ガストン・ルルー 『 オペラ座の怪人 』

『 オペラ座の怪人 』 という作品は、１９１０年、今から約１００年前に
刊行された ” 怪奇ロマン ” です。 著者は、１８６８年パリで生まれ、
１９２７年に５９歳の若さで亡くなった、ガストン・ルルー。
『 オペラ座の怪人 』 は、これまでにも複数の映画や舞台で演じられ、
日本でも複数の訳者による翻訳本が出版されていますが、
写真の角川文庫・長吉良三氏翻訳による 『 オペラ座の怪人 』 は、
２１世紀に入ってから出版された最も新しいもので、
” 大変読みやすい ” という定評を得ています。
とは言え、約４５０ページに渡る物語は読み応えもあり、
時に読み手側も神経衰弱に陥ってしまうほど、ファントムを取り囲む人々や、
ファントム自身の苦悩が強く伝わってきます。
また物語には、３人の主人公の生い立ちや、「 オペラ座 」 という
巨大建造物の詳細な造りが語られているので、
「 地下室 」 への迷路や、暗く光の届かない、冷たく孤独な空間を、
よりリアルに感じられます。

原作で最も印象的な点は、ファントムが、「 エリック 」 という
実在の人物であるということと、幽霊の仕業と思われた数々の事件や
仕掛けは、彼のトリックであったということ。 そしてそのトリックを
見破ったエリックの親しい人物として、＜謎のペルシャ人＞が登場する　
のですが、これは、ミュージカルとの最も大きな相違点なんだとか。
ミュージカルでは、「 ペルシャ服を着た猿のオルゴール 」 として
偶像化されているらしく、映画でも大きな役割を果たしていた
「 ペルシャ服を着た猿のオルゴール 」 は、ミュージカル版を
取り入れていたのだと初めて知りました。
原作で登場する謎のペルシャ人は、当時を良く知る
警察長官（ダガロ）で、奇怪な事件から３０年を経て、
歴史家である著者に当時の取材を受け、曖昧にされてしまった
事件の真相とその後を、語り伝えるという設定になっています。

映画化された作品は、それ以外にも登場人物や、
様々な出来事など、原作を忠実に再現したものとは異なりますが、
「オペラ座」を取り巻く様々な登場人物の気持ちを
より掘り下げるという意味では、原作本を改めて読んでみるというのも、
また1つの楽しみ方かもしれません。

原作を読み終わった後、何とも言えぬ切なさや哀しさを感じましたが、
エリック自身は、きっと幸せな死を迎えたのだと思います。
だけど、正直なところ、私が安易に彼らの気持ちを代弁できるほど、
近づいてはいないとも感じています。
「愛」の強さ、切なさ、恐さ、尊さ、苦しさ … 「愛」から生まれ、
「愛」が動かしているこの物語が、実話にもとづいているということが、
最大の驚きであり、ロマンティックであり、そして、あまりにも哀しい …。

本当に見納め

すいません、ごめんなさい、今日も観に行ってしまいました。
本当に本当にこれが最後です。
　
…って、なんで謝ってるんだ私 (￣ω￣;)。

もう、きのうで見納めのつもりだったのに、なんだかとっても
寂しくて寂しくて、本当のラストチャンスは明日だけだと思ったら、
いてもたってもいられなくなってしまったのです。
２日連続で映画館に行ったというだけで、
なぜかすごい罪悪感を感じてしまう私って…。

日中のほんの３時間ほどを映画鑑賞に費やしただけで、
家にいたら、本を読んでいたか、ＰＣの前にいたであろう時間。
たまったポイントを招待券に変えたので、ただ観だし。
ゆるして～。

あぁこれで、劇場での 『オペラ座の怪人』 は本当に本当に最後。
ＤＶＤはいつ出るのぉーっ <(T◇T)> うぉぉぉぉぉ!!!
きのうよりもっと寂しいよ。

ラストチャンス

３回目行って来ます！ ほっほっほ、
もちろん、『 オペラ座の怪人 』 ざーますわよ奥様 ゞ(￣∀￣)
本当は 『 ロングエンゲージメント 』 を観るつもりだったけど、
先週しっかり学習したことを忘れてはならないのだ！
そう、上映終了日が近づくと、１日の上映回数が少なくなり、
午前中の上映がなくなってしまうのよん。
そろそろやばいんじゃないかと思い、ＨＰの上映予定カレンダーで
調べてみると、予感的中。 私が観にいける時間帯の上映は、
今週がラストチャンス(T-T)。 行くしかないでしょ(￣‥￣)=3 フン！

