心配するな!なんとかなる。

今起きていること、ちょっと立ち止まって考えてみよう。

及び腰人権派大統領 安倍首相とは距離を置き 韓国で慰安婦問題には乗る

2014-04-29 17:45:11 | 日記
2014/4/29

オバマ大統領アジア歴訪が終わった。

日本、韓国、フィリッピン各国で夫々都合の良い発言に終始しているかに見える。

中共に詰め寄られどう対応するつもりか。

中共も米国には野暮は言うまい。

両者で仮初の緊張を作り出しているようだ。

自分は自分で守る。

3国に共通する課題である。

人権派弁護士上がりのオバマ大統領、歴史的な背景や事実無視の無責任発言があったよう

だ。

欧米諸国に対する中韓の働きかけが事実無根であることを説得するには、今後永い時間と

根気の要る労力が必要となった。

                  ☆

オバマ大統領、あきれた慰安婦発言 テキサス親父「勉強不足だ」
2014.04.26 夕刊フジ

 オバマ米大統領があきれた妄言を炸裂させた。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領との共同記者会見で、慰安婦問題について「甚だしい人権侵害だ。衝撃を受けた」と語ったのだ。韓国・珍島(チンド)沖の旅客船「セウォル号」沈没事故を受け、支持率が急落している朴氏が起死回生を狙って訴えた「慰安婦=性奴隷」「強制連行」というウソにだまされたのか。 「北朝鮮が核実験で挑発し、中国が軍備増強を進めているときに、米韓の大統領が語る話題とは思えない。オバマ氏は勉強不足。自国の公文書に『慰安婦は強制されていない』『戦時高級売春婦だった』とあるのを知らないのか」 こう語るのは、夕刊フジ主催の講演会などのために緊急来日している「テキサス親父」こと、米評論家のトニー・マラーノ氏だ。 確かに、オバマ氏の発言は突出していた。 25日の米韓首脳会談後、オバマ氏は朴氏と臨んだ共同記者会見で、元慰安婦らが日本政府による法的責任の認定や賠償を求めていることについて「(女性らの)主張は聞くに値し、尊重されるべきだ」と発言。さらに、日本に対して「過去を正直かつ公正に認識しなければならない」と強調し、日韓双方に「未来を見ることが日本と韓国の人々の利益だ」と前向きな対応を促した。 米大統領が公式の場で 同席した朴氏は、元慰安婦らが高齢となっていることなどを指摘。日本に対して「誠意のある実践が必要だ」と述べ、早急な対応を促した。 セウォル号沈没事故で、救助や捜索活動のもたつきや、政府高官の不祥事が続出して朴政権への失望が拡大するなか、朴氏にとっては想定外の「成果」となった。 これに対し、日本政府高官は25日夜、オバマ氏の発言について「韓国側に言わされているのではないか」と述べた。 加藤勝信官房副長官も同日夜、BSフジの番組で、政治問題化を避けるべきだとする認識を示した。 訪日時、米大統領として「沖縄県・尖閣諸島は日米安全保障条約が適用される」と初めて公言し、安倍晋三首相ら日本側を喜ばせたオバマ氏だが、慰安婦問題では日本の“譲歩”を求めた形となった。 だが、これはおかしい。 マラーノ氏が指摘した米公文書とは、太平洋戦争中の1944年、米軍が慰安婦から聞き取り調査した報告書で、ワシントンの国立公文書館にきちんと保管されている。 ここには、《慰安婦は強制されたものではなく雇用されていた》《接客を断る権利を認められていた》《女性たちは大金を持って楽しんでいた》《洋服や化粧品など好きな物を買うことができた》《日本兵とスポーツやピクニック、宴会などをしていた》などと記されており、韓国が世界中で吹聴している「慰安婦=性奴隷」「強制連行された」といった主張がウソだと分かるのだ。
慰安婦問題に触れ、人権問題だと非難したのは初めてとみられる。
そもそも、日本と日本人を貶めている慰安婦問題は、元軍人の吉田清治氏が1983年に出版したフィクション本「私の戦争犯罪」と、朝日新聞が91年8月に掲載した「元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く」という事実誤認の記事で広まり、調査のずさんさが指摘されている93年の「河野洋平官房長官談話」で定着した。 拓殖大学の藤岡信勝客員教授は「オバマ氏は無知だ。きっと、慰安婦についてまともに調べたことがないのだろう」といい、こう続けた。 「この背景には、米国が第二次世界大戦を『ファシズムvs反ファシズムの戦い』と位置付け、当時の日本をファシズム国家として、自国を正当化させていることがある。日本国内にも『慰安婦問題はおかしい』『河野談話はおかしい』という意識が浸透してきたが、米国は東京裁判史観=日本悪玉論の変更を許さないという意識があるのではないか。日本としては米公文書などを示して、歴史的事実を証明していくしかない」 前出のマラーノ氏は「目の前に危機が迫っているのに、70年も前のことに執着するのは異常だ。ただ、2国の良識的リーダー(オバマ氏と安倍首相)が、1国の非常識なリーダー(朴氏)と対峙しなければならない構図も考えるべき。オバマ氏は、朴氏が言ってほしいことを言ったが、『過去は過去にしまって、前に進め』と、日米韓の関係を壊さないように促している。実は、考え抜いた外交なのかもしれない」と語っている。

