べるふぃの相馬眼研究所

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馬の知識、学べます

馬の見方2 ~背と腰6~

2017-01-27 15:35:02 | 馬の見方

 

~背腰の形1-2~

背から腰にかけて上線が隆起して背腰が張っているものを、程度が軽ければ驢背(ろはい)ひどいものを鯉背(りはい)といいます。鯉背の馬は負担力が強いという人もいますが、鞍の適合が悪く反動が強くて乗り心地が良くありません。

鯉背の馬は一般に肋張りが悪くて平肋になりやすいし、踏歩も不確実である場合が多いです。

 

凹背、背っ垂れは逆に背腰の線が陥没しているもので、見かけ通り負担力も劣り速度も出ない。背っ垂れと見誤られるのが深背です。

き甲が高すぎて斜背が極端に強調されてへこんで見えるんですが、鞍のはまる部分がやや深くなっているだけで背腰の線はまっすぐなので弱い背腰ではありません。馬格の大きな肢の長い馬に時折見ることがあります。(zenyattaなんかはこのタイプですね)

老齢の繁殖牝馬で背筋がたるんで背っ垂れな馬を見かけますが、度重なる妊娠のために次第に背が沈んだもので、馬判断の対象にはなりません。

 

背腰を輪切りにして後ろから見た形で、単背、複背、尖背(せんぱい)という表現があります。背の筋肉が良く発達して背筋の両側が盛り上がり、背が二つに割れたように見えるのが複背、適度に筋肉がついて背全体がなだらかな曲線を描いているのが単背です。前者はばん馬に見える良形ですが、サラブレッドでは肉のつきすぎです。単背が普通ですが、尖背は栄養が悪くて背中が落ち、中央がとんがって三角形に見えます。

痩背(そうはい)ともいって、競走に出られる状態ではありません。普通の健康状態で尖背に見えるものは肋張りに乏しい虚弱な馬でサラブレッドには向かない。

サラブレッドの背の断面は単背で、極端に丸みの無い肋のよく張って見えるものがいい。



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