別のネタで書いていたのですが、気が変わったので、途中まで書いていたのを破棄して書き直すことにしました。
私はずっと神戸に住んでいましたが、阪神間は日本でも特に鉄道網が密な地域ですから、たいていの場所には電車と徒歩で行ってました。私は中学時代に部活でずいぶんと鍛えてもらったおかげで、歩くのぐらいはあまり苦になりませし、神戸にいる限りは自分で自動車を持つ必要性は感じませんでした。それで、自動車の免許証は取らずじまい。ということで、車の運転はできません。
日本にいる間はそれでよかったのですけれど、パダンではそうもいきません。パダンにも鉄道はありますが、単線で、パリアマン行きのが1日に一往復とか。私はこれまで一度も利用したことがないし、はじめてパダンに来た時には、線路はあるけれど廃線だと思っていたくらいです。
パダンが田舎だから、と思われる人もあるかもしれませんが、人口規模でいえば、約80万人。スマトラ島で第3の都市です。日本でいえば、静岡市や堺市と同等以上ぐらいなのです。
パダンの公共交通といえば、アンコットやバス、バイクタクシーに馬車といったところ。アンコット(angkot)というのは、angkutan kotaの略で、ワゴン車を改造した乗り合い自動車です。
だいたい決まった路線をぐるぐる回っていて、料金は2千から3千ルピア(約20円から30円)ぐらい。場所にもよるでしょうが、長くて数分も待てば次が来るぐらい、けっこうたくさん走っています。どの車がどこ行きなのかは、車体の色とフロントガラスなどに書いている番号で区別します。それでもわからない時は、運転手に聞く。「だいたい決まった路線」というのは、運転手の都合か何かで、普段通る道と違うところに行くことがあるのです。
公共交通といっても、アンコットの運転手は公務員ではなく、車の持ち主に雇われているのが普通のよう。車のオーナーは、例えば研修生制度なんかで日本に出稼ぎに行ってたような人が多いようです。
給料は歩合でもらっているのでしょうか。一人でも多く乗せようとするので、夕方など利用者の多い時には、一台に17、8人も乗ることがあります。それでも乗りきらない時は、入口のところにつかまって体は車外、なんてこともします。
案外サービスのいいところもあって、乗りそうな歩行者があれば止まって待ったり、たくさん荷物を抱えた人には脇道にまで入っていったり、交渉次第で貸し切りにしたりもあるようです。
アンコットに停留所や時刻表なんてのはなくて、乗る時は、待っててくれることもあるぐらいだから、道端に立ってたりすれば、呼び止めなくても運転手の方で止まってくれるし、降りるときは「kiri(左の意)」と言えば止めてくれます。
初めてパダンに遊びに来て、アンコットに乗ったときには、いかにもインドネシアに来たって気になって、気に入ったのです。
車内にはふつう、BGMというには音量の大きすぎる音楽がかかっています。外側には、派手なステッカーやペイント。車は、日本だったら廃車かな、というボロいのがまだまだ現役。車って、走るだけなら、意外とシンプルな機械だったんだなと思ったこともあります。
けれどやっぱり、エンストしたりもよくあって、押し掛けしたり、それでも動かなくなったのは、その場で修理してたり。2、3人もいれば、脇に寄せるぐらいはすぐできるだろうに、道路をふさいだまま、何かやってたりします。
運転手は若いのが多いせいか、運転はアラい、アラい。そんなにスピード出したって、客の乗り降りがあれば、すぐに止まらなきゃいけないんだからって思うんですけどね。当然、事故もよく起こしてるのです。
観光で来たときはそれほど気にならなかったけど、ここで生活するようになって毎日のように利用するとなると、ちょっと年配で、年相応に落ち着いた運転手の方が安心できます。
日本では、電車に乗ってる時間は読書の時間だったのですけど、こっちでは新しい本は手に入らないし、自動車の中では本は読めません。
毎日アンコットに乗ってる時間はなんとなく浮いてるし、活字と疎遠になってるのも、なんとなく寂しい。
私はずっと神戸に住んでいましたが、阪神間は日本でも特に鉄道網が密な地域ですから、たいていの場所には電車と徒歩で行ってました。私は中学時代に部活でずいぶんと鍛えてもらったおかげで、歩くのぐらいはあまり苦になりませし、神戸にいる限りは自分で自動車を持つ必要性は感じませんでした。それで、自動車の免許証は取らずじまい。ということで、車の運転はできません。
