GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

下町ロケットに世良公則が出る

2015-11-12 03:40:39 | MUSIC/TV/MOVIE
阿部寛の熱演で好評の下町ロケット。
次週で「ロケット編」は終了、再来週から第二部「ガウディ計画編」が始まる。
ガウディ編ではロケットエンジン開発で培った佃製作所の技術を往かした精密医療機器医療機器の精密部品の話になる。
第二部からの今後のキャストも話題だ。

今田耕司が北陸医科大学の“ゴッドハンド”の異名を持つ天才心臓外科医役で登場。
人工弁の開発に取り組み「ガウディ計画」の中心となる人物。神の手を持つと呼ばれる男が何ゆえ地方の病院で鳴りを潜めているのか?
過去に何があった?。しかも第一部で、技術は優れてるが会社の方針を理解できず裏切った技術開発部の若手社員、山崎育三郎君も北陸医科大の研究員で再登場するらしい。

そして小泉孝太郎が出演する。
阿部寛の前に立ちはだかる最強の敵“ラスボス”。米航空宇宙局(NASA)出身の技術者でNBAまで取得した精密機器メーカーの社長役。「ガウディ」と呼ばれる医療機器をめぐり、阿部寛と激しいバトルを展開するらしい。
珍しいな悪役って。二枚目が悪役すると冷徹で不気味に見えるから、よけいに期待してしまうな。

更に何と世良公則が出演する。
小泉孝太郎の出演発表の影に隠されてしまって、ちっと残念だが、俺はこの世良さんの出演が楽しみだ。
世良さんの役はアジア大学の心臓血管外科部長。日本心臓外科のトップクラスと言われるアジア医科大学で、長年にわたって心臓血管外科を率いてきた看板教授。そして世良もまた、小泉と同じく佃製作所と敵対する関係となるそうだ。
世良公則は今田耕司の元上司らしい。今田耕司が地方で鳴りを潜めてる事にも関連しそうだ。

一見、話題作りの為だけのキャスティング・配役と思われがちだが、第一部でもそれぞれいい味を出してた。
下町ロケットは「半沢直樹」と同じく、池井戸潤氏お得意の逆境からの逆転ドラマで勧善懲悪がはっきりしてる。
第一部では銀行から融資を断わられ、ライバル大手から合併吸収の為の訴訟を起こされ、大手企業から特許の使用や買い取りで揉める。
中小企業、職人のプライド、技術研究の切磋琢磨・・・その度に熱い想いで闘う社長阿部寛に、社員は誤解を生みながらも協力する。
そして勝つ。時代劇のような勧善懲悪なストーリーを演じるキャスト。誰が味方で誰が敵かわかりやすい。嫌な奴は嫌な役を演じきり、観てて腹が立つくらいに憎たらしい演技をする。

メインバンクなのに裏切って冷たい仕打ちをする銀行の融資課長代理、春風亭昇太・支店長の東国原英夫。
いちゃもんつけの裁判を起こしたライバル大手メーカーの顧問弁護士、池畑慎之介(ピーター)。
中小企業を見下したような無理難題を吹っかける帝国重工の企業審査担当者、戸次重幸。
こいつらの悪役ぶりは、まるで時代劇の悪代官や悪事を裏で糸弾く越後屋のよう。

社長阿部寛の熱き思いを理解し、共感し、支えてくれる頼もしき社員を演じるキャストもいい。こちらは味方ね。
佃製作所の技術開発部長、安田顕・経理部長、立川談春・営業第一部長、中本賢
安定した落ち着いた演技。

帝国重工の社長、杉良太郎の不気味さは、半沢直樹の北王子欣也と同じくらい不気味。
同じく帝国重工の宇宙航空部部長、吉川晃司。町工場の職人だった父を否定してたが、佃製作所の手作業による精密技術や製品への職人としてのプライドを見て変わる。ここらへんも男の視聴者にはたまらない。金か魂(プライド)か。男の価値は、仕事の価値は大手や中傷も関係ねぇ。
阿部寛の思いは理解できるが所詮中小企業だ・・・一時は社長に反発するも帝国重工の社員による大手意識に、プライドの為に立ち上がる社員を演じる佃製作所の社員。腐敗した幕府に立ち向かう維新の志士たちみたいだ。

絶対不利の裁判を、公約通り勝利に近い和解まで持っていく敏腕弁護士、恵俊彰もよかった。大岡越前や東山の金さんとはちょっと違ったが、最期に正義は勝つ。

今度の危ない刑事の最終劇場版映画でも悪役をする吉川晃司、るろうに剣心やNHK大河とかで役者づいているが、彼はロッカーだ。
そして次に登場する世良公則。彼も太陽にほえろから、極道の女たち、NHK朝ドラや民法ドラマに数多く出演してるが、ロッカーだ。
こいった配役をさらりとやってのけるTBS恐るべし。
今田耕司、小泉孝太郎。そして今後まだまだシークレットのキャスティングが残っている。楽しみだ。

日曜日夜の放送にふさわしい。明日からまた頑張るぞ!とエネルギーをもらえるドラマ。
服部隆之氏が手掛ける音楽もいい。ドラマを邪魔する事無く流れ、更にクライマックスでは高揚させてくれる壮大な音楽は見事。
サントラが出たら買おう。