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◆Notebook◆

今年はハロウィンパレードではなく

2009-10-26 | 行ったり、見たり
ハロウィンシーズンにTDLに行こうよという誘いもきっぱりと断られ、どうしても子供が行きたいと言ってきかない長野県飯田市の「南信州獅子舞フェスティバル」に出かけてきました。

いやいやこれがどうして、実物見たらド迫力で驚きました。





獅子舞、と言ってもよく目にする神楽の一人獅子や二人獅子とは違って、こちらの地方では屋台獅子とか幌獅子と呼ばれているタイプのものが主らしい。笛や太鼓のお囃子の人が乗った車の上を布がすっぽりと覆い、巨大獅子に見立てられていました。
向きを変えるだけでも大仕事なのに、本当に巨大獅子が舞っているように見える技はすごかったです。獅子だけでなく虎やら黒牛やらいろんなタイプのものもあり本人は興味津々。布の色もよく見る緑ではなく黒や紺や赤や白や黄色ととてもカラフル。
狐や天狗や鬼や猿などに扮装した方もいて、「これはある意味仮装パレードっちゃ仮装パレード」と思ったことでした。
24団体も参加していて、閉会式で勢揃いした様は圧巻でした。

↓見物客の中にもなぜか獅子舞が。



これまた当然のように夏休みに作った獅子頭をかぶって出かけたらあちこちで声をかけられて本人ご満悦。新聞社の取材まで。


しかも獅子舞のお兄さんやおじさんがご親切に次々と声をかけてくれて、本物の獅子頭もかぶらせてくれて、本物のお囃子まで鳴らしてくれて、本人は大喜び。
飯田に留学しにおいでとか、来年も来るんだよと言ってもらって嬉しくて仕方ない様子。
自分で作ったものでいろんな人とコミュニケーションが出来るのは楽しいね!

夏休みな毎日・その3と月光荘ムーンライト展

2009-08-06 | 行ったり、見たり

引き続きあちこち出かけております。深呼吸して、山歩きして、気分爽快。

東山魁夷の世界というよりは今時はAQUOSの世界、でしょうか。息を飲む美しさでした。
「模写していいのは自然だけだ」by ロダン。

◆お知らせ◆
銀座にあります月光荘画材店の公募展ムーンライト展2009に出品致します。
1月の個展の時に描いたアクリル画2点を出してみたら1点入選しました。
自分の絵を初めて学外に出し、いろいろな方に見て頂いくのも今後のため勉強になるかなと思っています。おそらくたくさんの素敵な作品が並ぶことでしょうし、何よりも素敵なものいっぱいの月光荘さんですので、銀座にお出かけになることがありましたらぜひお立ち寄り下さいませ。ご覧になった方の投票もあるそうです。


月光荘ムーンライト展2009
会期:2009年8月10日(月)~16日(日)
11:00~19:00(最終日16:00まで)

会場:月光荘画室1 こんぱる前室・中室・後室等

ホンモノ

2009-01-14 | 行ったり、見たり

獅子舞見物をして、私もかんで頂きました。厄除けになるそうで。

↓も幼稚園や公園で舞ってるそうで。

獅子頭作りもホンモノを見た後には、おひねりを収納するシステム等改良されていました。

個展の準備はいよいよラストスパート。初40号は描き終わったはいいものの、なんだか自信のない出来上がり。
どうする、もう1枚40号描く?そうすると当分布団で寝られそうもないけど、どうする?
と自問自答中でございます。

2009初美術館

2009-01-12 | 行ったり、見たり

絵は佳境のF40号(100cm X 80cm)を描いてます。この大きさを描くのは初めてなので、画面をどうしたもんだか手探り状態、出来上がりがどうなるかかなり不安、そして四畳半ではさすがに作業しにくい。

幼稚園が始まってすぐ、クレーを見にBunkamura ザ・ミュージアムへ。
早バスなのでお迎えまでそんなに時間はないのだけれど、どうしても見たくて(煮詰まり状況だし!)雪まじりの雨の中出かけたのに、半蔵門線の中で読んでいた本があまりに面白く気が付けば渋谷を通り越して駒澤大学。何駅降り過ごしてるんだ!と予想外のタイムロスで、本当にクレー以外のピカソやシャガールなどなどはすっ飛ばしてクレーだけ見た、という感じですがやっぱり実物は素敵でした。

クレー大好きでしょっちゅうクレーの画集を見ているのですが、実物見るのはやはり全然違う。結構小さな絵だったんだ、とか、結構薄塗りなんだ、とか、いろいろ気付くこともあるんだけれど、そんなことよりやはり全体から語りかけてくる何かは印刷物と実物では別物で感動の種類が違う。色と形の組み合わせがなんであんなに自在で豊かなのか。

ちなみに電車内で読んでたのは『日本のゴーギャン 田中一村伝』(南日本新聞社編・小学館文庫)。先日の奈良での生誕100年記念の展示は結局見られなかったのですが、いつか必ず奄美大島で見るぞ!

