。

テレビや記者会見の発言でも、SNSのつぶやきでも、ブログでも、最近はすぐ炎上する。
フラストレーションが溜まっているからか、暇なのかわからないが、言葉の綾もブラックジョークもさも問題のように攻撃する。
ナマハゲじゃあるまいし、誰か失言する奴いねぇかぁって探し回ってる。

マスコミやメディは言論の自由を謳いながら、自分たちの都合のいいように解釈し報道する。
野党の政治家が、組織犯罪処罰法改正案(テロなど準備罪)を拡大解釈して、被害妄想のような危機感をアピールしてるのを報道する。

29日の朝に北朝鮮がミサイルを発射して、それに伴首都圏の地下鉄や新幹線が運行中断したことを「日本は大げさ」だと韓国で報道してるって、わざわざ朝日新聞は載せてる。有事の際、国や自治体、企業の責任を問うくせにな。いくら言論の自由って言っても恣意的な偏った報道はどうなのよ。

高樹沙耶が大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された件もそう。懲役1年、執行猶予3年の判決だったのだが、この報道に対してまたもやテレビで知識人とか芸能人が責め立てる。
ダウンタウン松本が「絵に描いたように、ミイラ取りがミイラになった」「医療用大麻を必要としている人が本当にいるとすれば、その人たちを邪魔しただけ」と言ったのはまだわかる。正論だ。
だが、西川史子は「同情の余地なし」とかあげくにはモデルのアンミカとやらまで「また女優に戻りたいと思っているみたいですが、時期が早すぎ、甘いです」って何様だ?中尾彬もなんかボロクソ言ってたが、それって個人的意見なのか誰かの代弁なのかよくわからん。弱ってる者をいたぶるような発言を放送するメディアが、一方ではいじめはなぜなくならないのかなんてテーマで報道してたりするのが笑える。お前らのやってることはいじめでしかないのにね。

マスコミやメディアよ。言論の自由と言うのなら、言葉の綾やジョークを責め立てるな。
その言論の自由は間違ってるぞ。