ノロの日記

住んでる町の話 読んだ本の話 聴いた歌の話 などなど

夢フェスタ2007

2007-09-16 | 法隆寺・斑鳩町近辺
なんというのか、お店が出たり、啓蒙的な展示があったり、出し物があったり、講演があったり。

なんだかよくわからねえが楽しいかもしれないから行ってみた日曜日です。

目指すは中央公民館。

子連れがたくさん。
一番多いのは、子連れのお母さん。次に子連れの夫婦。子連れの父親はそれほど多くない。孫連れの祖父母というのもちらほら。

まず、エムは金魚すくい&スーパーボールすくいに目が行きましたが、とりあえずひととおり回ってからと無理やり連れていくと、たこ焼き屋さんでエムが手を振られた。
これはきっと客寄せだと思ってうながして先に進むと、エムが聞き捨てならないことを言った。

「せんせいおった」

なぬ!?

めちゃめちゃ愛想の悪いことしてしまったではないか。恥ずかし。

きまり悪いのであとでたこ焼き買いに行くことにして、ぷらぷらしていると、喉が渇いたと騒ぎ出したので、今日の最初の一品はジュース。

公民館の中に入ってみると、講堂でなにかやってる。

入ってみると、年配の方々が体操をしてらっしゃる。

このあと、福祉作業所や小学校の演奏があるらしいので、一度外へ出て、スーパーボールすくいをやりました。

エムに100円握らせて、「行ってこい」。

最初は一緒にでなきゃいやだとばかりにぐずっていましたが、無理やりひとりでいかせました。

ちょっと離れてみていると、なかなか上手にすくっている。
11個すくって、小さいスーパーボールを二つもらってきました。


さてもういちど講堂に戻る。

斑鳩町福祉作業所の人たちが、ハンドベルの演奏。
この方たちは、全員車椅子でした。

そのあと舞台の上では、ピアノの伴奏にあわせて楽器の演奏。
なかなか息の合ったところをみせてくれます。

それからフラダンス。いい笑顔。
知的障害のある方々です。ちょっとばらばらですが、それぞれの踊り方があって、ある人は自分の踊りに熱中しているし、ある人はとなりをみながらおっかなびっくりやっています。なかには近所で見かける人もいて、「おお、がんばってるなー」と拍手しました。ひとり、持ち場を離れて舞台を右に左に、さらに舞台からおりてその前を右に左に。ダンサー、ですね。


福祉作業所の演奏が終わると、いきなり空気が殺気立ちました。

何かと思えば、撮影です。

斑鳩小学校の吹奏楽部とバトントワリング部が出演したのですが、その関係者がどおっと講堂に入ってきて、静かなんだけど殺気立ってます。もちろんご本人たちにその気はないでしょうが。実際、演奏者も多いので、父兄も多い。

曲名を聞いて「おっ」と思いました。

「曲は、シンクロ・ボンバイエです」

ボンバイエ!

始まってみると、リズムがボンバイエ。

どどど どん どん、どどど どん どん

メロディは全く違いますが、これはまさしく「猪木ボンバイエ」のリズム。
会場にいたぼくと同年代の男ども(+少数の女性)はきっと激しく反応したに違いない。

これが

ど ど どん どん、ど ど どん どん

だと、猪木ではなく、そのオリジナルである「アリ・ボンバイエ」――あのキンサシャで鳴り響いたチャントであるはずですが、これは猪木バージョン。知らない人には何のことかわからないでしょうが、知ってる人にはたまらない。


すみません。興奮しました。

斑鳩小学校の生徒さんたち、上手でした。


次は、東小学校。

韓国の太鼓を使った演奏です。こんな本格的な楽器と衣装をどこから調達してきたのか、演奏もすばらしい。けっこう長い時間、ときどきリズムが変わるのも間違ったりせず、エキサイティングでした。

