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ペットシッター・ジェントリー ☆書籍出版までの道のり

愛知県でペットシッターを営んでいます。初の著書『ペットシッターを知っていますか』の出版までの経緯を詳しくご紹介します。

12. これが書き直した出版企画書だ!

2017年12月19日 14時41分47秒 | 出版までの道のり

というわけで、書評講座で培った文章力を武器に(?)書き直した企画書を、またもや大公開しちゃいます。青字部分は前回から修正した内容、グレー字部分は前企画書の内容ですので、いずれも実際の企画書には含まれません。


出版企画書

2017年5月
春名 孝

タイトル
候補は前回の3つから2つに絞り、わかりやすく大きなフォントにしました。なんにせよ、インパクトは大事です。
・「ペットシッターという幸せな仕事をしています
・「ペットシッターを知っていますか

本書の内容
企画書を読む人はまず、どういう本なのかを簡潔に知りたいはず。前回よりも項目を上に持ってきて、内容も修正しました。「近年注目」などの文言でリアルタイム性(今の時代に必要な本)ということを強調してみました。
ペットホテルの代わりとして近年注目されている、ペットシッターという仕事を紹介します。「ペットシッター」とは、ペットの飼い主が旅行や出張・入院等で家を空ける際、飼い主の代わりに自宅でペットのお世話をするサービスです。業務内容や依頼時の注意事項、開業時の手順などを、経験にもとづいて詳しく説明します。
(前回の内容)ペット好きの方のための実用本です。旅行や出張、入院の際、ペットを預けるのではなく、自宅に来てお世話をしてもらう「ペットシッター」というサービスを、詳しく紹介します。また、ペット関連の仕事をしてみたい方にも、業務内容から開業手順など、経験にもとづいて詳しく説明します。

企画意図
やや簡潔にしてみました。

・いまだ知名度の低いペットシッターという有用なサービスを、より多くの人に知ってもらいたい。
・ペット関連の仕事に就きたいと思う人に、ガイドとなる一冊を出版したい。
(前回の内容)
・ペットシッターという仕事をより多くの人に知ってもらい、ペットホテルに預けられて体調を崩すペットを救いたい。同時に、飼い主さんに、よりよいペットとの生活を楽しんでもらいたい。

・ペット関連の仕事に就きたいと思う人に、ガイドとなる一冊を出版したい。

読者ターゲット
サブターゲットにおいて、冒頭の一句を削除しました。なるべく短く簡潔に、が基準です。
【メインターゲット】ペットの飼い主、または飼いたいと思っている人。とくに旅行などでどこかに預けたり、預ける予定がある人。(=ペットシッターを頼んでみたい人)
【サブターゲット 】ペットに関する仕事に興味のある人。(=ペットシッターになってみたい人)
(前回の内容)
・メインターゲット:ペットの飼い主、または飼いたいと思っている人。とくに、旅行などでどこかに預けたり、預ける予定がある人。(=ペットシッターを頼んでみたい人)

・サブターゲット:ペットを飼っているいないに関わらず、ペットに関する仕事に興味のある人。(=ペットシッターになってみたい人)

■本書が売れると思われる理由
まずは項目名を「本書が売れる理由」から変更しました。こちらのほうが、より真実味が増す気がしたからですが、どうでしょうか。そして、今回の修正で最も力を入れたのがこの項目です。出版社側が一番知りたい情報だと思ったからです。項目ごとに小タイトルをつけてわかりやすくし、データを駆使することで説得力が増すように修正しました。
ペット産業の活況…どんな不況下でも、ペット産業は巨大市場として安定しています。人と人との関係が希薄になった世の中で、家族同然かそれ以上に愛情を注げるペットの存在は、どんどん大きくなっています。かわいいペットを少しでも大切に扱いたいという気持ちは強く、ペットにかける出費に際限はありません。こうした本を購入してもらえる方はたくさんいるはずです。
飼い主の多さと要望の強さ…2017年1月発表の全国犬猫飼育実態調査結果(http://www.petfood.or.jp/topics/img/170118.pdf)において、ペットの飼育世帯数は犬が約790万、猫が約554万です。犬と猫が同居の場合もありますが、全国で1千万世帯ほどがペットを飼育していると思われます。この調査結果内の「あったらいいと思う飼育サービス」という項目でも、第1位(41%)として「旅行中や外出中の世話代行サービス」が挙げられています。このように、ペットの飼い主にとって、長く留守にする際の対処は大きな問題です。ペットホテルは狭い場所で大量の犬や猫を預かるため、ペットにとって大きなストレスになります。ペットホテルの利用経験者は、預けた後でペットが体調を崩すことをよく知っており、これをどうにかしたいと悩んでいます。そこにペットシッターという選択肢があることを知るのは、大いに興味をそそるものとなります。
高齢者への需要…一人暮らしの高齢者が家族替わりにペットを飼うケースは多く、入院時や体調不良時のペットのお世話が問題となります。預ける手間と引き取る手間がかかるペットホテルより、電話一本でお世話を代行してもらえるペットシッターのほうが利便性が高いのは明白であり、需要はどんどん伸びています。また、ペットシッターの存在を知って、ペットを飼うきっかけになることも考えられます。こうした意味で本書は、高齢者にも広く受け入れられると思います。
日本初の専門書…ペットシッターの業務内容について詳しく書かれた本は、ほとんど存在しません。しかも、全てが薄い内容で、ほとんど役に立たない内容のものばかりです。本書は、ペットシッターの紹介本としては日本初と言ってよく、プロのペットシッター本人による知識と経験に裏打ちされた豊富な内容が含まれています。(下記「類書との差別化」参照)
就職ガイドとして有用…ペット好きな人が多ければ、ペット関連の仕事に就きたいと思っている人もたくさんいます。就職活動中の学生はもちろん、子育てが一段落した主婦や、退職後の第二の仕事としてペットシッターを目指す人など、興味をもってもらえる人はたくさんいます。仕事を目指す第一歩として、その内容を紹介した本を手にとろうとするのは一般的であり、本書は最適な一冊になります。
業者の多さ…2017年4月現在、日本でペットシッターの数は、主要三団体の合計で575(日本ペットシッター協会:365、日本ペットシッターサービス:78、ペットシッターSOS:132)です。その他、団体未所属を合わせれば800ほどの業者が存在すると思われますが、その多くに興味を持ってもらえると思います。
(前回の内容)
・不況下にあっても、ペット産業は安定しています。人と人との関係が希薄になった世の中で、家族同然、いや家族以上に愛情を注げるペットの存在は、どんどん大きくなっています。かわいいペットを少しでも大切に扱いたいという気持ちは強く、ペットにかける出費に際限はありませんので、こうした本を購入してもらえる方はたくさんいるはずです。