今年もできるだけ美術館やギャラリーに足を運んで、素敵なのも素敵じゃないのもとにかくたくさんの実物を見たいです。

ハロウィンパレードなどなど

2008-10-27 | 行ったり、見たり

今年はどうしようかなと思っていたのですが、学校の同級生がハロウィンイベントのバイトをするとのことで教えてもらい、子供に聞いたら案の定行く、行くとのことだったので、六本木ヒルズのパレードに家族で参加してきました。
(仮装画像は今年は顔丸出しだったので省略)

さすがギロッポン、海外の方も多く仮装も本格的で手馴れた感じ。いろいろ観察して楽しかったです。

その後仮装していたら子供は無料、大人は半額で森タワーの展望台&美術館に入館できるとのことで、かねてから見たかったアネット・メサジェの展示を見てきました。以下その他最近見た展示など。どれも◎でした。

アネット・メサジェ 聖と俗の死者たち at 森美術館
フランスの女性現代アーティスト。刺繍やぬいぐるみ、毛糸などの手法も交えつつ動きのあるインスタレーションの数々。狂牛病にヒントを得たという作品や、人間の内臓のような形のぬいぐるみ、小鳥の死体のようなものを使ったものなど、グロテスクになりがちなところを不思議な温かみやユーモアも感じられる作品でした。
まさに子供のような無邪気さと残酷さが入り混じった世界観、「かわいい」だけではないその裏側に潜む邪気のようなものを見せる手法はとても興味深かったです。
いはく「芸術とは問いかけである」、問いかけるだけでいいと。
初め子供に見せるのはどうかな、とも思っていたのですが、あれこれ動く仕掛けそのものがかなり楽しかったらしく、ずっと見ていたいと言ってました。

菌類のふしぎ きのことカビと仲間たち展  at 国立科学博物館
いろんな種類のきのこのレプリカがダダーっと並んでいるところは圧巻でした。きのこと一口に言ってもいろんな形があって面白い!会場のナビゲーションをしているキャラクターを知らなかったのが少し残念でしたが、おそらく小学生向けに書かれている解説、段ボールでできている展示会場の備品などなかなか楽しめました。ショップできのこ・毒きのこ図鑑など買いました。

茂田井武展 at ちひろ美術館
大、大、大好きな茂田井武さんの生誕100年を記念した展覧会。会期始まって猛ダッシュで見に行きました。キンダーブックの挿絵なども本当に素敵だけれど、今回改めてパリ時代に描かれた洒脱な雰囲気の水彩画も本当にいいんだなぁと再認識しました。お子さんのことなどたくさんの絵とともにカタカナでぎっちり書かれた日記なども食い入るように見てきました。元来自分の内の崩れた部分を子どもの読者に見せたくないと児童書の仕事を断っていたそうですが、崩れた部分の自覚のある人が描いたからこそのあの絵の誰にも真似できないかわいさが表現できるのだろうなぁと思います。
この展示に合わせて出版された『茂田井武美術館 記憶ノカケラ』(講談社)もとてもいいです。どんどん絵本も復刻して欲しいし、いつでも見に行けるように茂田井武美術館も建って欲しい。いはく

「いそがしくても あわてない」

本当にその通り!これから私も呪文のように唱えたいです。
この後は確か「くるしみなんぞ かんじない」と続いていたと思います。

できれば会期中にもう一度見に行きたいのですが、実は奈良でやっているこちらも生誕100年記念の「田中一村展」も見に行きたいのです。
しかし仕事のご依頼が次々と~。本当にありがたいのですが、自分自身が磨耗してしまわないように重々気を付けないとと思っています。
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フェリシモさんで販売しているマトリョーシカのソーイングセットの実物なのですが、展示は梅田紀伊国屋ビッグマン横で24日から始まっているそうで11月9日終了予定だそうです。私は残念ながら見ることはできないと思いますが、お近くを通られましたらご覧下さいませ。

