弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

国民の生活が第一

2012年07月13日 | 政治、経済、社会問題

小沢新党の党名です。
盛り上がっているようです。

これが党の名前?と思うと同時に、あまりにも当然なので、
「国民の生活が第一」といわれると反論のしようもありません。
言いきってしまうのが凄いですよね。

何か流行りそうな気がします。
今年の流行語になりそうです。

野田首相が何かいうと、
反対なのか賛成なのかわかりませんが
「ハイ、国民の生活が第一」。
一件落着です。

やはり「第一」がポントでしょうか。

これまでは「想定外」と言ってしまえばすべてが「想定外」になり、
責任の範囲外になってしまいました。
無責任の横行です。

「国民の生活が第一」と言い切ってしまうと、
増税、はい国民の生活が第一、増税反対、はい国民の生活が第一。
原発反対、はい国民の生活が第一、原発賛成、はい国民の生活が第一。
どんな政治もありです。

怖いですね。
一番大事なのは、「何が」国民の生活にとって第一かということです。

略称をどうするかもありますが、私には英語表記がどうなっているのかに関心があります。

これを機に「国民の生活が第一」の政治が実現できる体制を作りたいものです。


 


トムクルーズの離婚

2012年07月10日 | 海外事情

あっという間に離婚成立です。
ケイティ・ホームズが先月の28日の申立をしたところです。

長引かせることによるデメリットの方がはるかにおおきかったのですね。
宗教の問題が背景にあるのでしょうね。
ケイティ・ホームズが娘の単独親権を求めていたので、長期化は避けられない
と思われていましたが・・・

何も詳細は明らかにされていません。


フロリダガンマンのジマーマン、再保釈決定

2012年07月06日 | 海外事情

フロリダガンマンのジマーマンが再保釈を申請していましたが、
認める決定が出ました。

ただし、今度は保釈金は100万ドルです。前回は15万ドルでしたので
約7倍です。

以下、要約部分です。
Lesterというのは判事です。前回よりもその他の条件も厳しくなっています。
なお、パスポートを取ってはいけないという条件がありますが、
1回目の保釈申請の際にパスポートを裁判所に預けたのです。
ところが実際には、もうひとつパスポートがあることがわかったのです。
ですから、そのパスパートを使って海外逃亡することは可能だったのです。
日本の常識では考えられませんが、普通の人が複数のパスポートを
保有することが可能なのがアメリカなのですね。
さらに、居住条件も前回は州外が前提でしたが、今回は州外どころか
居住自治体内(カウンティ)となっています。

Lester said he was granting bond because Zimmerman posed no threat to the community, and Florida law requires that most defendants receive bond if they pose no threat and can assure their presence for trial. The judge's order requires Zimmerman to be electronically monitored and residing in Seminole County, prohibits him from opening a bank account or obtaining a passport and implements a 6 p.m. to 6 a.m. curfew. Zimmerman had been allowed to leave Florida under the conditions of his first bond release.

判事は、他人から寄付してもらった13万ドルを持って国外逃亡するつもりだった
可能性があったと厳しく非難しています。

以下のとおりです。

The defendant also neglected to disclose that he had a valid second passport in his safe deposit box. Notably, together with the passport, the money only had to be hidden for a short time for him to leave the country if the defendant made a quick decision to flee

It is entirely reasonable for this court to find that, but for the requirement that he be placed on electronic monitoring, the defendant and his wife would have fled the United States with at least $130,000 of other people's money

判事がこのように判断したのは、ジマーマンが妻に指示して寄付金を4つの
口座間で移動させていたのですが、その際、多くの場合が9999ドルだった
ということです。
これはアメリカでは1回につき1万ドル以上の移動の場合は銀行に通知する必要が
あるのですが、1回につき1万ドル未満であれば何回移動してもその必要がない
ということのようです。
こういう金の不自然な動きに判事は特に反応したようです。

後は、保釈金を用意できるかどうかです。
アメリカでは、全額、本人が用意しなくても、1割程度用意できればいいようなので、
あるいは、準備できるかもしれませんね。
bail bond company に1割手数料を払えば、どうやらbail bond company
があとはやってくれるようですね。
ただし、これまでネットで集めたお金は管理人が管理しているので、使えないのでは
と思うのですが。現在20万ドルていどになっているようです。
使うのでしょうか?

