大きな地響きを伴い崩れだすグローバス神殿。
グローバスの消滅と共にその役目を果たしたかの如く、溶岩の中へ没した。
勇者達は全てを見届けた後、王国への帰途につくのだった。
スレイ「お前達の願い…この俺がやり遂げたぞ…
だから友よ、安らかに眠ってくれ…」
-王国ゴート 謁見の間-
ゴート8世「よくやってくれた勇者達よ!
これで世界は平和になるじゃろう!」何もしてくれませんでしたね王。
スレイ「いえ、これからです…
本当に平和なゴートを作っていくのはこれからなんです」
スレイに駆け寄る騎士団の騎士達。
ゴート騎士「団長!騎士団の皆が待ってます!」
連れられて玉座を後にするスレイ。
もう過去を引きずっていた昔の彼とは違う。
ゴート騎士団を再建し、民を守る事。今の彼は自信に満ち溢れていた。
-魔導の少女-
ソフィアはゴート王に、
魔導の力の大元である水晶に触れ、目覚めつつある魔導の力について訊ねた。
ゴート8世「我々人間にはあまりに大きすぎる力。
ゆえに使い方を誤れば、グローバスと同じ道を歩む事になるじゃろう…」
ノイマン「王様よっ!
グローバス復活を阻止したのは正しかったのか?」偉そうだな僧侶。
ゴート8世「与えられた物より、自分達で見出した物にこそ本当の価値がある…
だから、これでよかったんじゃよ。きっと…」偉そうだな王様。偉いのか。
ゴート8世「これからはお前達の手でこの国を作りあげていくんじゃよ
皆、その自信はあるかな?」
アルバートは勇者として、大切な物を守っていこうと心に誓った。
ソフィアは、自分の中に眠る強大な力と向き合っていこうと思った。
ノイマンは…とりあえず教会を追い出した神父様を一発殴ってやろうと決めた。
大丈夫か…?
-終わりなき魔導の血-
一通り報告を終えたアルバートは、一度チベリスへ戻ると言った。
16歳の誕生日に家を出たきり一度も帰っていない、母親も心配しているだろう。
もちろんノイマンも同行する。久しぶりに帰郷に腕が鳴るそうだ。
玉座を後にするアルバートとノイマン。
ソフィア「………」
王様はソフィアにアルバートと同行する命令を。さすが王様、気が利くぅ。
ソフィア「アルバート!」
アルバートに抱きつくソフィア。
ああノイマン、まさに泣いてなんかないやい状態。
心は雨のノイマン、お先に城門の外へ。
………
と、ノイマンの体が宙に舞う。
アルバート「え………?」
アルバートが急いで城門の外へ出ると…そこには無数の…グローバスが…
…ノイマンはソフィアの手の中で息絶えた。
ソフィアの中に耐え切れない…悲しい感覚が襲ってくる。
これは、昔に一度だけ感じた………
その瞬間、まばゆい閃光が世界を包んだ…
………
……
…
光が収まり、アルバートは目を開いた。
地面を埋め尽くす勢いだったグローバスの軍勢はそこには無かった。
アルバート「! …ソフィア!!」
城下に戻ると、魔導の少女は眠りについていた…。
アルバート「ソフィア、目を覚ましてくれよ。ソフィア!」
ソフィア「………」
アルバート「オレ達の手でこの国を作り上げて行くって約束したじゃないか!」
ソフィア「………」
アルバート「どうして…こんな事に…」
アルバートという青年の叙情詩は、ひとまず、ここで終わることとする…。
-AlbertOdyssey End-
グローバスの消滅と共にその役目を果たしたかの如く、溶岩の中へ没した。
勇者達は全てを見届けた後、王国への帰途につくのだった。
スレイ「お前達の願い…この俺がやり遂げたぞ…
だから友よ、安らかに眠ってくれ…」
-王国ゴート 謁見の間-
ゴート8世「よくやってくれた勇者達よ!
これで世界は平和になるじゃろう!」何もしてくれませんでしたね王。
スレイ「いえ、これからです…
本当に平和なゴートを作っていくのはこれからなんです」
スレイに駆け寄る騎士団の騎士達。
ゴート騎士「団長!騎士団の皆が待ってます!」
連れられて玉座を後にするスレイ。
もう過去を引きずっていた昔の彼とは違う。
ゴート騎士団を再建し、民を守る事。今の彼は自信に満ち溢れていた。
-魔導の少女-
ソフィアはゴート王に、
魔導の力の大元である水晶に触れ、目覚めつつある魔導の力について訊ねた。
ゴート8世「我々人間にはあまりに大きすぎる力。
ゆえに使い方を誤れば、グローバスと同じ道を歩む事になるじゃろう…」
ノイマン「王様よっ!
グローバス復活を阻止したのは正しかったのか?」偉そうだな僧侶。
ゴート8世「与えられた物より、自分達で見出した物にこそ本当の価値がある…
だから、これでよかったんじゃよ。きっと…」偉そうだな王様。偉いのか。
ゴート8世「これからはお前達の手でこの国を作りあげていくんじゃよ
皆、その自信はあるかな?」
アルバートは勇者として、大切な物を守っていこうと心に誓った。
ソフィアは、自分の中に眠る強大な力と向き合っていこうと思った。
ノイマンは…とりあえず教会を追い出した神父様を一発殴ってやろうと決めた。
大丈夫か…?
-終わりなき魔導の血-
一通り報告を終えたアルバートは、一度チベリスへ戻ると言った。
16歳の誕生日に家を出たきり一度も帰っていない、母親も心配しているだろう。
もちろんノイマンも同行する。久しぶりに帰郷に腕が鳴るそうだ。
玉座を後にするアルバートとノイマン。
ソフィア「………」
王様はソフィアにアルバートと同行する命令を。さすが王様、気が利くぅ。
ソフィア「アルバート!」
アルバートに抱きつくソフィア。
ああノイマン、まさに泣いてなんかないやい状態。
心は雨のノイマン、お先に城門の外へ。
………
と、ノイマンの体が宙に舞う。
アルバート「え………?」
アルバートが急いで城門の外へ出ると…そこには無数の…グローバスが…
…ノイマンはソフィアの手の中で息絶えた。
ソフィアの中に耐え切れない…悲しい感覚が襲ってくる。
これは、昔に一度だけ感じた………
その瞬間、まばゆい閃光が世界を包んだ…
………
……
…
光が収まり、アルバートは目を開いた。
地面を埋め尽くす勢いだったグローバスの軍勢はそこには無かった。
アルバート「! …ソフィア!!」
城下に戻ると、魔導の少女は眠りについていた…。
アルバート「ソフィア、目を覚ましてくれよ。ソフィア!」
ソフィア「………」
アルバート「オレ達の手でこの国を作り上げて行くって約束したじゃないか!」
ソフィア「………」
アルバート「どうして…こんな事に…」
アルバートという青年の叙情詩は、ひとまず、ここで終わることとする…。
-AlbertOdyssey End-