                  ☆

また、オバマ大統領は靖国ならぬ明治神宮への安倍首相同行を断っている。

流鏑馬見学は希望したものの安倍ホストを断るとは何たるチキンシンク。

韓国内の戦前の韓国併合時の日本神道へのアレルギーを敏感に感じ取ったか。

それでは、「過去を過去として未来を向こう」等とは軽々しく言わんどいて!

失礼な人!!

                  ☆

<オバマ米大統領>明治神宮訪問、米側が安倍首相の同行断る

毎日新聞 4月29日(火)15時17分配信

明治神宮を参拝し、やぶさめを見るオバマ米大統領=東京都渋谷区で2014年4月24日午後4時51分(代表撮影)
 オバマ米大統領が24日に明治神宮を訪問した際、日本側が安倍晋三首相の同行を打診したところ、米側が日程上の都合などを理由に難色を示していたことが分かった。翌日からのオバマ氏の訪韓を前に、歴史認識問題に敏感な韓国を刺激しないよう配慮したとみられる。日米外交筋が28日、明らかにした。

 明治神宮訪問は米側の希望で実現し、オバマ氏は当日、境内で流鏑馬(やぶさめ)も鑑賞した。2002年に来日したブッシュ大統領(当時)も流鏑馬を鑑賞したが、このときは小泉純一郎首相(同)が一緒だった。





ローマ法王「韓国民、倫理的に生まれ変わることを望む」

2014-04-26 22:25:50 | 日記
2014/4/26

ローマ法王「韓国民、倫理的に生まれ変わることを望む」

中央日報日本語版 4月26日(土)12時28分配信

フランシスコ法王(右)とユ・フンシク主教(写真=天主教大田教区)
24日(現地時間)、ローマ法王庁で天主教大田教区長のユ・フンシク主教がフランシスコ法王に会った。ユ主教は、旅客船「セウォル号」の犠牲者を哀悼した法王の祈祷に感謝の意を伝えた。

法王は「韓国民すべてに深い哀悼を表す。若者に会いに行く訪韓を控え、多くの若い生命の犠牲を非常に残念に思う」と述べた。また「韓国民がこの事件をきっかけに倫理的・霊的に生まれ変わることを望む」と強調した。
.
意味深な法王の言葉を聴くに付け、凡人たる私はつい、この度の事故に纏わる韓国人の政

府に対する反応やの政治家達の発言に気がいってしまう。

自己に被さる災禍を徒に他人の所為にする思考回路は止めにして欲しい。

                ☆

韓国議員ら、日本を痛烈批判=沈没船への関心は偽り、「最低限の礼儀もない無恥の極み」―韓国メディア
Record China 4月23日(水)11時13分配信

23日、環球時報(電子版)は韓国メディアの報道を引用し、韓国の与党議員と野党議員らが韓国船沈没と靖国参拝に関連して日本を批判したと伝えた。写真は韓国船沈没事故に関する中国の報道。
2014年4月23日、環球時報(電子版)は韓国メディアの報道を引用し、韓国の与党議員と野党議員らが韓国船沈没と靖国参拝に関連して日本を批判したと伝えた。

韓国の議員100人余りは22日、「安倍氏は『セウォル号』の捜索に全面的に協力するとの姿勢を見せるも、靖国神社に供え物の真榊(まさかき)を奉納。さらに、22日には日本の国会議員146人が靖国を参拝。これは、日本の首脳陣が『セウォル号』に関心や哀悼の意などなかったことを示している。隣国に対し最低限の礼儀もない国など無恥の極みだ」とする声明を発表し、安倍首相に謝罪を求めた。

