モペッドライフ

神奈川県の小さなバイク屋によるトモスやチャオなどのモペッド(自転車バイク)などの話とか。

ようやく片付いたこと

2010-02-08 15:04:18 | Weblog
うちの店の近所にはスーツ屋さんが2件あります。
昨日、前を通ったら「礼服」とか「リクルートスーツ」などの商品コーナーが出来ているみたいでした。
もうそういう時期なんですねえ。(^^)

以前に海外からの輸入でトラブルがあった話を書いたことがあります。
日本国内でも「通販などでトラブルになった」という話を聞きますから、そうなるリスクは高いと言えるかもしれません。
ですから、「信用性の高い相手を探す必要」というものは重要なことです。
一見、「見やすくて、思わず商品が欲しくなるようなサイト」を運営していても、相手の人間性とか信頼性は取引するまでは分りません。
そういうわけで、大きな金額を使うのであれば「下調べは極めて重要」と言えるのです。

私は海外メーカーの輸入代行もしています。
まあ、出来る物と出来ない物もありますが、依頼されればそれを行います。
よくお客さんから聞く話が「日本の代理店価格と海外では同じ物が倍ぐらい違う」ということです。
単純に金額だけ見ればだいたいその通りです。

しかし、そこには根本的に抜けている点が有ります。
それは
1、商品がきちんと到着するのか?
2、支払うのは表示されている金額だけなのか?
3、商品が壊れている場合、「相手先にクレームなり交渉なりするのは自分」
ということです。

まず、1の問題です。
購入先がよほどしっかりした企業でない限りは、追跡番号も発行されませんし、使用する輸送業者も一つでは有りません。
私がこれまでに経験した最も多い場合は、ドイツから日本まで6社が咬んでいました。
そのサイトにはDHLを使用すると謳っていました。
確かに使用されていました。「その企業から次の企業へ送られるまではDHL」でしたから。
その時は無事に到着しましたが、時間は非常に掛かり、梱包されていた箱もボロボロでした。
酷い場合は送料も航空便並みに高いのに、半年掛かったという事もあるようです。

次に2の問題です。
支払いの際に表示される金額は
1、商品の本体価格
2、送料
3、現地での税金
です。
海外に限らず、日本でも「契約書が何においても最優先事項」ですから、他に金額が掛かる場合は支払い前に連絡があるか、
注意書きが有りますので読めば分ります。
それで、表示されていない金額というのが「関税」です。これは基準があいまいで、掛かったり掛からなかったりします。
購入先や輸送業者の輸出時の申告の仕方で有ったり無かったりします。

ところで、これら以外に請求が来る場合があります。私も以前体験したことがあります。
それは「不法請求」です。
「関税」というのはれっきとした税金で、その際に「通関手数料と消費税」も掛かります。
これらは「紛れも無く税金」であることは確かです。
では、「何が不法?」といいますと
「税金分を立て替えたから払ってくれ」というケースです。
どの商売でも「見積」というもがありまして、例えば私がお客さんにバイクの修理工賃を3千円請求したとします。
それで、見積もりの段階で(契約前)「3千円」とした場合、お客さんは「総額3千円」という解釈になります。
もし、「大体3千円位」と言った場合は「不確定」ですから「上がる場合もあるし、下がる場合もある」となります。

さて、「3千円」とした場合の要点は「全ての経費コミ」ということです。「税金も経費」ですからその中に含まれるのです。
これは以前、弁護士と経済産業省から「同じ回答」を貰いましたので、法改正でもされない限りは確定事項です。
それでも、「契約書に別途徴収する」という記載事項があれば請求されても不法ではありません。

では「不法というのはどういった場合?」といいますと
1、契約書に一切記載されていない(これだけで確定事項)
2、相手先に問い合わせたが相手先も「知らない、もしくは払う必要はない」と言った
3、財務省や国税局といった国の機関からの請求ではない(国からの物であっても請求書には「異議申し立てする場合」の問い合わせ先が書かれている)
*3は「契約書に記載されていない」という場合のみで大体が「税金立替分」という名目であって「国に対する税金の支払いとはなんら関係ない」
というときです。
ようは、二重取りする為に「税金」と言ってしまえば「払わないといけないもの」と錯覚する霊感商法みたいなものです。
一度払ってしまえば、「返却は非常に困難」なようです。法律は自分で分らなければ専門家や公的機関に確認しないと酷い目にも遭います。
自分の思っている解釈が正しいとは限らないのです。

最後に3の場合です。
どの時点で壊れたのかは分りませんし、酷い場合は壊れた物を平気で送って来たりします。
酷い場合は「商品送らずに、料金だけ騙し取る」ケースも有ります。
日本でも「あからさまにエンジンの壊れているバイク」を、その記載や説明も無く「壊れていません、良好品です」といって販売するバイク屋がいます。

代理店の価格が「現地の倍以上」というのは、高い送料に加えて「それらのリスク」も請け負っているからです。
「タダ同然の物を極めて高額で販売している」といのであれば文句が出るかもしれませんが、実際のところは『欧州部品』は「それほどでもない」というトコロです。
ですから、代理店によっては航空便を船便にしたりして何とか利益が出るようにしているというのが現実です。

それでも、安くしたい場合は「自分で探して、自分で購入して、自分でリスクを負う」という完全自己責任しかないでしょう。
あるいは、「凄い人脈を作ってそれを利用する」とかですね。

本日ようやく私の手を離れたのですが(8割がた)、海外の相手と揉めていました。それも、約半年の間。
相手とは何回か取引したのですが、今回3の対応をされたので揉めました。
契約やその後の約束(書面での)は破る、証拠を上げても返金は応じないはと非常にややこしい相手でした。
「相手は販売だけ」のようなので、念のために部品の製造メーカーにも確認の問い合わせまでしました。

一応私は「保険」ということで、トラブルになった場合に備えて「そういった会社」と契約していますので最終的にはそちらに依頼しました。
その企業は日本人なら誰でも知っている一部上場企業ですから、私と相手のやり取りで「私に落ち度が有れば」はっきりと「ダメです」と言われます。
で、「私と相手のやり取りの内容」をその会社に送りまして、その後担当者の方と話をしていても「相手が悪い」という事でした。

今回、「この企業の名前が出たとたんに」返金が行われましたが、「返品分の送料などで支払うと約束したのにもかかわらず」まだごねています。
いやはや、日本だけでなく世界中に「この手の小ざかしい人間」は存在しているのです・・・。
「相手は海外の会社」ですが(グーグルでSCOOT PARTSと入力すると一番上に出てくる「オランダの会社」です)、その行為が自分の国の評価も下げるとは思わないのでしょうか?
まあ、他のその国の企業はそれほどでもないので「この個人と会社」にのみ、腹立たしいというか不快感があるだけです。

非常につまらない話でした。

画像は相手先に送り返した際に掛かった返品費用です。
商品の「一部返品」と仕事とはいえ無駄な経費です。
ちなみに、最近こういった不快感を緩和する為にニコニコ動画で「冒険野郎マクガイバー」を連続鑑賞していました...。