… で、観てきましたぁぁ～(T◇T)だーーーーーーっ。
何度観ても号泣してしまいます。 劇場で見納めだと思うと
ますます涙がとまりません。 そして相変わらず美しい怪人さん。
醜いはずの怪人を、こんなに美しく見せてしまうのは、
監督のキャスティングや演出のセンスのよさだと断言します。
シュマッカー監督は、もうだいぶお年を召した方ですが、
とーってもおしゃれで、ダンディーでかっこいい。
ゲイらしいですけど。


ジェリーは相変わらずのかっこよさで、今回もしっかり悩殺されました。
もう聞き飽きた？ ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ（￣∀￣）。
どーしても口元ばかりに目がいってしまうのよねぇ。
口からのぞく前歯が可愛いい
あぁ、お口に吸い込まれそ～。

というわけで、ファントム熱はまだまだ全く冷める気配がありません。
そして、最近は、ラウルも私の中で株が上がってきております。

今日は何度もラウルにジーンとさせられました。
映画の中では、ちょっと生意気っぽく描かれているけど、
よーくみると全然そんなことなくって、男前だし、やさしいし、
勇敢だし、一途だし、お金持ちだし、すっごくいい男なのです。
フツーに考えれば、最後にクリスがラウルを選ぶのはごく当然の
展開だと思うんだけど、そう思わせないところが、
ファントムの存在の大きさなんでしょうね。
　
スーザン・ケイの「ファントム」のラウールは
とても器の大きい、本当にいい人に描かれています。
それゆえに、可哀相でもあるのですが。
あぁ、ラウル。 いい人だけに、クリスと結ばれた後のことが
気になります。 書くと長くなりそうなので、またいずれ。

上映終了が近づいているせいか、私と同じく見納めの客（？）で
今日は満席でした。　小さなシアターに格下げになっていたので、
客席数が少ないせいもあったでしょう。
上映開始当初は５２０席の大シアターだったのに、
今日は１１０席しかない小さなシアターでした。 ( ・ 、 ・ )がっかり。

あとは、ＤＶＤの発売を待つことになるのねぇ。
あぁ、大きなファントムが見れなくて寂しーっ 号(┳◇┳)泣

さて、来週こそ 『 ロングエンゲージメント 』 観にいきます。
っていうか、絶対行かなきゃ。 まだ始まったばっかなのに、
来週からもう上映回数が減らされるらしいのです。
客入ってないのかな？
春休み終わってからじゃ、間に合わないぞこりゃ (￣ω￣;) !!

『 ドンファン 』 って …

図書館へ行ったついでに、館内のAVコーナーへ立ち寄る。
鑑賞は館内のみで、貸し出しは禁止なのだけど、無料なので
利用しない手はない。 さっそくＧｅｒｒｙが出ている映画の
ビデオやＤＶＤを探すが１つもないの(ー)。 がっかし。
そう、ここ、おいてある数が少ないのよねぇ。 最初からあまり
期待してはいなかったけど、１つもないとは、トホホ(T-T)。

で、他に目ぼしいものはないかと探していると、
ジョニーディップの 『 ドンファン 』 発見。 一時間半程度の
映画なので、観て行こうと思ったけど、ちょっと待て。
この映画観たことないけど、こういう場所でも堂々と観られる
内容なのか？「これをみたら、ベッドインせずにはいられない」
とか書いてあるしぃぃ～ハヂカシー (*/。＼*)。
一応、モニターのテーブルにはパーティションとかあるし、
ヘッドフォンで聴くので音もれの心配もないけど、
後ろからのぞかれたら丸見えだしなぁ。
と、色々考えちゃって、結局今日のことろは断念。

ま、いっか。 読みたい本が山積だもんな。

オペラ座熱、更に熱く

きのう届いた 「 パーフェクトガイド 」 を読みふけり、
付録のＤＶＤにかぶりつき、オペラ座熱はますます激しくなる一方。
一時はケースにしまったサントラＣＤを再び出してエンドレスプレイ。
どこにいても聴きたい。 でもその度にＣＤを持ち歩くのは面倒。
ということで、ＰＣにてコピーを試みました。 ＰＣ歴は長いけど、
意外にもこの作業は始めてなのであった。ほっほっほ。
必要なかったってことね、これまではさ。 それほど今回は
のめり込んでいるということでもあるわけで、おかげで、
色々なことにチャレンジする機会ができて、勉強になってます。
意外と何も迷うことなく、あっさりコピー完了。 こんなに簡単だったのね。
もっと早くトライするべきだった。 便利な世の中だわ。
ｉＰｏｄ みたいなのも欲しくなっちゃうなぁ。 内職探さないと (￣ω￣;) !!
さてさて、やっと原作読み始めます。 ワクワク