報道によると、靖国参拝に関しては国内でも批判や懸念の声が聞かれている。自民党の伊達忠一参院国対委員長は、「強いて神経を逆なでするようなことは避けた方がいい」と発言し、日本共産党機関紙は、「米国からも失望の声が伝わってきている。国際的批判に反省はないのか」と批判した。(翻訳・編集/内山)
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                ☆

韓国旅客船沈没 遺族と生存者家族が病院で衝突…
聯合ニュース 4月21日(月)15時6分配信

韓国南西部、珍島(チンド)沖で発生した旅客船セウォル号沈没事故で死亡した檀園高校の学生の遺族らと、奇跡的に生還し入院治療中の学生の家族らが衝突を起こし、周囲をがっかりさせた。

 病院関係者は「病院内に葬儀場と病室が存在するため、そのような争いが広がったようだ」と心配した。

 去る20日午前、京畿道(キョンギド)・安山市(アンサンシ)・檀園区(ダンウォンク)コジャン1洞コリョ大学校安山病院本館1階のロビーでは、病院内の葬儀場に遺体が安置されたある遺族と、生存学生の家族間で、衝突が起こった。

 遺族Aさんは、患者衣姿で腕に点滴をした学生が保護者と共に横を通ると、「うちの子はいったいどこへ行ったんだ…」と言い放った。予想外の攻撃を受けた学生の保護者Bさんも激憤し、「うちの子は罪人なのか。なぜうちの子に文句を言うのか」と対立した。2人は病院の保安担当職員に制止され、おおごとにはならずに済んだ。

 19日午後にも、ある行方不明者の家族が同病院に入院中の教諭Cさんのもとを訪れ、「子どもたちのことは放っておいて、ひとり入院しているのか。わたしたちに謝罪でもすべきではないか」と抗議する場面があった。結局、Cさんは別の病院に移り入院したが、深刻な不安感を訴えているという。

 病院側はこのような衝突に関して、遺族と生存者家族が同じ場所で顔を合わせることのないように配慮を行う方案を検討している。

 安山病院の関係者は「檀園高校がまもなく通常授業を再開すると明らかにしたため、入院中の学生たちも退院手続きをしていくことになる」とし、「遺族たちの心境が心配だが、つらくても考え直し、さらなる傷を増やさないでほしい」と話した。
 4月21日14時現在、同病院には5~12階の病棟に生存者(学生)73名と行方不明者の母親1名が入院しており、すぐ横の葬儀場には学生6名の遺体が安置されている。

                 ☆

事故後、日本のラジオなど聴いていると、韓国人の政府に対する感情的な行動を褒め上

げ、対して東日本大地震時の日本人の耐え忍ぶだけの姿を批判する論調もあった。
(TBSラジオ 荒川強啓 デイキャッチ)

私など、震災当時、日本人の民度の高さに感激したものだったが…。

                 ☆

ローマ法王は既に今年1月の時点で韓国訪問の必要性を強く感じていたらしい。

迷った挙句、日本・中共への訪問は止めたらしいが、その理由は不明。

仏教を排除していた儒教社会 韓国。近代にはキリスト教と反日活動は一体化している。

韓国併合時の神道教育に対する彼我の考え方の相違が、靖国参拝への過剰な反応の底流に

ある。

韓国における今度の災禍、日本については3.11の災禍、それぞれが自分を見直す機会

となるかどうか。

ローマ法王は何を考える。
                 ☆


.ローマ法王訪韓、「韓国社会の癒しと疎通の契機に」
2014年01月08日13時42分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
フランシスコ法王の訪韓に関して韓国天主教の主教会議は7日、「法王庁に訪韓を要請して返事を待っている状態だ。法王が訪韓するとすれば、その時期は今年8月か10月になる可能性が高い」と話した。

7日、天主教ソウル大教区をはじめとする各教区にはフランシスコ法王の訪韓を期待する信者からの電話の問い合わせが多かった。法王庁の公式発表がある前なので、主教会議としては慎重な立場だ。法王庁の発表が出た後に訪韓の具体的な手続きが確認される見通しだ。

