キャタピラー
2010年／日本
反戦映画
tatsujiiさん
男性
総合
80点
ストーリー
80点
キャスト
演出
ビジュアル
音楽
終戦記念日に見るのにふさわしい映画なのかもしれない、
戦争を直接描く訳では無いが戦争の無残さ、戦時中の
世の中の狂気などを描きしっかりと反戦の意思が伝わる映画だ。
主演女優賞の寺島しのぶの演技なしには成り立たないが
夫・久蔵役の大西信満が文字通り体当たりの演技も素晴らしい。
映画 『キャタピラー』＠ヒューマントラストシネマ有楽町
製作国 : 日本
監督 ： 若松孝二
出演 ： 寺島しのぶ 、 大西信満
オフィシャルサイト『キャタピラー』
キャタピラー - goo 映画
第60回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞：寺島しのぶ
第２次大戦中の日本のある農村に戦地から帰還した夫、久蔵は両手・両足を失い顔面も大きく焼け爛れた状態であった。
久蔵を迎えた妻、シゲ子は夫のあまりの変わりようを受け入れられず狂ったように泣き叫ぶ
しかし軍から数々の勲章を与えられた帰還兵は村人から英雄として扱われ軍神として
祭り揚げられる。
写真をクリックすると拡大します。
両手・両足を失った久蔵は言葉を発する事も難しいが何とか意思の疎通は出来る、それでも残った能力は旺盛な食欲と性欲である
シゲ子は戸惑いながらも軍神の妻として懸命に夫につくし生活を支える。
久蔵を支えているのは軍神として彼を讃える記事の載った新聞と勲章のようだ
しかし彼の脳裏に残る記憶は中国の戦場で現地女性を強姦し殺した事。
妻シゲ子との行為中に突然襲われる殺した中国人女性の悪夢・・・
そして戦況はいよいよ追い込まれていくのだった。
昨日から公開された映画は満席の盛況だった、客層はやはり中高年が多いが若い女性客も多かった、賞を取った寺島しのぶの演技を見てみたいという人も多いように思う。
終戦記念日に見るのにふさわしい映画なのかもしれない、戦争を直接描く訳
では無いが戦争の無残さ、戦時中の世の中の狂気などを描きしっかりと反戦の
意思が伝わる映画だ、主演女優賞の寺島しのぶの演技なしには成り立たないが
夫・久蔵役の大西信満が文字通り体当たりの演技も素晴らしい。
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