ペットシッター・ジェントリー ☆書籍出版までの道のり

愛知県でペットシッターを営んでいます。初の著書『ペットシッターを知っていますか』の出版までの経緯を詳しくご紹介します。

25. 発売後

2018年02月25日 15時18分27秒 | 出版までの道のり

発売後数日が経過してから、いくつか本屋さんを覗いてみました。ウィングタウンという商業施設に入っているTSUTAYAさんでは、2冊が並んでいました。イオンの未来屋書店さんには、なんと4冊が入っていました。発行部数がすくないため、大都市の大型書店に行かないと置いてないだろうなあと思っていたので、とても驚き、同時に嬉しく思いました。

スタッフには半額で2冊ずつを渡したあと、1冊は自分で読んでもらい、もう1冊は持ち歩いて機会があれば顧客に見せるよう伝えました。たとえば初めての顧客宅にお伺いする場合、「こんな本を出している業者ですよ」と示せれば、それだけで大きな信頼を得ることができます。本を出すということは、単に出版そのものにとどまらず、いろんな波及効果が期待できます。その中でいちばん大きなものが、本を出したということで得られる信頼です。

月末の書評講座では、講師の豊崎由美さんに感謝を込めて一冊、謹呈しました。他の受講生の方と一緒に喜んでくださいました。
 日本ペットシッター協会からは新しい会報が届き、そこに僕の書いた原稿と共に本の紹介が載っていました。これで全国の会員様に知ってもらうことができました。

ペットシッター・ジェントリーには各店舗合わせて千人ほどの顧客がいますので、メール等で告知を行いました。僕が名古屋にいた頃の懐かしいお客様からお返事を頂けたりなど、思わぬところでの再交流がありました。

数年前にラジオに出演させて頂いた際のパーソナリティの方にも連絡をとりました。豊橋店のお客様でもあるのですが、本の出版を機に、ふたたび番組に呼んで頂けることになりました。たっぷり50分ほど、本の紹介と共に仕事内容の説明などもさせて頂き、とてもよい宣伝になりました。

今でも、でかけた際に新しい書店を見かけるたび入ってみるのですが、かなりの確率で本が置いてあります。三重県にドライブに行った先でも見つけることができました。イオンにあった4冊は、ふたたび訪れた時には全て売れていました。替わりに、岡崎インター近くにあるTSUTAYA書店に、なんと5冊が並んでいるのを見つけました。他の書店でも、けっこう平積みにして下さっていることが多く、感激しきりでした。

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というわけで、25回にわたりお届けしてきた出版ブログも、これでいったん完了ということにしたいと思います。人生初の自分の本を出すという経験、その感激を伝えたくて、ついつい長く書いてしまいました。もしも出版を目指している方になんらかの参考にして頂けたなら、とても嬉しく思います。
 出版契約書どおり、印税は二回に分けて無事に頂戴しました。繰り返しになりますが、本を出版することで、いろんな方との交流が生まれ、いろんな波及効果が得られました。出版社様には、本当に感謝をしています。

またなにかの動き、たとえば増刷とか、別の本を出すとか、などの出来事がありましたら、こちらでもお伝えする予定です。ご拝読いただき、本当に感謝しています。どうもありがとうございました!


24. 見本が届く。そして発売へ

2018年02月18日 15時39分40秒 | 出版までの道のり

9月15日。
遂に完成した本が届きました!

著者用に3冊が送られてきました。初めて自分の本を手にした時のこみあげるような嬉しさは、忘れることができません。自分の思い描いたとおりに作って頂いた表紙があり、精魂込めて書き上げた中身の文章があります。そして、持ってみた時のかすかな重み。すべてが愛おしいものに感じられました。

本のサイズは思っていたより一回り大きく、中の文字も大きめでした。さっそく、校正時に発見した修正箇所を確認してみます。すべてが、伝えた通りにちゃんと直してありました。僕はすぐに出版社様に連絡し、心からのお礼と、校正箇所に問題がなかったことを伝えました。そして、あらためて30冊を購入したい旨も告げました。amazonに書影が出てこないこともさりげなく伝えると、すぐに掲載して下さいました。これでamazonのページが格段に本物っぽくなりました。いや、本物なのですが(笑)。