というわけで、今日のブログはこの辺で…。

おまけ ・:*(*´ω｀人)*:・

(〃´ー｀)=3ハァ～ いつ見ても男前やねぇ～。

Ｇｅｒｒｙ映画禁断症状

アドレス公開した途端にネタが切れちゃった。
せっかく来てくれた方ごめんね。
と言って、再開してもこんなネタですが (＿´Д｀) アイーン

最近、動く Ｇｅｒｒｙ から遠ざかっており、
ちょっと淋しい日々。 大量収集した Ｇｅｒｒｙ 画像を
日々ながめて淋しさを紛らわせているけど、
まだ観ていない Ｇｅｒｒｙ 出演の映画が何本かあったっけ。
『 サラマンダー 』 にする？ 『 騎馬大王アッティラ 』 にする？
・:*(*´ω｀人)*:・ 両方にする～。 ←ひとりでやってろ(ー)

今日明日にも 「 オペラ座の怪人 」 の原作本と
「 パーフェクトガイド 」 が届くはずなので、
急いでＤＶＤ借りて、本が届く前に観たいなぁ。
でないと、また読みふける日々となるのだわ。

… あ、本届いちゃいました。

しばしこれでがまん (〃´ー｀〃)　 と思ったけど、
「 パーフェクトガイド 」 にＤＶＤついてるんじゃ～ん！
( V ￣∇￣) ヤリィ♪

読了

『 タイムライン 』 やっと読み終わりました。 映画は展開が早すぎたけれど、
原作の方は、状況説明が非常に細かくて、なかなか話が進まない。
それに、ストーリーの大筋は当然一緒だけど、細かい設定が
だいぶ違っていて、私が大好きな、マレクが石棺を語るシーンも、
耳を切られて喜ぶシーンも原作にはなく、ちょっとがっかり。
マレクの人物像は映画よりもっと激しい中世マニアに描かれていたし、
映画では結構見せ場になっていたレディークレアに惹かれるという描写が
原作では重要視されておらず、ほとんどそれにからむ描写がありませんでした。
中世に残ったマレクは結局レディークレアと結ばれるんだけどね。
映画の方が、納得し易い展開に描かれていたと思います。
でも、原作のマレクのイメージを想像すると、映画で Ｇｅｒｒｙ 演じる
アンドレ・マレクそのもので、読んでて容易に Ｇｅｒｒｙ の演じてる
マレクが浮かび、そういう意味では結構たのしめました。 ほっほっほ。
上下２冊に渡る長編物語で、読みでがあります。

　　　＋＋＋＋＋＋＋

『 マンハッタンの怪人 』 も読了。 はやっ。
浅いです。 かなり期待はずれ。
話が淡々と書かれているだけで、登場人物に
ぜんぜん感情移入できないの。主人公は誰よ？って感じで、
主要人物の奥深い人物像が見えてこず、
想像をめぐらす材料もなし。 結末も最悪。
おまけに、フォーサイスの解説を読むと、
ルルーの原作をひどく扱き下ろしており、気分悪くなりました。

あぁ、原作はやく読みたいよぉ～。

投資額急増

アクセス数が減って、ホッとしています (＾。＾;)ゞ。
話題が狭いもんね。 興味ないとつまんないと思うわ。
なんてったって、自己快楽のためのブログだしー。
ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ（￣∀￣）。

アクセス数は減ったけど、『 オペラ座の怪人 』 への投資額は
増える一方です。 これまでの投資合計は１２,０００円超。
本とか、ＣＤとか、映画とかでね。 もう１回は映画観にいくし、
ＤＶＤも買うので、２万円近く確実に行っちゃいそうです。
２万ぐらいなら、かわいいか？ たまには、こういうことに投資するのも
いいよね。 人生つかの間の充実感を味わってるしさ。
劇場にミュージカル観にいったら、チケットと交通費だけで
２万ぐらいいっちゃうこと考えたら、お得な投資だと思う。

で、調子にのって、The Phantom Of The Opera Companion
(FILM COMPANION) を、注文確定クリック（￣∀￣）！

Lloyde Webber へのインタビュー、原作者ガストン・ルルーの紹介、
歴代の映画化された怪人、ミュージカルの舞台、
映画の舞台裏およびスクリプト（シナリオ）
という盛りだくさんな内容。 写真も多いとか。
(≧ω≦)くぅ～っ、鳥肌もんの内容ではないか！
一番の目的はスクリプトなんですけどね。
英語勉強しないと読めない (￣ェ￣;) !?