弁護人は、寄付金をあてにしているようで、早速ネットを使って寄付を呼び掛けて
いるようです。
弁護人としてどこまでやれるのか、ここまでするのはどうかと疑問に思いますが・・・
以下が呼び掛けの言葉です。

For those who have given in the past, for those who have thought about giving, for those who feel Mr. Zimmerman was justified in his actions, for those who feel they would do the same if they were in Mr. Zimmerman's shoes, for those that think Mr. Zimmerman has been treated unfairly by the media, for those who feel Mr. Zimmerman has been falsely accused as a racist, for those who feel this case is an affront to their constitutional rights -- now is the time to show your support.

なお、今回は本人の尋問は申請しなかったようです。
当然ですね。
アメリカでは宣誓して嘘の供述をするとすぐ偽証罪となります。
ジマーマンの妻の例がそうです。
本人だからといって甘くはありません。
(日本では本人が嘘をつくのは当然のようないい加減な実務ですが、
アメリカはそうではないのです)
このあたりは日本も見習うべきでだと思っています。
アメリカという国は「DUE PROCESS」をとても重視します。
嘘かそうかを見抜くのは難しいです。
ですから、形式的にみて「嘘をいってもしかたないよねと思われるよう場合」には
そもそも最初から証言の免除を認めるのです。
そして、証言しないという選択について不利益を課さないとことを制度的に
きちんと担保するのです。
そうでないと「ミスリード」されてしまうからです。

話がそれますが、民主党、野田首相の消費税増税について私が非難するのは、
民主党はそれを公約として掲げて選挙をしたからです。
これは完全にルール違反です。
公約でなかったのなら、それはいいのです。

やはり、こういう詳細がわからなければ、本当の海外事情がわかったことには
ならないので、大変勉強になります。

 


ルール違反の民主党、分裂

2012年07月03日 | 日記

   民主党分裂

大いに結構。もともと政党としての実態はないのだから。
もともと「選挙互助会」だったのだから。
要は政治家になりたい人が、選挙に勝つためにだけ集まっただけである。
烏合の衆である。

    ルール違反である

「決める政治をやめるな」などという声がある。

しかし、民主主義とはルールを守るということである。
増税しないといって選挙に勝った。

増税しなければ一体改革ができないというのであれば、
出直しをすべきである。
つまり、そのマニフェストのもとで選挙をし勝つべきである。
それをしないで、国民との約束違反に命をかけるなどと
堂々と公言し、非難されないのは絶対におかしい。

約束は守らなくてはならない。
これは社会の基礎である。
人のものを盗んではならない、人を殺してはいけないと
いうのと全く同じである。
文書で堂々と公言した約束、国民との約束(公約)は命をかけて守らなくてはならない。
それが道理である。
ところが、国民との約束(公約)を破ることに命をかけて実行する、
こういうことを平然と言えるというのは、責任ある人間のすることではない。
ましてや国民の命、財産、幸福を守ることを仕事とし、
お給料をもらっている人がすることでは絶対にない。
国民からもらったお金で生活していることを忘れてはならない。
(やりたい放題をするというなら鳩山さんのように自分のお金でやってください。
私なら、それもまっぴら御免ですが)

野田首相はルール違反の代名詞

日本は正論の通らない国である。
石原知事もだから国政から都知事に鞍替えした。
橋下市長には期待したいが、国政でどこまでできるか?
橋下氏の正義はいわゆる庶民の、わかりやすくいうと江戸時代の生きのいい
一心太助のような正義に私にはみえます。
原点であるべきですが、ルール違反がまかり通る国政を変えられるか?

小沢氏の言い分もわからないではない。
ただ、彼の問題はすべてを権力闘争にしてしまうことである。
ルールの通らないところ、ルールのないところでは、権力闘争にするか
あるいは、はやばやと足を洗うか(たとえば細川元首相)しかないのかもしれません。

しかし、国民はいやだからといって国民をやめるわけにはいかない。
逃げるところはない。

 

ルールのある国、ルールのある政治

これが実現できる日本になれるかどうか、最後は国民の良識の問題です。

国民はいい加減に目覚めなければいけません。