夢の続き

癒し空間 ~ 裏ブログ

『マリア』

2008年01月07日 | 映画



中東エルサレム。
ヘロデ大王の税金取り立てに苦しむ村ナザレに住むマリアは、
ヨセフとの婚約中に身籠ってしまう。天使ガブリエルから
「それは神の子だ」 と告げられたマリアは、両親にも
告げることができずにいた。
その頃、“救い主” 誕生の預言に怯えるヘロデ大王の命により
街の人口調査が始まり、“救い主” になる可能性のある者は
抹殺する命令が下る。 マリアはヨセフの故郷ベツレヘムへ、
二人で旅をすることを決心するのだった。

非常にまっとうなキリスト教映画という印象でした。
教会の絵やステンドグラスに書かれているような話
(処女懐胎してからイエスの生誕までのお話) が、
「史実」として、何のてらいもなく進んでいきます。

異教徒から見たらファンタジックな内容に感じるかも。
違和感を覚えるシーンが結構あるんじゃないかなと思います。

例えば …
婚約したマリアの元に白服の髭男(天使ガブリエル)がやってきて、
淡々と受胎を告知する。 マリアはあっさりその話を信じる。
何もしていないのにお腹が大きくなったマリアを見て、
婚約者のヨセフはさすがに怒ったが、夢にガブリエルが出てきて
マリアの神の子の受胎は真実であると告げられ、あっさりそれを信じる。
な部分とかね。
でも、そんなところにいちいちツッコミを入れていたら、
この映画は楽しめません。 史実として捉えられない方は、
ファンタジーとしてご覧くださいませ。

淡々と進むストーリーの中にアクセント的役割を
果たしていたのが、東方の三賢者 (占星術師) 。
なかなか個性的ないい味を出しておりました。

クライマックス、イエスが誕生するシーンは、
わかっていても感動して泣けます!
ストーリーがわかっていると楽しめないという方は
多いかと思いますが、私はしっかりストーリを
押さえてから観る方が安心して内容を吟味しながら
楽しむことができます。 コメディ系は別ですが。

映画を観てからレビュー書くまでに間があいてしまったので
なんだか全然まとまりませんが、映像が美しく、
ストーリーがまとまっている、良くできたいい映画だと
思いました。 もう劇場公開は終ってしまったのかしら。
クリスマスシーズンもとっくに過ぎてしまいましたが、
イエスが誕生したのは、実際にはクリスマスではありませんので
時期に関係なくお楽しみいただけますですよ。
DVDが出たらぜひ!


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