見本が到着した日が毎月通っている読書会の日だったので、本を持参しました。通常の読書会が終わったあとでさりげなく本を見せると、皆さんとても喜んでくださいました。

ちなみにこの読書会は、常滑市にある「ケディバシュカン」さんという喫茶店で毎月開催されています。自分の好きな本を持ち寄ったり、課題本についてわいわい話し合ったりなど、とても楽しい場所です。美味しいお弁当とコーヒーもついています。

出版社様からは、発売日は9月26日と伝えられていました。この日、WebサイトTOP画面の上段に、「本が出版されました」という宣伝をでかでかと掲載しました。同時に、facebookにも投稿しました。さらに、可能なかぎり多くの人に本のことを知ってもらおうと思い、これまでやってこなかったTwitterも始めることにしました。

書店に並ぶのはまだまだ先だと思っていたので、自宅でネット書店の動向を探っていました。顧客や知り合いへの事前告知でも、「書店にはあまり置いてないと思うのでネット書店での購入をお勧めします」と伝えてありました。
 amazonに掲載されてから、楽天やTSUTAYAオンラインなど、他のネット書店にも次々と表示されるようになりました。発売日はそれぞれ26日だったり28日だったり10月になっていたりと様々でしたが、26日を過ぎた頃、ネット書店での販売数が動き始めました。そして地道な活動が功を奏したのか、気づけばなんと、amazonの部門別ランキングで1位を獲得していました! どんな本でも発売直後は上位になる、と聞いたことがありましたが、まさか自分の本が1位になるとは予想もしていませんでした。その後、楽天でも部門別2位となっているのを確認しました。(順位は常に変動していきますので、日を追うごとに順位は下がっていきました。)

【↓当時の画面コピー】
amazon1位楽天1位

 


23. 秒読み

2018年02月08日 10時44分46秒 | 出版までの道のり

9月に入り、月末の発売日が少しずつ近づいてきました。校正をした分の最終確認は出版社様でしっかりおこなっていただけるとのことで、あとはほぼ待つばかりとなりました。
 本の中で紹介したお客様には発売予定日をお知らせし、そのほか、ペットシッターの依頼を下さった方にも口頭ですこしずつ伝えていきました。皆さん、「本当ですか?! おめでとうございます!」と喜んでくださり、「発売されたら買います」ともおっしゃってくださいました。

日本ペットシッター協会様からは、特に内容修正などはなく、一緒に喜んで下さいました。そのうえ、会報誌に掲載していただけることになり、急いでその原稿を作って送りました。ところが僕の勇み足でまた大量の文章を送ってしまい、「そんなにたくさんは載せられません」とのお叱りを受け(笑)、書き直しました。

そんな折り、ふと戯れにamazonを覗いてみると、なんと! 既に本のデータが出てくるではありませんか! 書影(表紙画像)はまだですが、タイトルと著者名はしっかり載っています。自分の本がamazonに掲載されているなんて、夢のようです。何度も検索しては読み返しました。紹介文の中で、僕の生年月日が違っているのと店舗表記に抜けがあるのを発見し、それとなく出版社様に伝えたところ、すぐに修正して下さいました。

その後、出版契約書が送られてきました。前にも書いたとおり、契約書を作らないケースもあると聞いていたので、こうして発売前にしっかり契約を交わせることで、とても安心できました。契約書の内容は以前に提示されたものとほぼ同内容で、本のタイトル、発行年月日などが正式なものに変更されていました。捺印、割り印を押し、振込先の銀行口座を記入して、送り返しました。

出版社様からは、15日に見本ができあがる予定だとの連絡がありました。
もうすぐ僕の本が手元に届きます!


22. 使われなかった幻の謝辞

2018年02月04日 22時42分39秒 | 出版までの道のり

以前に書いたとおり、巻末に載せてもらうための謝辞文を出版社様に送ってあったのですが、その後の返信で、すこし長すぎるから割愛したいと伝えられました。確かに、読む人にとって有益な情報でもないですし、独善的な感じになってしまうきらいがあるため、僕も懸念していました。それでもなんとか掲載してほしいという気持ちが捨てきれず、もう一度短くまとめて書き直し、送りました。ただ、これで駄目なようであれば無理にとは申しません、との注釈つきとしました。