25年ぶりの法王訪韓は、天主教界だけでなく国家的な慶事だ。天主教には封鎖修道院がある。修道女や修道士が誓願式をして入れば外部の出入りが一切なく、亡くなっても修道院の裏庭に埋められる所だ。そのような封鎖修道院でも外部の出入りが許される時がある。病院に行かなければならない時、両親が亡くなった時、そして法王が訪問した時だ。実際1989年にヨハネ・パウロ2世の訪韓時も、封鎖修道院は扉を開けて修道女と修道士の外部の出入りを許した。

フランシスコ法王は今、「世界のアイコン」となっている。新しい法王に選出された昨年3月から12月までバチカンを訪れた人だけで660万人だ。ベネディクト16世の時期だった前年(230万人)に比べて3倍ほど多い。フランシスコ法王が見せている「民衆に寄り添ったリーダーシップ、開かれたリーダーシップ」のためだ。

法王の訪韓が韓国社会に投げかけるメッセージは大きい。慶煕(キョンヒ)大学のソン・ジェリョン教授(社会学)はフランシスコ法王のキーワードに「感性と包容、和解」を挙げた。ソン教授は「片方に偏った強力な進歩や強力な保守には『包容や許し』がない。それがなければ陣営間の疎通が難しい。宗教の核心は許しだ。フランシスコ法王のリーダーシップ、彼の言葉と行動には許しの解決法がある。それを通じて韓国社会が癒され、疎通し、温かい血が戻るきっかけになればいい」と話した。

今年8月には大田(テジョン)教区で「第6回アジア青年大会」が開かれる。現在法王庁で請願審査が進行中の「ユン・ジチュン・パウロと123殉教者」の列福式もその時に一緒に行われる見通しだ。「アジア青年大会」はアジアの22、23カ国の青年たちが一斉に参加する国際行事。世界を動線に移動する法王の日程上、一度にアジア各国の青年たちと会える機会となる。 .

クローズアップ現代 独立する富裕層と韓国沈没船船長 蜘蛛の糸状態 

2014-04-22 22:53:01 | 日記

2014/4/22

本日NHKクローズアップ現代を見た。

現代米国の抱える問題。

1%の富裕層による反乱、行政への不満が米国社会を二つに分けようとしている。

国家とは何か、行政サービスとは何か。

人生の成功者だけの快適な暮らし。

さぞ、すっきりしたものであろう。

努力して成功した者だけが手に入れることの出来る安心、安全。

米国ルール万歳。

ところがその富、敗者である99%の人間が認めたルールで勝ち取ったものであることを

忘れてはならない。

その富は、99%を占める敗者からの富の移転である。

1%の人間だけの社会などありえない。

99%の運の悪い人間の存在があって成り立つ1%の富。

餓鬼の集まりのような醜悪な人種。彼らだっていつ塀の上から落ち、99%の仲間入りす

るかわからないのに。

                  ☆

繰り返され報道されるニュースに出てくる韓国沈没船の船長達のこちらも利己主義の極

み。

日本の反日ラジオでは、泣き叫び政府の不作為を責め立てる韓国沈没船被害者達を、日本

のもの言わず耐えた東日本地震被害者と比較しそのもの言う姿勢を褒め称えるピントのズ

レタ発言も見られた。それは何でも他人の所為にする悪い癖にすぎないのに。

日本人の不測時の落ち着いた対処姿勢を想うに、強引なTPP交渉での米国基準のルール

押し付けをパニックにならずに、最期まで妥協せず突っぱねて欲しいのは私だけではない

はずだ。

古今東西、心根の悪い輩に対してお釈迦様は暗澹たる気持ちでいるに違いない。

                  ☆

以下インターネットより


蜘蛛の糸
芥川龍之介



+目次
++一+二+三




 ある日の事でございます。御釈迦様(おしゃかさま)は極楽の蓮池(はすいけ)のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮(はす)の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色(きんいろ)の蕊(ずい)からは、何とも云えない好(よ)い匂(におい)が、絶間(たえま)なくあたりへ溢(あふ)れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。
 やがて御釈迦様はその池のふちに御佇(おたたず)みになって、水の面(おもて)を蔽(おお)っている蓮の葉の間から、ふと下の容子(ようす)を御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度地獄(じごく)の底に当って居りますから、水晶(すいしよう)のような水を透き徹して、三途(さんず)の河や針の山の景色が、丁度覗(のぞ)き眼鏡(めがね)を見るように、はっきりと見えるのでございます。
 するとその地獄の底に、陀多(かんだた)と云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢(うごめ)いている姿が、御眼に止まりました。この陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛(くも)が一匹、路ばたを這(は)って行くのが見えました。そこで陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗(むやみ)にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。
 御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。そうしてそれだけの善い事をした報(むくい)には、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠(ひすい)のような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮(しらはす)の間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下(おろ)しなさいました。




