練習時間はどれくらい

長時間練習することがイコール上達への近道ではありません。
スポーツ等では特にいわれることですが、根性論、精神論が前面に出ていた昔の日本ではそういった考えが普及しており、今も人によっては質より量、練習あるのみと指導する人も中にはいるかもしれません。
ですがピアノにおいてそれは決して正しいとはいえないのが現状です。

適正というものは存在します。
それは当然、ピアノの練習においてもいえることだと思われます。
正しい練習時間を設定し、それを超えない範囲で練習することで、最高の効率を得ることができると思われます。
逆にいえば、その時間をオーバーしてまで練習することは、集中力の欠如や身体への負担につながり、マイナスに働くと思われます。
さらに、ピアノには「音が出る」という問題もあるのです。
具体的には周囲への影響ということです。
ピアノの音は、防音設備をある程度整えても、多少は漏れてしまいます。
ポツンと郊外に建った一戸建ての家で練習するのであれば、何ら問題はないかと思われます。
ですが、防音をしているマンションでピアノの練習をする場合、防音設備を過信せず、隣近所に多少なりとも音が漏れているということを気にしながら練習時間を決めたほうがいいでしょう。

ピアノの練習をする人は、「特定の曲を弾けるようになりたい」「ちょっとで良いから弾けるようにしたい」と思う人がいるはず。
さらには「プロのピアニストになりたい」「音楽プロデューサーになりたい」などというプロを目指すことが前提となっている人もいるかと思います。
当然、後者の方が相応の練習時間が必要だと思われます。
ですがピアノの練習にはこれという適正の時間はなく、目的のためにどれだけの時間が必要かということは個々で決める必要がでてきます。
そこでレッスンに通ったり、講師に見てもらったりすることのメリットがここにあります。
自分の目的に合った正しい練習時間を設定してもらうことをオススメします。