ふたたび返事が来ました。修正したものをさらに少し短くして、「おわりに」の後に載せて頂けるとのことでした。僕のわがままを聞いて下さり、本当に感謝しています。

それでは今回、僕が最初に書いたけれど使われなかった幻の謝辞を、公開したいと思います。家族やその他の人々への、いろんな思いが詰まったものです。


◆謝辞

 まずは、この本を世に出してくださったマガジンランドの伊藤英俊会長に、心よりお礼を申し上げます。何の実績もない僕の企画書と原稿をお読み下さり、興味を持って下さいました。出版しましょうというメールを頂いたときの感激は忘れられません。それは、一度はあきらめかけていた夢が叶った瞬間であり、僕にとって人生の大きな扉が開かれた瞬間でもありました。

 僕がこれまで担当させていただいたすべてのお客様とペット達にも、感謝の言葉をお贈りしたいと思います。皆様とのふれあいが僕のキャリアを作り上げ、この本を書く原動力になりました。素晴らしいお客様に恵まれたおかげで、僕は今でもこの幸せな仕事を続けられています。本当にありがとうございます。

 日本ペットシッター協会の皆様には、開業から現在まで、心強いバックアップを頂いています。そして、ペットシッター・ジェントリーで現在働いてくれているスタッフ、それから過去に在籍してくれた全てのスタッフにもお礼を述べたいと思います。岡崎市に本拠地を移して以来、いろんなスタッフが僕を支えてくれました。代表として至らなかった部分もたくさんあったかと思いますが、スタッフの皆さんのおかげで、ペットシッター・ジェントリーを今の規模にまで広げることができました。

 離れて暮らしている僕の両親、義父、二○○九年に亡くなった義母には、不安定な僕の仕事をいつも温かく見守ってくれていることを感謝しています。本書の出版により、すこしでも仕事の幅が広がり、安心してもらえるようになればと思っています。

 二年ほど通っている書評講座では、文章力を随分と鍛えていただきました。雑誌などに掲載される書評(新刊図書の紹介文。ブックレビューとも言います)を書く技術を磨く講座です。毎回、自分が提出した課題について、講師や他の受講生の方から厳しい意見を頂きます。元はまったく個人的な趣味で始めたのですが、今にして思えば、本書の執筆および企画書作成に、おおいに役立つ結果となりました。講師を務める書評家の豊崎由美さん、そして講座受講生の皆様に、お礼を申し上げたいと思います。

 最後に、いつも苦労をかけている妻へ。生きる上で基盤となる我が家は、二人きりですが常に笑顔と希望にあふれています。経済的に安定しない僕の仕事を、いつも支えてくれてありがとう。わがままな僕を受け止めてくれてありがとう。この本が出たら、またいつものようにパーティーをしましょう(ただ飲んで食べるだけですが)。


21. 校正完了、そして表紙ができあがる

2018年02月01日 22時42分08秒 | 出版までの道のり

ゲラはB4版の紙が100枚ほどの束になっており、なかなかボリュームがありました。これと赤ペン、メモ用のノートPCを持参し、毎日近くのスーパーのフードコートで校正作業をおこないました。広いスペースと涼しい環境が必要だったのです。集中して作業したおかげで、3日で校正は完了しました。元の僕の原稿にあったミスが大半で、何度も読み返したのにこれだけ誤字脱字があるのか、と呆れました。

赤ペンを入れたゲラはゆうパックで送り、校正内容をまとめた文書は別途、メールで送りました。ウサギについての追加文章も完成していたので、そちらも添付しました。
 出版社様から追加で、巻末に掲載する著者紹介の文章を書いてほしいという依頼がありましたので、これも2日ほどで書き上げて送りました。

8月25日。
表紙画像のゲラがメールで送られてきました。
素晴らしい!
一見して、思っていた以上にいい表紙に仕上がっていることに驚き、感激しました。

写真は、撮影日に集まって最初に撮ったものが採用されていました。タイトル、タイトル上のキャッチ、写真下のキャッチなど、すべてが望んだ通りのものに仕上がっていました。伊藤会長にはすぐにお礼の返事を送りました。
 その後、著者名の前に肩書きを入れたほうがいいかということになり(氏名だけだと、「誰だコイツ」と思われてしまいそうなので)、「ペットシッター・ジェントリー代表」と付記して頂くこととなりました。