 こちらは地獄の底の血の池で、ほかの罪人と一しょに、浮いたり沈んだりしていた陀多(かんだた)でございます。何しろどちらを見ても、まっ暗で、たまにそのくら暗からぼんやり浮き上っているものがあると思いますと、それは恐しい針の山の針が光るのでございますから、その心細さと云ったらございません。その上あたりは墓の中のようにしんと静まり返って、たまに聞えるものと云っては、ただ罪人がつく微(かすか)な嘆息(たんそく)ばかりでございます。これはここへ落ちて来るほどの人間は、もうさまざまな地獄の責苦(せめく)に疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。ですからさすが大泥坊の陀多も、やはり血の池の血に咽(むせ)びながら、まるで死にかかった蛙(かわず)のように、ただもがいてばかり居りました。
 ところがある時の事でございます。何気(なにげ)なく陀多が頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛(くも)の糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。陀多はこれを見ると、思わず手を拍(う)って喜びました。この糸に縋(すが)りついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。いや、うまく行くと、極楽へはいる事さえも出来ましょう。そうすれば、もう針の山へ追い上げられる事もなくなれば、血の池に沈められる事もある筈はございません。
 こう思いましたから陀多(かんだた)は、早速その蜘蛛の糸を両手でしっかりとつかみながら、一生懸命に上へ上へとたぐりのぼり始めました。元より大泥坊の事でございますから、こう云う事には昔から、慣れ切っているのでございます。
 しかし地獄と極楽との間は、何万里となくございますから、いくら焦(あせ)って見た所で、容易に上へは出られません。ややしばらくのぼる中(うち)に、とうとう陀多もくたびれて、もう一たぐりも上の方へはのぼれなくなってしまいました。そこで仕方がございませんから、まず一休み休むつもりで、糸の中途にぶら下りながら、遥かに目の下を見下しました。
 すると、一生懸命にのぼった甲斐があって、さっきまで自分がいた血の池は、今ではもう暗の底にいつの間にかかくれて居ります。それからあのぼんやり光っている恐しい針の山も、足の下になってしまいました。この分でのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外わけがないかも知れません。陀多は両手を蜘蛛の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも出した事のない声で、「しめた。しめた。」と笑いました。ところがふと気がつきますと、蜘蛛の糸の下の方には、数限(かずかぎり)もない罪人たちが、自分ののぼった後をつけて、まるで蟻(あり)の行列のように、やはり上へ上へ一心によじのぼって来るではございませんか。陀多はこれを見ると、驚いたのと恐しいのとで、しばらくはただ、莫迦(ばか)のように大きな口を開(あ)いたまま、眼ばかり動かして居りました。自分一人でさえ断(き)れそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数(にんず)の重みに堪える事が出来ましょう。もし万一途中で断(き)れたと致しましたら、折角ここへまでのぼって来たこの肝腎(かんじん)な自分までも、元の地獄へ逆落(さかおと)しに落ちてしまわなければなりません。そんな事があったら、大変でございます。が、そう云う中にも、罪人たちは何百となく何千となく、まっ暗な血の池の底から、うようよと這(は)い上って、細く光っている蜘蛛の糸を、一列になりながら、せっせとのぼって参ります。今の中にどうかしなければ、糸はまん中から二つに断れて、落ちてしまうのに違いありません。
 そこで陀多は大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己(おれ)のものだぞ。お前たちは一体誰に尋(き)いて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」と喚(わめ)きました。
 その途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、急に陀多のぶら下っている所から、ぷつりと音を立てて断(き)れました。ですから陀多もたまりません。あっと云う間(ま)もなく風を切って、独楽(こま)のようにくるくるまわりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。
 後にはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短く垂れているばかりでございます。




