平成19年7月31日(火)
峨眉山は、中国の4大名山の一つに数えられる仏教の聖地。昨夜観光した楽山の大仏とともに1996年世界遺産に登録されている。成都から西南約170キロのところにある。
山頂まで政府、軍、共産党の幹部以外は、すべて観光バスや自家用車など中華門の前でストップさせられる。

観光は金になる。ここで先ず第一の関門。一人ひとり入山料を取られる。山に入るだけで一人都合2千4,5百円はかかっただろうか。中国では大きな金といっていいだろう。
次にマイクロバスに乗り換える。バス代を払う。
約2時間。雪洞坪というところで、マイクロバスを降りる。海抜2430メートルそうだ。霧や小雨が降ることもあるせいなのか、コートのレンタルがある。ここから徒歩。
国内外の観光客が年間100万人以上ここを訪れる。そのうち30万人が外国人らしい。日本語の立看板、注意書きなどがあるのは嬉しい。ただ誤字や意味の判読に苦労することもある。
エンエンと続く列について歩いていく。
土産物屋が並ぶ。
漢方となる茸やお茶がここの特産らしい。
おおよそ三十分歩くとロープウエイの下駅。
広い車内だ。日本製ではない。デンマーク製ではなかったかと思う。

下から雲が湧き上がってくる。絶景だ。
約3分で華蔵寺のある金頂に着く。海抜3077メートル。一気に上るので高度に弱い人は、苦しいだろう。時代を経た建物がないので、日本のお寺に比べるとありがたみが薄い。この頂上広場にはここ数年内に建立された高さ48メートル、金ぴかの仏塔がある。象がこの寺の象徴のように沢山使われている。何故なのか。昔のものを再現したものか。調べる気にもならない。
しかし、何処にも敬虔な信者はいるものだ。左遶して念仏を唱える善男善女。列の後ろについて一回りしてみたら何となく敬虔な気持ちが湧いてきた。
値段の高い珍しいお茶を飲んで一服したあと同じ道を引返す。

低地に降りると、確かにお茶畑が山の頂上まで駆け上がっている景色も見られた。
峨眉山市から西に瀘定に向かう。ここまでは団体ツアーにも人気のある観光地だったが、これから先は外人観光客は少ないだろう。日が暮れて何処まで走っても普通に食べられそうなレストランがない。
鰱魚という看板が目立つ。鰱魚とはどういう魚なのか。この辺りの特産らしく、走路脇にちょっと明るい光が見えると鰱魚とある。
いろいろな説があって定めにくい。台湾ではレーヒと呼び、戦前の高雄では養殖されていた。塩漬けのレーヒは戦中の台湾では重宝されていた。内地人はこれを塩焼きにして塩鮭のように食べた。
面白いことに、利根川筋では、鰱魚は鮭だと江戸時代に言われていたらしい。http://www.city.toride.ed.jp/index.cfm/12,4653,34,45,html
鰱魚は、鯉科の淡水魚というのが一般的な考え方で、一緒に歩いた仲間と鯉のような川魚でも食わせるのだろうと期待して一軒の食堂に入ったところ、分かったことは、この辺りでは、なんと鰱魚とはナマズのことだったのだ。

これにはがっかりした。
料理人は、魚体が大きいので2種類の料理を作るという。
どちらの料理も油で炒めて似たような味。

どちらも辛く、朱色が濃いのと褐色のもの、豆腐を入れうか入れないかの差があるくらいでどちらもどうということはない。ちょっと気味が悪いくらいの感触があるくらいだ。
野菜スープ。
炒飯の2品が美味かったというのだからおおよそのことが分かるだろう。
堪らず、焼酎のように強い白乾酒をとって飲んだところ一人4千円近くとられたのには驚いた。
店の外では、近くの人たちが食事を取っている。
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