20. タイトルとキャッチの決定

2018年01月29日 07時41分26秒 | 出版までの道のり

校正の合間に、他の作業も平行して進めました。まずはタイトルとキャッチ(サブタイトル)の検討です。

出版社様から提案されたタイトル「ペットシッターの活用法」は、まさに内容を表していると思いました。ただ、たとえばEXCELというソフトが広く認知されている中で「EXCEL活用法」というタイトルは有効ですが、ペットシッターという言葉自体に馴染みがない中での「活用法」という言葉が、思っていたイメージと少し違いました。
 僕としては、ペットシッターの認知度が低い現状を踏まえ、「こういう新しいサービス、こんなに便利なサービスがあるんですよ」「こんな素敵な仕事があるんですよ」という方向でのアピールをしたいと思っていました。そこで、僕なりに下記のような案を出してみました。(最初の二つは書籍企画書に書いたものです。)

 ・ペットシッターという幸せな仕事をしています
 ・ペットシッターを知っていますか
 ・ペットシッター、始めました
 ・詳しく紹介! ペットシッターとは
 ・詳解! ペットシッター
 ・ペットシッター入門
 ・これからはペットシッターです

次にキャッチについて。
出版社様から頂いた案のうち、「旅先からも愛犬・愛猫の様子が分かる!」のほうは、ペット監視カメラを連想することと、ペットホテルでもこのキャッチは通じてしまうきらいがあり、もう一つの「これで旅行も安心!愛犬・愛猫の自宅管理」のほうが僕のイメージに近い感じでした。
 キャッチには、表紙の上につくものと下につくものがあります。これら両方について、重複は承知のうえで下記のようなものを考えました。

 ・『預ける』から『来てもらう』へ ~ ペットに優しい選択をしませんか
 ・こんなに便利なサービス、こんなに素敵な仕事。ペットシッターという選択があるんです
 ・外出時のペットのストレスを解消
 ・ペットはいつもの我が家でお留守番
 ・便利で手間いらず、おまけにリーズナブル
 ・ペット個別にきめ細かい対応が可能

こうしてタイトルとキャッチについて、出版社様に僕の意向を伝えました。
すぐに返信があり、最終的にタイトルは以下の二つに絞られました。

 (1案)『ペットシッター入門』
 (2案)『ペットシッターを知ってますか』

上記のうち、僕としてはやはり最初から企画書に入れていた第2案を選びました。第1案だとやや堅苦しい感じがあり、2案は少し長いのが気がかりなものの、柔らかいイメージが僕の好みでした。その後、「知ってますか」を「知っていますか」に変更していただき、最終的なタイトル『ペットシッターを知っていますか』に決定したのです。

いっぽう、タイトル上部のキャッチについても、以下の2案が最後に残りました。

(1案)”預ける”から”来てもらう”! ペットに優しい留守番サービス
(2案)”預けないで来てもらう”! ペットのお世話代行サービス

僕は第1案を選び、「”来てもらう”」のところを「”来てもらう”へ」にしたほうがしっくり来ることを伝えました。こちらも最終的にこの形で決定となりました。

また、表紙写真の下につけるキャッチのほうは、下記の三つが提案されました。

 ・急な出張・旅行でも、散歩から食事まで管理
 ・動物の知識と経験豊かなスタッフだから安心
 ・ペットの様子をメールや画像でご報告も可能

僕は三つとも良いと思いました。細かいところで、一つ目の「食事まで」は「食事までを」のほうが座りがいい気がすること、三つ目の「ご報告も可能」は「ご報告」と言い切ったほうがすっきりすること、を伝えました。こちらもその通りに最終版が完成しました。


19. タイトルを考える時期に。そして遂にゲラが来た!

