べるふぃの相馬眼研究所

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馬の知識、学べます

馬の見方~尻と尾の見方・尻のつくり方3~

2018-12-16 16:04:00 | 馬の見方

競走馬のいい尻は腰から尾根に緩い曲線を描いて水平に近く見えますが、腰角から臀端に向かって15度から20度ほどの傾斜(骨盤の軸、寛骨)しているのが理想的です。

尻は胴体の長さと比べてみて、釣り合いの上から長い尻、短い尻、尻の高さと比べてみて狭い尻、広い尻、筋肉のつき方から見て強い尻、弱い尻などと表現しますが、肉付き、傾斜、長さなどを統合して、形に特徴のある尻には名称がついています。
平尻、または水平尻は尻の上線がほぼ水平で、骨盤の傾斜も実際には少ないから、高い尾付きを伴っていると尻の線がとても長く見えます。サラブレッドでは極端な平尻を見ることはほとんどありませんが、尻の傾斜の少ない馬で、大速力馬が稀に現れると言われています。尻の平らな馬は純血アラブ馬でたまに見ることができます。しかし、これに見あった広さがないと、傾斜の乏しい平らな尻は虚弱な感じを受けるので好まれません。

斜尻はは英語でグーズ・ランプ(ガチョウの尻)と言われています。
骨盤も中軸にある仙骨の傾斜も強く、一般的に尻の肉付きがいいです。尻幅も広いので強大な推進力を秘めている力強さを感じさせる場合が多いです。セクレタリアトもこの斜尻です。
輓馬では、後方に突っ張る牽引力の強さを象徴するものとして、肉付きのいい斜尻を歓迎しますが、乗馬では踏歩の幅が伸びないと言う理由で、きつい斜尻の馬は嫌われます。しかし、軽度の斜尻で飛節の角度のやや大きな馬は持久力があって、長距離競争の追い込みに抜群の力を出すことができるといわれ、直飛斜尻の馬を好む人もいます。後躯の力が強くて、粘りのあるジリ足の馬に多い特徴です。



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