あぁ、「 タイムライン 」 を急いで完読せねば！
そろそろ注文していた原作とパーフェクトガイドが届くだろうし、
きのう借りてきた 『 マンハッタンの怪人 』 も早く読みたいし、
そうこうしている間に、ＦＩＬＭ　ＣＯＭＰＡＮＩＯＮ も来ちゃう～。

というわけで、今日は１日読書に没頭します。

キャンセル

今日は、予告どおり 『 プリティ・プリンセス２ 』 を観にいこうと
張り切っていたのですが、出かける前に念のためネットで
上映スケジュールを確認したところ、午後と夜の２回しか
上映されていないことが発覚。 |||||||／(￣ロ￣；)＼|||||||オー！ノゥ！
モモが学校に行っている間（朝一上映）しか観れないのにぃ (T-T)。
というわけで、今日は泣く泣くキャンセル。
よっぽど、『 オペラ座の怪人 』 をまた観てしまおうかと思ったけど、
Ｇｅｒｒｙへの愛が再燃してしまうので （ っていうか、激しく燃え続けてるけど ）
やめときました。

月曜日はママ友とのランチもキャンセルになっちゃったし、
やっぱりこれは、浮かれすぎるな！ということなのでしょうか。
はい。 ちょっと控えめにします。

このところ、ＰＣにはりつきっぱなしなので、
外の空気を吸いに、ぶらぶらとお買い物にでかけたのですが、
またもや見つけてしまいました、こんなもの。
フレデリック・フォーサイス 『 マンハッタンの怪人 』

控えめにしようと誓った直後なのに、ダメだ、再燃。
本ぐらいいいよね。 あー、まだタイムラインも途中だし、
『 オペラ座の怪人 』 の原作もまだ読んでないのになぁ。

スーザン・ケイの 『 ファントム 』 が、ファントムがオペラ座に住み着く
前のことを主に書いているのに対し、この 『 マンハッタンの怪人 』 は、
ファントムのその後を書いた小説なんだとか。 『 オペラ座の怪人 』 に
こんなにたくさんの物語や解釈があるなんて、ほんと、奥が深すぎて
はまりがいがあります。 『 ファントム 』 の結末も好きだけど、
ファントムファンのレビューを見てみると、 『 マンハッタンの怪人 』 の
結末も比較的評判いいみたい。

あぁ、どこまでも行きます。

ところで、映画がキャンルになってしまった腹いせ !? に、
お昼は、贅沢なにぎり＆ちらし弁当を買ってしまいました。
一人で食べる昼食にしては豪華すぎて、虚しさがあおられて
しまったりして。 その上、ふたを開けるときに手を滑らせ、
ちらしの錦糸玉子といくらが宙を舞い、台無し(-_-;)。
今日はついてないな。
いや、 『 マンハッタンの怪人 』 と出会えたではないか！
はあ～ε=(-ω-:)。
一人で落ち込んだり、フォローしたり … 彡(-_-；)彡さむ～っ

映画って …

映画って、観始めると中毒になるのね。
次々とあれこれ観たくなって大変です。
映画館に連日通ってもいられないので、ビデオやＤＶＤを
レンタルしたり、ＢＳ映画劇場なども観るようになってしまいました。
ＢＳでは、アカデミー賞の季節ということもあり、過去の
受賞作品が次々放映されており、いい映画を連日堪能。
『 いまを生きる 』 『 あの頃ペニー・レインと 』 『 サイダーハウス・ルール 』
が、なかなかよかったです。 物静かな淡々としたものが結構好きかも。
『 バグダッドカフェ 』 とか、『 アメリ 』 なんか好きです。

『 オペラ座の怪人 』 にはまってから、ぜひ観たいと思っているのが
『 ドンファン 』 なのですが、来月ＮＨＫＢＳ２の、ミッドナイト映画劇場
でやるみたいですね。 やたっ！ グッドタイミング … と思ったら
これ、私が見たいドンファンとは違うみたい。
スペインに伝わる伝説のプレイボーイ、ドンファンを女性に仕立て、
次から次へと男をとりこにしていく魔性の女を描く、
ブリジット・バルドー主演の映画らしい。
ジョニー・ディップのやつが観たいんだけどな。 やっぱレンタルか。