2018年01月26日 08時48分22秒 | 出版までの道のり

表紙写真についてはOKが出たのですが、各章の扉ページに使う写真(スタッフ一人ずつの写真)がまだ足りませんでした。撮影会の時に撮った僕の写真が使えず、撮影会に来られなかったスタッフの分も補う必要があります。ペットと一緒に写った写真が必要だったので、僕のほうはすこし前に訪れた、動物と触れあえる施設で撮影した写真を送り、スタッフのほうはWebサイトで使用しているものを送りました。

その後、「ペットと仲良くなるために」の項目にウサギについての文章を追加することとなりました。ウサギと仲良くなる、というのは犬や猫よりも難しいのですが、これまでの経験を元に、調べた資料で補いながら書き始めました。

お盆の繁忙期が終わる頃には、タイトルの検討が始まりました。出版社からは、
 タイトル:「ペットシッターの活用法」
 サブタイトル:「旅先からも愛犬・愛猫の様子が分かる!」
という案が出されました。サブタイトルには他にも、「これで旅行も安心!愛犬・愛猫の自宅管理」という案も提案されました。本のタイトルは、いわば本の顔です。僕としては、今までの思いもあり、慎重に考えたいと思いました。

8月18日には、出版社から再び連絡がありました。ゲラが仕上がったので送ります、とのお知らせでした。いよいよ作業が大詰めを迎えてきました。
 翌日の夜には原稿が届きました。タイトルやサブタイトルなどはまだ仮称のままで、追加する文章も未掲載ですが、それ以外はできあがっています。ここに、これから修正を施していくのです。著者校正は一回だけのようなので、真剣に取り組む必要があります。赤ペンを手に作業を始めます。書く苦労に比べれば、校正はさほどでもありません。真剣に作業をしつつ、その瞬間を心から楽しんでもいました。9月末の発売は、もうすぐそこに迫っています。


18. 撮影当日

2018年01月24日 09時49分23秒 | 出版までの道のり

8月11日。

前日までは大丈夫だった天気が、撮影当日にまた怪しくなってきました。お盆の繁忙期はスタッフ全員が忙しくなるため、この日を逃すと日程が大きくずれ込んでしまいます。
 なんとかもってくれ天気よ! それにしてもなんで撮影の日に限って崩れるんだ! と心の中でののしりながら、午前中の仕事をこなしました。

午後になり、天気はなんとか持ちこたえてくれました。きれいな晴天ではありませんが、ほどよい日光の量なので、かえって都合がいいくらいです。ただ、スタッフのうち一人に急きょ予定が入り、来られなくなってしまいました。本人と話し合ったすえ、残りのスタッフで撮影を決行することになりました。

自前のデジタル一眼レフを持参し、現地に向かいます。集まってみると、スタッフの飼っている犬と猫も含め、なかなかの大所帯になりました。下見で確認したとおり、駐車場からすぐの場所にある草地で何枚かを撮り、そこから少し歩いた林の中でも撮影しました。立ったり座ったり、ペットの位置を微妙に変えてみたりなど、いろんなポーズを試しました。全員の集合写真の他、一人ずつでの写真も何枚か撮りました。
 曇ってはいますが、さすがに真夏の真っ昼間ですので、暑さとの闘いとなりました。また、林の中には蚊もたくさんいて、かゆみとの闘いともなりました。それでもスタッフ全員、辛抱強くつきあってくれました。「笑顔でね~」と何度も声をかけながら頑張りました。

僕の予定が1時間ほどしか取れなかったため、慌ただしく過ぎていきましたが、なんとか撮影は終了しました。連続シャッターを使い、かなりの枚数を撮ったので、どれかは使えるものがあるだろうという実感がありました。

帰宅してさっそく画像を確認してみます。思ったとおり、それぞれのポーズで数枚ずつ、使えそうなものが撮れていました。これでなんとかなりそうだと胸をなで下ろしました。スタッフとそのご家族にも手間をかけてもらったので、これで駄目だったらどうしようという不安があったのです。
 130枚ほど撮影した中から、厳選した25枚を出版社に送りました。すぐに返事があり、この写真でいけそうだとのお言葉を頂きました。

こうして、事前準備のうち一番大きな作業が無事に完了したのです。


17. 写真撮影に向けて

2018年01月21日 22時48分34秒 | 出版までの道のり

表紙写真については、スタッフそれぞれの予定を確認し、撮影日を8月7日としました。夏のいちばん暑い盛りですが、全員が揃う日程でなるべく早い日、という条件で決めました。
 場所は、岡崎近辺にある緑が多いところを探しました。スタッフにペットを連れてきてもらうため、広い駐車場があり、しかも駐車場の近くに撮影場所のあるところが条件となります。結果、岡崎南公園に決めました。