日本の太鼓の演奏もありました。これまでの小学生の出演者はみな女子でしたが、これは男子でした。しかし声変わり前なので、掛け声がかわいい♪

ケンカ太鼓といって、どこでケンカかというと、左右に太鼓が一つづつ、それから右奥に鉦、この三人で土台を作って、真ん中のひとつの太鼓を四人が奪い合うようにして叩く。奪いながらもリズムを崩さないようにスムーズに受け渡すところが見どころでした(実際はちょっとずれてたけど)。ひとりが叩いているところに、別のひとりがやってきてにらみつける、それをにらみかえしつつ、二人でタイミングを計って入れ替わる。

バトントワリングも。

さっきの斑鳩小学校との違いを言えば、身長がばらばら。

すごく背の高い子もいれば、すごく背の低い子もいる。
たぶん、一年生から六年生までいるんでしょうが、一年生の小さな子もなかなか堂々とした演技で感心しました。堂々としているってのはいいもんだ。

斑鳩小学校のと東小学校のと、二つのバトントワリングを見て、バトントワリングのコツのひとつは、落としてもあわてず騒がず、静かにバトンを拾い上げることではないかと。

順番が思い出せないんですが、太鼓の演奏は二度ありました。
二回目には、あれ?女の子がいるなと思ってたら、バトンをまわしていた子でした。なんでわかったかというと、演奏の最後で、真ん中にいた子が右足をピンと斜め上に上げて手でつかむポーズをとったからです。たぶんそうだと思うんだけどな。鉦を叩いて走り回る男の子たちもかわいかった。ひとり上手な笛を吹いているな、ちょっと太めでオジサン体型だなと思ってたら、ほんとにおじさんでした。顧問の先生かな。

エムも喜んで見てました。
ああいうことやりたいと思うかな。どうかな。

ちょうどお昼になりまして、たこ焼きなんか食べてみました。さっききまり悪かったので先生に挨拶して笑。

しばらくぶらぶらしてると、「紙芝居があります~」とえらく控えめな声が聞こえたので、行ってみました。

温暖化防止啓発の紙芝居でした。

ちょっと当てが外れたが、最後まで見ました。

いかるがの里・自然クラブという団体の展示でした。
そこには、なにか紙とか布とか糸とかあって、何でも好きなもの作っていいという場所があったので、ごにょごにょとやってみました。

その間、なにかビデオが流されていて、聞くともなしに聞いていたら、バングラディシュの貧困の話でした。女優の宮崎あおいとその兄弟がバングラディシュに行ったようです。

こういう番組のパターンですが、貧しい子どもがまずクローズアップされます。ここで登場したのは女の子で、たしか「アミナ」という名前だったように記憶しています。アミナは市場でこぼれたお米を集めて食糧の足しにしている。

アミナは宮崎あおいに「ふだんはなにしてるの?」と聞きます。宮崎が「お芝居とか・・・」と答えると、「やってみて!」とアミナ。

そういわれても・・・とあいまいに笑う宮崎を尻目に、アミナはじゃあわたしがやる、とお芝居をはじめました。

それは、妻を殴り家から追い出す演技。

アミナの母がそうだった。
このあと番組は、バングラディシュの貧困問題と男尊女卑の問題、それに取り組むグラミンバンクの話に向かっていきますが、グラミンバンクのムハンマド・ユヌスが登場したあたりで、われわれは帰宅することにしました。

お芝居やってくれ、といわれてためらった宮崎さん、まだまだこれからやね。
アミナは貧乏で学もないけど、演じたい気持ちってのはあるんだ。たとえそれが妻を殴る夫の芝居であっても。
あ、宮崎さんは好きですが。


さて、帰宅しようとしてエムが文句を言いはじめた。

「こうえんにいく」

「えー。でもたこ焼きしか食べてないしおなかすいたから帰ってからにしようよ」

「こうえんにいくー」

「だから帰ってからにしようって」

「こうえんなんじまで?」

「??いつでもあいてると思うよ」

「しまってしまうかもしれへん」

おかしなことをいうなあと思ってふと気づくと、公民館の周辺に公園なんてあったっけ?