写生旅行2008

2008-06-10 | 行ったり、見たり

昨年に引き続き学校の泊りがけ写生旅行に出かけて海辺で絵を描いてきました。
とりあえず行けてよかった!!!前日まで怒涛の仕事夜中1時起きを繰り返し、それでも間に合いそうもないので学校を休んでしまい残念でしたが、なんとか提出。
新しいタイプのお仕事だったのでとても勉強になりました。いずれご案内できる日が楽しみです。

で、父子を残し特急に乗って房総へ。1日目はいいお天気で4枚描き、夜には源氏ボタルの里で蛍見物などもさせて頂きリフレッシュ。
しかし2日目はドシャ降りの大雨。一応明け方も外に出て絵を描こうと思い4時に目を覚ましたのですが、既にガンガン降ってる雨音だったのでそのまま朝食まで寝てしまったことろ、なんとその大雨の早朝に描いていた人多数だった(特に上級生)と後で聞き、まだまだ根性足らん、私!と反省しました。

朝食後はなんとか出かけて雨の中描いていたのですが、船の下で雨宿りさせてもらいつつ(それでもずぶぬれですが)絵の具塗りたくってたらカメラマン風のおじさんに「すごい面白い被写体なので撮らせて下さい」と声をかけられる。確かに横なぐりの雨の中船の下で描いてる図、なんてそうそうないよなあと思いつつ、しかし他のみんなも当然のように描いてるわけで、なかなかすごい学校でございます。


↑を描いていたら通りすがりの人に「抽象画はわからんですなぁ」と声をかけられる。いやいや抽象画ではないのですが。

天候に左右されたり、知らない人に声をかけられたりしながら、対象物と呼応し現場で描くことの重要性や楽しさを改めて感じた2日間でございました。

春休み・休んでいるようないないような

2007-04-01 | 行ったり、見たり

↑実家の工場にてボイラーアイロンかけてますの図。5月のイベントに出展予定しております。また詳細は後ほどご案内致しますのでよろしくお願い致します。

小僧の春休み突入後2週間経過。一緒に遊びまくっています。
しかし学校は春休みではないので困っておる次第。毎回出席はあきらめて、しかし何が何でも半分は出席したいと実家に預けに行ってから学校へと、でまた迎えに行ってとバタバタしてます。

↓は浜離宮。この後水上バスに乗って浅草に行きました。


美術展にもちらちら足を運んでいて感想など書きたいな、と思いつつついつい寝てしまってます。

2月3月に見たのは
◎オランダ絵本原画展
ブラスティラヴァ世界絵本原画展
フンデルト・ヴァッサー展
チェコ絵本とアニメーションの世界
アルフレッド・ウォリス展

中でもフンデルト・ヴァッサー展は初めて作品を目にしたもので衝撃でした。見る前の自分と見た後の自分に明らかな変化が感じられる、そんな作品群。大阪のゴミ処理場はちょっとどうかと思いますが、でも日本の浮世絵彫り師・刷り師と組んだ版画たちには圧倒されました。
いはく「直線に神は宿らない」。

最近買った布などなど

2007-01-28 | 行ったり、見たり


学校に通い出して二ヶ月が過ぎ慣れてきたのは確かなのですが(特に裸体デッサンは慣れました!)、幼稚園の行事やらお付き合いやら日々いっぱいいっぱいな感じは相変わらず。毎朝手帳見て今日の用事を指差し確認してます。
でもそれだけじゃあもちろんダメで、家で自分の絵も描いてみないとダメだし、模写もしないと、絵も見に行かないと、でもって肝心の手芸もしないと、、、と思っていると発狂しそうになるので、とりあえず今年は「焦らないように」と言い聞かせているところです。

しかし昨日も「活動し始めないと何も始まらないよ~」とも言われ、それもそうだよなぁと思ったり。

まぁ当分試行錯誤でございます。

でもってそんな中恒例東京ドームのキルトフェスティバルに行ってきました。
もうこれは手芸界の初詣みたいなもんで、もう今年は行かなくてもいいかなぁと思いつつも行かないと何かのどの奥に小骨が刺ささったような感じで気になるし、、、というわけでご利益があるのかどうかは別として、あのごったがえしたキルターの皆さんの熱気にあたって少しは目が覚め「今年もいっちょ縫いましょう!」という気分になって帰ってきました。

買い物は「Gちゃん、傾向変わってきたね~」と同行の友人に言われつつ無地の布やらサイケ柄や。今流行りのポシャギの布もあまりにきれいな色なので少し買ってみました。イラストっぽい布はあんまり買わなくなってきたかな。

下の画像はキルトフェスティバルで買ったのではないのですが、最近買った中でいちばんのお気に入りの布。


残すは今年も20日!

