~背と腰3~
背は短いが、明らかに腰が長いとみられる馬がいる。
背腰の長さが普通でも、胸郭に奥行きに不足すれば、相対的に見て腰の部位が長く見えるという理屈です。
腰椎には肋骨に相当するような骨格の支えがないので、背以上に負担の影響を受けることになる。腰は後肢と胴体をつなげる部位であるから、腰が軟弱だと後躯の推進力が有効に前躯に伝達されません。「腰接不良」「軟弱なカップリング」という言葉で腰の欠陥を表現するときがありますが、このような欠陥が出てくるのは長い腰に限られます。
「短い腰と狭いひばら」は対になって出て来るもので、どちらに注目するかで表現は変わりますが、いずれにしても腰が短く、強固にできているとみられるのが理想です。
腰が短い馬には、純血アラブがいますが、その中に6個ある腰椎が5個しかない馬が多数いるそうです。持久力の点では、サラブレットより純血アラブが遥かに優れているそうで、腰が短いということは持久力を増すうえで重要な要素になるとのことです。
と言うことで、長すぎる腰はサラブレット最大の欠陥の1つになります。
横から見た背腰の長さは、胸の深さと胸郭の奥行き、それにき甲の高さと長さを考慮したうえで判断しなければいけません。背腰は短いのが理想ですが、背がやや長めに見えても腰が短かければ問題ありません。
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