「・・・どこの公園に行きたいの?」

「こうみんかんの」


さっきの館内放送が、耳によみがえりました。

「午後一時半より、大講堂におきまして、奈良大学社会学部心理学科の林郷子先生による『家庭における心の健康』という・・・」



「それは講演や!お話のことや!!」

図星だったらしく、エムは静かに家に帰りましたとさ。

最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほえ~ (マルコ)
2007-09-16 22:02:32
そんなんあったのか。行けばよかった。
東小バトン部と太鼓部は
気合入ってます。
でもたしかクラブ活動は一律4年生以上だよ。

ところで保育園の運動会の例の競技ですが、
ネルさんとノロさんどっちが
逆上がり出場する羽目になりましたか?

我が家はあめでおさんが写真係なので
ワタクシが体張って出場するのですが
暇さえあれば公園で鉄棒の練習してます。
おKさんは前回り
ワタクシは逆上がり
いまんとこ成功率は1割きってます。
無駄に筋肉痛です。
、、だめじゃん。
そういえば (チョビ)
2007-09-17 13:31:09
夢フェスタって、昨日だったんですね。
うちの幼稚園でも役場の人がチラシを配りにきていました。その奈良大の先生の講演の。

ボンバイエ、聴きたかったですねー。
うちの娘もスーパーボールすくい好きです。
そして一人では行けないタイプ。

うちの娘、エムちゃんと同じ保育園に行っていた事があるんですよ。しろ組さんでした。
ゴミ収集のおじさんに手を振れる保育室でした。
なつかしい~。
ぎょぎょ (マルコ)
2007-09-17 17:17:12
なんと、怒りながら泣かないちょびさんのおじょうちゃんってひょっとしてRちゃん??

おひさしぶりです~

横から失礼しました~
Rちゃん (チョビ)
2007-09-17 21:08:06
マルコさん

残念ながらRちゃんではないのですー。

娘は7ヶ月間だけ保育園に通っていました。
3歳からは幼稚園へ。

失礼しました~。
Unknown (ノロ)
2007-09-18 14:00:31
>マルコさん

おっと、じゃああの子は4年生以上か。これ読んだら傷つくかな。悪いことしちゃった。舞台上だと実際の身長ってよくわかんないもんですね。
逆上がりは妻がやる予定ですが、できない、どうしよう、と悩んでて、先生に「介助してもらえますか?」と頼んだら、「どうしてもできないときは前回りでも可」と聞いて少し安心したみたいです。ぼくもできると思うんだけど、鉄棒が低すぎるのと、まちがえてチ○○ンにあたると痛いのでやだなあ。わかんないだろうけど。


>チョビさん

ボンバイエ!ですよ笑。
でもそういわれなかったら気づかない感じでした。今思うと、ほんとに「シンクロ・ボンバイエ」と言っていたのかどうか、あやふやになってきたくらいです。それはいいんですが、素敵な演奏でした。
しろ組さんに7ヶ月ですか~。ちょっと前の話ですね。なつかしいです、ぼくも。
Unknown (あー)
2007-09-19 02:22:20
こんにちは。久々に来ました。
いつも楽しんでますね。
宮崎あおいの番組,こないだTVで放映されてましたよ。「そこで応じなきゃ~」私も似たようなつっこみをいれました。
え、、、 (マルコ)
2007-09-19 02:53:46
アノ低い鉄棒でやるんですか?
わからないけど痛そうですね。今の私には秋の学会より懸案事項ですわ>逆上がり

♪チョビさん
はう~失礼しました。ひとまつがえ
でもきっと秋祭り一緒に参加できますね。わくわく

Unknown (ノロ)
2007-09-19 08:59:48
>あーさん

お久しぶり。
そうなんだよね。でも、あそこで戸惑う気持ちもわかる。それをも芸の肥やしにしてもらいたい。

>マルコさん

ぼくはそう思ってました。マルコさん、腕がどうこうよりも、そっちのほうが大変じゃない?
たぶん十数年ほどやってないので、今でも逆上がりできるかどうか昨日ためしにやってみたら、最初の一回失敗しただけで、あとはふつうにできました。痛くもなかったし笑。