日本にいる間はそれでよかったのですけれど、パダンではそうもいきません。パダンにも鉄道はありますが、単線で、パリアマン行きのが1日に一往復とか。私はこれまで一度も利用したことがないし、はじめてパダンに来た時には、線路はあるけれど廃線だと思っていたくらいです。
パダンが田舎だから、と思われる人もあるかもしれませんが、人口規模でいえば、約80万人。スマトラ島で第3の都市です。日本でいえば、静岡市や堺市と同等以上ぐらいなのです。
パダンの公共交通といえば、アンコットやバス、バイクタクシーに馬車といったところ。アンコット(angkot)というのは、angkutan kotaの略で、ワゴン車を改造した乗り合い自動車です。
だいたい決まった路線をぐるぐる回っていて、料金は2千から3千ルピア(約20円から30円)ぐらい。場所にもよるでしょうが、長くて数分も待てば次が来るぐらい、けっこうたくさん走っています。どの車がどこ行きなのかは、車体の色とフロントガラスなどに書いている番号で区別します。それでもわからない時は、運転手に聞く。「だいたい決まった路線」というのは、運転手の都合か何かで、普段通る道と違うところに行くことがあるのです。
公共交通といっても、アンコットの運転手は公務員ではなく、車の持ち主に雇われているのが普通のよう。車のオーナーは、例えば研修生制度なんかで日本に出稼ぎに行ってたような人が多いようです。
給料は歩合でもらっているのでしょうか。一人でも多く乗せようとするので、夕方など利用者の多い時には、一台に17、8人も乗ることがあります。それでも乗りきらない時は、入口のところにつかまって体は車外、なんてこともします。
案外サービスのいいところもあって、乗りそうな歩行者があれば止まって待ったり、たくさん荷物を抱えた人には脇道にまで入っていったり、交渉次第で貸し切りにしたりもあるようです。
アンコットに停留所や時刻表なんてのはなくて、乗る時は、待っててくれることもあるぐらいだから、道端に立ってたりすれば、呼び止めなくても運転手の方で止まってくれるし、降りるときは「kiri(左の意)」と言えば止めてくれます。
初めてパダンに遊びに来て、アンコットに乗ったときには、いかにもインドネシアに来たって気になって、気に入ったのです。
車内にはふつう、BGMというには音量の大きすぎる音楽がかかっています。外側には、派手なステッカーやペイント。車は、日本だったら廃車かな、というボロいのがまだまだ現役。車って、走るだけなら、意外とシンプルな機械だったんだなと思ったこともあります。
けれどやっぱり、エンストしたりもよくあって、押し掛けしたり、それでも動かなくなったのは、その場で修理してたり。2、3人もいれば、脇に寄せるぐらいはすぐできるだろうに、道路をふさいだまま、何かやってたりします。
運転手は若いのが多いせいか、運転はアラい、アラい。そんなにスピード出したって、客の乗り降りがあれば、すぐに止まらなきゃいけないんだからって思うんですけどね。当然、事故もよく起こしてるのです。
観光で来たときはそれほど気にならなかったけど、ここで生活するようになって毎日のように利用するとなると、ちょっと年配で、年相応に落ち着いた運転手の方が安心できます。
日本では、電車に乗ってる時間は読書の時間だったのですけど、こっちでは新しい本は手に入らないし、自動車の中では本は読めません。
毎日アンコットに乗ってる時間はなんとなく浮いてるし、活字と疎遠になってるのも、なんとなく寂しい。
アンコット,私も乗ってみたいなぁ~
アンコットの走るジョージさんの近所の道はデコボコですか?舗装されているのでしょうか?事故は人や車との衝突が多いのかしら?それとも乗り上げちゃうとか?
もし事故が多いならば,車内では何にもしないでとっさに構えられるようにしておいた方が安全そうなイメージです。けど,そうでもないなら,MP3で音楽や朗読やラジオを聴くとか・・いかがでしょう?治安的によくないかな?
ちなみにジョージさんはどのようなジャンルの本を読まれるのですか?
事故はいろいろですね。今まで人と車がってのは見たことありませんが、バイクと接触とか、脇に止めてる車にぶつけるとか、アンコットではないけど、電柱にぶつかるとか・・・。
MP3は持ってないんですよ。そういうのがあると、盗難の危険はありますね。
私の読む本は、ほとんどが岩波とか集英社の新書シリーズや、講談社のブルーバックスです。
他は囲碁関係かな。小説とかは滅多に読みません。
実は私たちもMP3は持ってないで~す。
囲碁関係の本は,少しならあるので必要ならば送れます~
囲碁は、本よりも対局しましょうか。前もって暇な時間がわかれば、ネットで可能ですよ。