 御釈迦様(おしゃかさま)は極楽の蓮池(はすいけ)のふちに立って、この一部始終(しじゅう)をじっと見ていらっしゃいましたが、やがて陀多(かんだた)が血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。
 しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着(とんじゃく)致しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足(おみあし)のまわりに、ゆらゆら萼(うてな)を動かして、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何とも云えない好(よ)い匂が、絶間(たえま)なくあたりへ溢(あふ)れて居ります。極楽ももう午(ひる)に近くなったのでございましょう。

(大正七年四月十六日)





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底本:「芥川龍之介全集2」ちくま文庫、筑摩書房
   1986(昭和61)年10月28日第1刷発行
   1996(平成8)年7月15日第11刷発行
親本:筑摩全集類聚版芥川龍之介全集
   1971(昭和46)年3月~11月
入力:平山誠、野口英司
校正:もりみつじゅんじ
1997年11月10日公開
2011年1月28日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。



中共 反日「実力行使」しガス抜きの愚策

2014-04-21 22:12:47 | 日記
2014/4/21

上海の裁判所が、戦前の賃借巡り 商船三井の船を差押えたようだ。

先の日中共同宣言については、中共は国家間の戦争賠償請求は放棄したものの民間人の請

求権まで否定するものではないとの立場を1995年になって言い出してきた。

これは元々日中共同宣言5項自体が国家間の戦争賠償に触れているだけで、民間対国家間

の問題については避けていることによる。

当初より問題を残した共同宣言であったと言わざるを得ない。

これは中共側が1995年になり、1972年当時と国内事情が変ってきたことによるも

のである。毛沢東主義の復活による反日思想の顕在化により、日中関係は明らかに変質し

ている。

江沢民による共産党生き残りの三つの代表論で大衆を眼晦まし。

共同宣言当時の日中蜜月は幻想となった。

この間、日本側はその変化に敢えて眼を瞑り、徒に中共に追従している。

今回の中共裁判所の差し押さえ判断は、こうした流れから最悪リスクとして十分想定できた。

日本としては、中共が話し合いや仲裁契約にも応じることもないことから、国際司法裁判

所に提訴を検討している模様。

効果の実は不明も今はそれで様子を見るのみか。

今の中共強権は日本が作り出したものではなく中国共産党が演出しているものであり、オ

バマ米国が韓国も巻き込みそれに加担して、それぞれ自分達の戦後体制のなかでの強化を

企んでいる図式である。

日本がとるべき途 狭く細い途ながら、アジアの植民地解放リーダーとしての自覚を持つ

べき。

米国に擦り寄ることなく生きる術を得よう。

愚かなり 現代日本の国会議員 議院運営委員会スマホ解禁を検討とは

2014-04-17 18:21:13 | 日記
2014/4/17

与党も野党も、現代の国会議員これほどの愚か者の集まりとは思わなんだ。

いくらスマホが情報取り出しに便利といえ、国民の代表者が、スマホの力を借りないと力

を発揮できないとは何たるお粗末…。

大体国会を何と心得ているのか。

クイズもどきの質疑が横行している今の国会をみるに、思わずスマホに頼りたいのだろう

がそれは違う。

闘わすべきは、知識の嵩ではなく、議員の見識、胆力であるはず。

インテリジェンスはスマホには載っていない。

国会議員がスマホOKなら学校の授業もOKのはずなどとの戯け屁理屈が待っていよう。

重要な議論の前提となる知識を一夜漬けどころかリアルタイムに身につけようなどと虫の

良い話あるわけない。

                   ☆

議場でのスマホ解禁検討=政府が申し入れ―衆院

時事通信 4月17日(木)12時59分配信

 衆院議院運営委員会は17日の理事会で、各党申し合わせにより禁じている開会中の本会議場と委員会室での携帯電話やスマートフォンなどの使用を認めるかどうか検討に入った。政府の要請を受けたもので、逢沢一郎委員長は理事会後、記者団に「世の中が進歩しているので、改めて整理する」と見直しに前向きの姿勢を示した。
 政府は、地震などの緊急事態が発生した際、情報を首相や閣僚にスムーズに伝達するため、同席する官房副長官や秘書官らに携帯電話の使用を認めるよう要請。持ち込み自体を禁止している参院側にも近く同様の申し入れをする。
 今国会では、先に小松一郎内閣法制局長官が参院外交防衛委員会で携帯電話の画面を見ながら答弁し、各党から問題視された経緯がある。 