2006-12-10 | 行ったり、見たり

土曜日には世田谷美術館で「ルソーの見た夢、ルソーの見る夢」を見てきました。
ルソーの作品自体は十数点なのですが、彼に影響を受けた画家たちの作品が多数展示されていて、話に聞いていた通り日本画が素晴らしかったです。こういう「つながり」が見える展示というのも面白いなぁと思いました。

で、今は買ってきた岡谷公二『アンリ・ルソー楽園の謎』(平凡社ライブラリー)を読んでいます。美術の時間に習った「ルソーは南米へ従軍した時の記憶で描いていた」というのが嘘とは知りませんでした。40歳から描き始めた、というのもどこまで信憑性があるのか疑わしいみたい。

世田谷美術館がある砧公園は冷たい雨のせいで人影もなく、よく見かける赤い象の遊具もなんだか絵になってるような。

学校に行くと展覧会のチラシやギャラリーのDMやたくさん置いてあって、あれこれ見たくなって仕方ないのですが、なかなか時間がないのは仕方のないところ。

最近見た展示もの

2006-12-07 | 行ったり、見たり

没後50年茂田井武展 ちひろ美術館
「山本容子 私のベルエポック」展 新宿伊勢丹
大竹信朗全景 (東京都現代美術館)

3つとも心揺さぶられる展示でした。残念ながら上2つは終わってしまっていますが、大竹信朗さんのはまだやってます。土日でもがらがらでした。上野やディズニー・アートが黒山の人だかりでこちらががらがらとはいかがなものか、ぜひぜひ出かけていって欲しい、で、鳥肌立って欲しい、と思う次第です。

勉強不足でこの展示を見るまでこの方の存在を知らなかったのですが、もう見終わった時には魂抜かれて足元ふらふらしていました。
とにかくすごい量!何事も「量は質を凌駕する」というところはあると思うのですが、この質でこの量!ぶっ飛び!

最初の展示室のスクラップブックだけでもうノックアウトされてしまいました。見てる自分がこれを好きか嫌いかなんてことはどうでもいいことで、このエネルギーがここにある、それだけでもう十分。そう思いました。

でもってこの方をよく知らないんだけれど、描くものと描かれるものがあればどこにでも描いちゃうこのエネルギーが一人の人間に集中してるのが本当に信じられない。何かに「憑かれてる」感じ。

絵はどこまでも自由。ヒトデ貼っちゃってるのもあるし、ギター貼っちゃってるのもあるし、気持ち悪いのもあるし、きれいな風景もあるし、悲しい絵もあれば愉快な絵もあって、印象に残ってるのは蛍光イカの絵と青江美奈の絵。ってこれだけ聞いたらはぁ?って感じですが、いやいやすべて必然なのです。絵本「ジャリおじさん」の原画もすごかった。

で、展示見てたらご本人の演奏がやおら始まったわけですが、これまたストーカー犯人の家に踏み込んだらこんな感じだったというようなコラージュがしてある小屋にスニーカーの自動演奏機。幕はショッキングピンクや蛍光黄緑。大轟音が気持ち悪くて立ち去りたかったんだけれど、金縛りにあったみたいで動けないし、どうしてもどうやってこれが終わるのか終わるところを確認したかったので最後まで聴きました。でも終わると不思議と温かな感動があってびっくりしました。

というわけで、本物を前にして自分が好きか嫌いか、自分が理解できるかできないかなんていうのはどうでもいいことなんだと悟りました。宇治山哲平で鳥肌立ったのとは対極な感じですが、このエネルギーを間近で体感するのは得がたい経験だと思うのでよろしければぜひぜひ。

図書室で大竹さんが選んだ本や展覧会の図録420冊が展示してあるのも一見の価値ありです。一覧表がもらえます。