写真のイメージをいろいろと考えていると、全員そろいのユニフォームがあったほうがいいと思い立ち、急きょエプロンを作ることにしました。ただ、持ち込み画像をプリントしたものを作るとなると、かなりの金額になってしまいます。撮影は一度きりで、そのあと使うかどうかわからないものにそれほどの出費はかけられません。このため、そろいの無地エプロンを注文し、それにパソコンで作ったロゴシールを貼ることにしました。撮影の日が迫っていたので、ネット注文でもっとも早く届くものを手配しました。シールは紙製なのですぐはがれてしまいますが、一日の撮影ならなんとかなるだろうと割り切りました。

こうして迎えた撮影当日。ところが、一週間以上ずっといい天気だったのが、この日に限って崩れました。屋外なので、雨だと撮影はできません。前日からやきもきしたすえ、当日の朝10時に泣く泣く中止を決めました。そこでもう一度全員のスケジュールを調整し、8月11日の午後1時に設定しました。カメラマンは僕の妻に頼んでいましたが、11日は都合が合わず、別のスタッフのご家族にお願いすることにしました。

撮影延期ですこし時間があいたので、別の作業を進めました。マガジンランドの伊藤会長には写真撮影の日程と、その他の進捗状況をメールで報告しました。本文内の「心に残るお世話の数々」と「お客様からの声」については、それぞれのペットの写真も掲載してはどうかと思い、添付で送りました。
 すぐに伊藤会長から返事があり、表紙写真撮影の際、各スタッフ一人ずつの写真もほしいと依頼されました。また、今後の日程についての説明があり、8月中に二度の校正を終えれば、9月25日頃には発売が可能だとのことでした。

ついに具体的な日程が出てきました。
もうすこしで、本当に本が発売になる!
期待がどんどん大きくなっていきました。


16. 帰宅後の作業

2018年01月11日 14時32分51秒 | 出版までの道のり

東京から帰ったあと、僕は僕で、自分でできる作業を粛々と進めていきました。掲載するための料金表が必要だったため、見やすいようにあらためて作り直したものを、帰宅の翌日に送りました。本文のWORD原稿も必要だということで、すぐに送りました。

表紙をどうするか、というのが一つ、大きな問題としてありました。僕は、スタッフ全員でペットと一緒に写っている写真をイメージしていて、伊藤会長との打合せの際にもそのことをお伝えしました。うまくいくかどうかわからないがとりあえず写真を撮ってみて、使えれば使いましょう、ということになりました。
 スタッフにはまだ本のことを何も知らせていなかったので、本が出ることと、表紙写真の撮影をおこなう必要があることを伝えました。スタッフへの連絡は通常、メールを使うのですが、あまりに嬉しい出来事なので、それぞれに電話をかけてしまいました。

それから、本で紹介しているペットとの体験談について、飼い主さん一人一人に確認の連絡をとりました。掲載する文章と写真を送り、ほぼ全員の方がこころよく許可してくださいました。名古屋で営業していた頃のお客様とは久し振りの連絡となりましたが、皆様よく覚えて下さっていて、僕も当時のことを懐かしく思い出しました。既に亡くなっているペットもいて、胸が痛くなると共に、月日の流れを感じたりもしました。
 ペットを亡くされた飼い主さんが一人、まだ思い出すと辛いからということでご辞退されました。お気持ちはよくわかりますので、こちらこそすみませんでした、とお伝えしました。
 その後、報告書の実例を掲載することとなり、新たにお二人ほどの飼い主さんに確認をとりましたが、同様に快く許可してくださいました。もちろん、細かい文言の修正はいくつかありました。皆さん、「本が出たら買うので、教えてくださいね」とおっしゃってくださいました。

日本ペットシッター協会事務局様には、本文すべてをお送りし、ご確認いただきました。全会員のうちで本を出すのは僕が初めてでしたので、とても喜んでくださいました。

本文の内容についても見直していたのですが、巻末に当方の連絡先、日本ペットシッター協会の連絡先を載せてほしいと思い、追加事項として出版社に連絡をしました。(「ペットシッターを頼みたい、ペットシッターになってみたい、と思ったら」の項目です。)また、前に伝えてあった謝辞についても、いろいろと悩んだ末に書き終えたので、そちらもメールで送りました。