・なにより、ペットシッターの業務内容について詳しく書かれた本はほとんど存在しません。(amazonで検索しても数冊程度です。)しかも、通り一遍でほとんど役に立たない内容のものばかりです。本書は、ペットシッターの紹介本としては日本初と言ってよく、知識と経験に裏打ちされた豊富な内容が含まれています。
・ペットホテルに預けて体調を崩すペットはたくさんいます。悩みながらも解決できずにいる飼い主さんもたくさんいます。ペットシッターという言葉を聞けば読んでみたいと思う人多数、知らない人も「なんだろうこれは」と手にとってくれる人多数です。
・ペット好きな方が多ければ、ペット関連の仕事に就きたいと思っている人もたくさんいます。就職活動中の学生はもちろん、子育てが一段落した主婦の方や、退職後の第二の仕事としてペットシッターを目指す方など、興味をもってもらえる人はたくさんいます。

類書
変更はありません。
(1)「ペットシッターをめざそう! (使える!資格ガイド)/サンマーク出版編集部」(サンマーク出版.2011年)
(2)「幸せ老犬生活―カリスマペットシッターが教えるお世話・介護の新常識/全国ペットシッター協会」(主婦の友社.2012年)
(3)「実践ペットビジネス入門/生田目康道」(JPR社.2007年)

類書との差別化
変更はありません。
上記のうち(1)には、ペットシッターになるための方法が書いてありますが、専門家でない方が調べて書いた、ごく浅い内容でしかありません。(2)はペットシッターが書いたものですが、内容は主に犬のしつけや介護が中心です。(3)はペットビジネス全般のもので、ペットシッターに関する記述はわずかです。

サブタイトル
前回はこの項目を2番目に置きましたが、企画書においては副次的な内容ですので、その他の項目を優先し、この場所に移動しました。内容に変更はありません。
・「こんなに便利なサービス、こんなに素敵な仕事。ペットシッターという選択があるんです」
・「『預ける』から『来てもらう』へ ~ ペットに優しい選択をしてみませんか」

キャッチコピー
こちらも、前回は3番目に置いていた項目。「サブタイトル」と同様の理由で、この位置にしました。内容もほぼ変更なしです。
・「ペットにはくつろいで過ごす権利があるんです。飼い主さんには安心できる権利があるんです。ペット好きにはぴったりの仕事があるんです。これまでほとんど語られることのなかったペットシッターという仕事を、とことん詳しくご紹介!」
・「外出時にもう悩む必要はありません。『預ける』から『来てもらう』へ。発想を変えればすべてがうまくいきます」

宣伝方法
前回書いた時から顧客数が増えましたので、それを反映しました。岡崎経済新聞については、あまりインパクトがないと思いましたので割愛しました。
この本が出版されれば、当社の本店支店をふくめた全顧客(1000人程度)にメール等でお知らせできます。その他、Webサイト、Facebook等で広く宣伝ができます。
(前回の内容)この本が出版されれば、当社の本店支店をふくめた全顧客(800人程度)にメール等でお知らせできます。その他、Webサイト、Facebook等で広く宣伝ができます。地元の岡崎経済新聞(ネットニュース)とも繋がりがありますので、依頼すれば掲載してくれるものと思います。

原稿完成の予定
前回から本文も修正し、文量が増えましたので、それを反映しました。
文章は完成しています。文字数は8万1千字程度です。
(前回の内容)文章は完成しています。文字数は7万8千字程度です。

企画者の要望
変更はありません。
本のサイズや定価、ページ数等には、とくに希望はございません。かわいいイラストや写真を付加し、手にとりやすく読みやすいものとなることを希望します。必要であれば、写真撮影にもご協力いたします。

著者名
変更はありません(笑)。
春名 孝

著者プロフィール
年齢の修正のみ。
愛知県名古屋市と岡崎市で、ペットシッター業を営んでいます。2005年の開業以来、500人ほどのお客様と出会い、700匹以上のペットのお世話をしてきました。
 1967年2月21日生まれ、50歳。国立名古屋大学卒業後、地元のテレビ局「メ~テレ(名古屋テレビ放送)」に技術職として入社。マスター室勤務、放送準備室勤務、社内システム構築などの業務を経験し、12年間勤めた末に退社。南米大陸の果てまで野生のペンギンを見に行くほどの動物好きが高じて、2005年8月に「ペットシッター・ジェントリー」を開業。


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