公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

フランチャイズのロイヤルティ

2008-11-22 | くもん教室の経理
40%ものロイヤルティなんて高すぎるし
そんなに払っている割には対費用効果があるように思えないし
教室の充実のための費用はすべて指導者もちなのに
その効果による生徒増の成果は研究会が
否応なく40パーセントさらっていく・・・・
私はその現状に納得がいかず、くもんとの契約は打ち切ったのですけれど。

でも、ね。
視点を変えてみると。
塾を経営していて、一定の授業料を定め、生徒保護者にサービスを提供しているわけですが、もし、保護者から
「先生は私達の支払っているお金でいい車に乗っている」とか
「私がパートで稼いだお金でおしゃれな服を着ている」とか
「そんなお金があるなら、教室の設備をもっと良くして下さい」とか
「アシスタントの先生にもっとお給料を支払ったら?」とか言われたら?

≪なに言ってんのよ、こっちだって、アンタの子どものために知恵を絞って
働いているわけで、稼いだお金をどう使おうとかってでしょ?≫と思いませんか?

フランチャイズ契約にしたって同じことです。

各種の条件にナットクして契約をしておいて
あとで、その条件の変更を求めるというのは無理があるように思います。
教室への生徒の入退会にしたって
体験学習や保護者懇談などを経て、ご納得いただいた上で入会してもらっていますし
納得がいかなければ入会はしない、
後日、うちで提供するサービスが会費に見合うものでないと思うようになれば
退会ということになります。

それでも。
≪このままでは、赤字が累積する教室が増え、辞める指導者が多くなり
新しい指導者の成り手もなく、くもん教室は減るばかり・・・・
くもん教室が減るということは学習者も減り、くもんの信用が落ちる・・・・
くもん全体の信用が落ちれば、自教室への入会も減り
自分も教室を続けることができなくなってしまう≫
だから・・・・なのですよね。

研究会との交渉に当たっておられる先生方のご苦労が偲ばれます。

ただ、ね。
万一、うちの教室の保護者達が授業料の値下げなどを要求してきたら?
私は「では、退会してください」と言う事でしょう。
それで生徒がいなくなれば、教室を閉鎖するだけのことです。
個人経営の塾ですから。
これまでにも、私の指導方針・子どもへの対応の仕方などが納得がいかないと
連れ退会が無かったわけではありませんし、
私としては、私の教育方針にご賛同いただける家庭の子弟の教育だけでよい、
と、考えています。

で、もし。
研究会が、「ご不満でしたらやめてください」という態度に出て
交渉に当たっていられる先生方に「契約解除」を突きつけてきたら?
いまや研究会は世界の各地に拠点を置いているようですし
日本の一部の指導者達の≪ワガママ≫に付き合うことはないと断を下すことも考えられます。
そのときには、皆様はどうなさるのでしょう?

おそらく、声を上げられた先生方はその場合の覚悟もしておいでのことでしょうけれど、他の、賛同者の方々は?
一斉に、くもん教室をおやめになりますか?


ま、その際には、ご一報ください。
自習式学習に対応できる教材を製作している教材屋さんにハッパをかけますから。
現在のくもん教室すべてに行き渡るほどの教材をすぐに準備するのは不可能ですが
もともと、くもん研究会の現状に飽き足らず
自分達で教材開発をしたメンバーのこと、昼夜兼行でがんばってくれるでしょう。


私が、現在の個人塾を立ち上げてから、もう二年半、というのに
いまだに生徒・保護者の中にはうちの教室を≪くもん≫というメンバーがいます。
くもん教室だった頃の生徒達ですけれども。
それだけ、≪くもん≫という言葉は、学習教室を表す言葉として定着しているものでもあるのです。

≪自学自習で学年を超える内容を解いていくことができるように育てる≫という
公文式学習方法は、人間の教育法方として正しいと思っています。
より多くの子ども達に、公文式で学んで欲しいと思っています。
現在はくもんの教材は使用しておりませんけれど、
中学生の五教科学習にも、可能な生徒には同じ形態で学習をさせています。
ですから、「公文式」という言葉が風化してしまうというのは残念です。
しかし、ない袖は振れず、
くもん教室を維持する為には、
指導者にとっても、「やってて楽しい公文式」でなくてはなりません。
以前から言うように
「いかに高邁な理念といえども、自分が食べずに広めることはできない」のです。

皆様のご健闘をお祈りしております。














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