you tube 「石原慎太郎河野というバカが従軍慰安婦を捏造させた」その通り!」を見て

2014-04-16 21:11:14 | 日記
2014/4/16

今年の1月の委員会

全て的を射た質問の数々である。

対中共というより、同盟国米国に対する独立国日本としての姿勢を糺している発言多し。

小野寺防衛大臣の不甲斐ない回答が今の日本の立場・弱い姿勢を表している。

靖国参拝を危惧する外国の理由・根拠の推察に対する安倍首相の回答も逃げ腰。

米国は、日本があの戦争を自衛戦争と認識し自信回復することを望まないだけ。

欧米自らの有色人種への侵略性を明らかにすることだけは絶対避けたいだけ。

あの戦争の価値観を覆すべき時代が来たとの発言、その通り。

                  ☆

石原慎太郎氏の発言はそれとして、後ろに居並ぶ議員の緊張感のなさ、居眠り、欠伸、代

理人に座らせる 等1時間、厳粛に彼の話が聴けないバカ連中。

こんな輩が先生しているようでは日本も終わり。

早く政治改革を実行して議員定数削減すべき。

国を憂えることのできない人間 他人から学ぶ気のない人間が国会議員してたら可笑しいでしょ

う。

国民の声など拾える訳がない。

中共 利権による日本懐柔成らず 帰れ北京へ

2014-04-16 19:40:16 | 日記
2014/4/16

中国・胡耀邦元総書記の息子が来日 鳩山元首相らと面会
2014年4月7日21時14分
 中国の改革派指導者だった故・胡耀邦元総書記の息子の胡徳平氏が6日に来日し、7日に東京都内で鳩山由紀夫元首相や丹羽宇一郎前駐中国大使らと面会した。13日まで滞在予定で、岸田文雄外相とも面会する方向で調整している。

 関係者によると、胡氏は鳩山氏らとの会談で「日中が手を携えて努力することでアジアはもっと繁栄する」と述べ、関係改善の重要性を指摘した。胡氏は全国政治協商会議の前常務委員。習近平(シーチンピン)国家主席と同じ「太子党」と呼ばれる高官子弟で、習氏とも親交がある。

                  ☆

馬鹿も休み休み願いたい。

中共は、1992年以降反日政策による国内ミスリードを公然と行ってきた。

現在もなお、世界各国に対し、日本敵視の捏造歴史を拡散し続けている。

日本国内は村山談話・河野談話による流言流布により、尖閣・慰安婦問題・南京大虐殺な

どありもしないでっち上げが罷り通っている。

文科省も、未だ日本国民に対し歴史教育の腰が引けており期待は出来ない。

中共の戦略は韓国、米国、フランスを始め各国に定着し始めている。

日本政府は、自民・非自民に拘わらず、外務省チャイナスクールの為すがままに動かされ

ている。

中共は日本の政治力・外交力を削ぎ、その経済力のみを利用としているだけである。

胡氏にどんな力があるか知らんが、相手にする必要全くなし。

利権に惑わされ転ぶなよ自民 岸田外相。

中共との付き合い、百害あって一利なし。

どうも気になる 小保方女史とSTAP細胞の行く末  

2014-04-15 18:48:51 | 日記
2014/4/15

彼女の追加表明 理研の対応をみるに彼女が只の詐欺師とは到底見えない。

騒動の影にはもっと大きな何か、国・企業を賭けた利権が見え隠れするように思える。

口を噤む理研、彼女への処罰容だけ、何か退けている。

米国の恩師はボストンへ帰れとのメッセージを。

人類の未来を切り拓き、輝かしい無限の生命を造り出して欲しい。

               ☆

バカンティ教授、小保方氏に「ボストンに戻っておいで」
朝日新聞デジタル 4月15日(火)11時55分配信

 STAP細胞論文の主要著者である米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授が来日し、15日に京都市内で開かれている国際会議で講演したことがわかった。出席者によると、論文について「すでに画像の取り違えの訂正がなされており、結論には影響を与えない。STAP細胞は必ず存在する」と述べたという。

 バカンティ教授は理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーの米留学時代の指導教官。論文への疑惑が指摘されて以降、直接の取材に応じておらず、国内で発言するのは初めて。この日は「世界気管支学会議・世界気管食道科学会議」に出席し、「再生医療と幹細胞」というテーマで講演した。会場は報道陣の入場が規制され、警備員が出入り口を固める異例の厳戒態勢が敷かれた。

 出席者の男性によると、バカンティ教授はスライドを使って講演。論文が不正と認定されたことについて、小保方氏の単純ミスだと主張。ホテルでパスワードキーを3回打ち間違えて入れなくなり、無理に頼んで入れてもらった、という例をあげ、同様のミスだと話したという。また、小保方氏に対し、「(大学のある)ボストンに戻っておいで」と呼びかけたという。
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四国お遍路霊場巡り ハングル案内に一言。

2014-04-12 06:35:25 | 日記
2014/4/12

四国お遍路霊場の順路にハングル文字で案内シール(尤も現物は見ていないが)を張り続

けているという韓国人女性の記事があった。

女性は、韓国人旅行者に便宜を図るためで四国お遍路の素晴らしさを伝える主旨との発言

をされているようだが、俄かには信じられない。彼女、旅行コンダクターとのこと、自分

の仕事に利用しているだけであろう。

シール貼付には家主の許可を得ているらしいが、自分のことしか考えず無神経に頼む韓国

人と、何にも考えない無関心な日本人の構図が浮かぶ。

韓国が反日法など成立させたり、日本の寺社からの盗まれた仏像を返還しない司法判断を

するのを聴くに付け、不愉快に感じていた者として、こうした無神経シールを剥がす運動

をする日本人を支持せざるを得ない。

霊場を世界遺産を目指すなどの動きがあるならなおのこと、地域・行政一体となって、そ

の美観保持に努めるべき。

四国霊場にハングル文字は百害あって一利なし。

四国霊場は、その創建時から韓国のもの、その証拠にハングル文字が張ってあるなどのト

ンデモ発言は当然予想がつく。

シール貼付は無駄、日本の文化伝統はハングル文字作成の遥か古来より連綿と続いてい

る。

こんなこと、日韓親善でもなんでもない。

彼女、どうぞ無駄なことはお止めくだされ。

案内シールは即刻詫び状とともに茶菓子をもって剥がし廻りなさい。

仕事に必要なら、霊場巡り図をつくり、ご自分のお客のみに配付すれば事足りる。

なお、ゴミにして破り捨てないよう、皆に注意をすることを忘れないようにな。

                  ☆

あっ、そうそう、JR、私鉄(西武線)の駅案内板の中国文字・ハングル文字、あれも要

らない。

誰のために何の目的で併記しているのか、改めて考えてみよう。旅行者なら、慣れない彼

の地で辞書と首っ引き、失礼今なら スマホで簡単に判るし、それも旅の愉しみというも

のではなかろうか。

新潟 三条市長 学校給食から牛乳外す”快挙” 恥を知れ。

2014-04-11 18:52:56 | 日記
2014/4/11

新潟県三条市国定市長のTVインタビューをみやね屋でみた。

市内小学校の児童の給食から牛乳を止めるらしい。

その理由 日本の和食文化に牛乳は合わないとか。

理屈は後から貨車でやって来る。

食文化論など持ち出すな、給食は安価で栄養が取れればよい。勿論米を中心にしてだが。

市長、嘘ごまかしはいかんよ。

消費税増税等による市財政コストアップを何とか回避したくて考え出したこと位誰でも見

通せる。

現在の庶民の生活振り、親の意識の問題があったとしても、給食費を支払えない(支払い

たくない)家庭も数多くあるに違いない。それは市へ給食費免除申請増加に跳ね返ること

請け合い。

そうした動きに先回りして、児童給食から理屈をつけて、牛乳を外し問題を覆い隠そうと

したに過ぎないのでは?

可哀想なのは、牛乳を飲めない児童と牛乳納入業者。割を喰っただけ。

もの言わぬ子供から食べ物とりあげるとは情けない。

市の財政が心配なら、自分の歳費を含め見直すこと多くあるはず。

それに、手をつけず子供の食い扶持減らすとは鬼畜の所業。

大体、三条市に小学生は何人いるのだ。小学校10校としても、一学年2クラスとして

35名×2クラス×6学年=420名 一日牛乳100円で月20日 10校で月840

万円に過ぎないのでは?

市長と市議会議員、市幹部の給与減らせば十分賄える。給与取りすぎの働きの悪い職員も

いるに違いなかろう。

余り理屈捏ねると襤褸が出るぞ、市長。

も一度、V見直し反省するがよろし。